第21話 『愛と不幸』
ウヨンの父に認められたイ・ス 喜びの電話をウヨンにする。
サンヒョクは相変わらず弁当をジンジュの仕事場に届け アプローチを続ける。
が、恋人か?と聞いてきた先輩の検事に弁当屋さんと紹介されてしまっては、、、
ガックリする。
ウヨンは新しい仕事の出来上がりをスに見てもらいたくてスの自宅を訪れる。
二人でパソコンを囲んで仕事の話をした後、
偶然ウヨンはスに来た航空会社からの仕事の依頼のメールを見てしまう。
スに気付かれる前に画面を隠したウヨンだが、ひどく動揺してしまう。
クォン・ユラから連絡があり、一日付き合うことになった。
ユラというキャラクターは女を感じさせない。世界を舞台に仕事をしているモデルらしく、
細かい事にはこだわらない雰囲気を出している。自分を美人だと臆面も無く公言したりする。
フランクで ある面イ・スにとてもよく似ている。
生まれた時からの縁があるという。兄と妹のようだ。だからか、私はユラにとても共感した。
ウヨンは質問する。「イ・スが好きですか?」
「異性として? 正直に言えば Yes よ。 でも、それだけ。
死ぬほど好きではないわ。 友達としてか、異性としてか、たまに迷うの。
心配いらないわ、恋人がいる人を惑わせたりしないわ。惑わされる人でもないし、 あ、失礼だった?」
「そんなことない。考えてみたら失礼な気もするけど、嫌な気分じゃない」 ユラが笑うので、
「何ですか?」 「不思議なの、彼が誰かを好きになること。でも、貴女なら納得できるわ。
イ・スが唯一好きになった人よ、ウヨンさんは」
「それから、大好きな写真よりもあなたが大切だって。
いくらいい依頼が来ても、あなたから離れないって」
ウヨンは複雑な気分だった。 ユラはウヨンがあの仕事の依頼を知っているとは思わなかったけど、
スの決心を伝えたかったのかもしれない。
スは仕事よりもあなたを選ぶのよ、あなたはそれでいいと思うのか? と。
スの両親
母がいう。「一番の味方だった人が私の傍から離れていき、寂しくて辛かった。
消えていく愛に耐えられなかった。だから、決めたの」 父「消えたことは無い」
母「私はそう感じたわ。判断は私がするのよ」 父「ウォンジョン」
母「あなたの口から名前を聞くのも久し振りね。それと韓国料理も映画も好きじゃない」
父「変わったのか?喜んでいたのに」 母「あなたが好きなものを私も好きだった」←このセリフ いいなぁ~
壊れたものは元には戻らないのに、それを忘れていたわ。映画は見ないわ。これからも友達でいましょう」
ため息を吐く父だった。
サンヒョクの店を訪れるハン・ジンジュ。空の弁当箱を出し、「おいしかったわ」 「よかった」
「好き嫌いせずに全部食べたのよ」 「チャレンネ。偉かった」
「アッカヌン ミヤネ さっきはごめん、恋人かと聞かれて驚いたの」 「ケンチャナ」
「明日のお弁当は?」 「あれで最後だ」 「なんで?」
「迷惑だったろ? 乗り換え電車になりたかった。 でも、高級車に乗るお前には必要ないだろ」
「これで終わり?」 「うん」 「全力を尽くして私を落とすんじゃなかったの?」
「これでいいんだ」 「そう、分かったわ、じゃあね」といってジンジュ店を出る。
外に出て車のキーを握りしめ考えるジンジュ。 そして店に引き返し、ケースから酒を出しグラスに注ぐ。
サンヒョク「八つ当たりか?」 ジンジュお酒の入ったグラスに車のキーを落とす。サンヒョク「何をするんだ!」
「高級車よりも終点に着く乗り換え電車に乗りたいの」 「ずっと好きでいてよね」 呆然とするサンヒョク。
「私を好きでいて! 私も好きなのよ。 何か言って・・・」 サンヒョク何も言わずジンジュにキスをする。❤
ヒョンジェの実家 姉と両親と
結婚の決意は固いという弟に 姉「愛だけで生きていけない。愛を後回しにするから結婚なのよ。
愛なんて変質するものよ」 「姉さんヨンヒに謝って」
「ヨンヒのお陰で僕は教師として人として生きて来られた。更生させてくれて夢まで出来た。知ってるだろう?」
母「あなたはいい子だから更生できたのよ」 「そうじゃない!僕はヨンヒが好きだ。
だから彼女の為に非行を止めたんだ」 ・・・「彼女がいないとダメなんだ。
悪いけど二人がいなくても生きていける。だけど、ヨンヒがいないと生きていけない」
そう泣きながら訴えたヒョンジェの気持ちが尊くて泣けました。
だけど、ヒョンジェを不幸にしたくないヨンヒは、「私は貧しくていつも不幸だ。だから、私の不幸から逃げて」
とヒョンジェに別れを告げる。
病気の母を抱え、いつまで続くか分からない貧しさと展望の無さからヒョンジェを巻き込みたくないヨンヒは
賢くてそれゆえに先を読み過ぎる。 自分が手放せばヒョンジェにはもっと幸せになる可能性があると。