第18話の終わりに
星空を眺めた後帰宅した夜 お互いの部屋で交わす会話
イ・スからの電話から流れてきたのは二人の好きなUrban Zakapa?
言葉なんか要らない 今みたいに ただ、僕の目の前にいて
慎重に始まっていった恋心が 僕も知らないうちに だんだん大きくなっていく
恋するってこんな感覚なのかな I wanna love you
一目で恋に落ちたのは 初めてなんだ 君だけを想って・・・
俺の気持ち、聴いた? 何よ~ ウヨナ~ 何? ウヨナ~ もう、何よ~
この時間が嬉しくて。 私も。 こうしたまま寝る? イビキをかくからダメ。 ケンチャナー
俺だって歯ぎしりするよ、 明日は何する? 明日?
初デートをしないと、 一日中一緒に居たい。 そうね、何がいいかな? 何がしたい?
何でもいいの? もちろん、何でも聞いてあげるよ
【はぁ~ 甘~い甘い 会話でした~ 恋のエネルギーて凄いものだ】
第19話 『訪れた幸せ』
流れる曲が 「Highlight」
いつからだろう 私の心が勝手に You know またあなたを選んでしまうの
ウヨンを迎えに来たスが花束を 「俺以外から受け取るなよ」 「他の女にあげたら許さない」
「怖いこと言うなよ、 いい日にしよう」
と言って出かけるが、 悪運続き ボールはぶつけられる、ゲームセンターの両替機は壊れている、映画館ではポップコーンをぶちまけられる、あげくにレストランでもぶつかって服を汚された。
結局、着替えも兼ねてスが自宅でご飯を食べようと提案する。
思わず口角が上がってしまうウヨンが手で口角を下げようとする仕草が可愛いい❤
スの自宅
キッチンで何か作ってるス。 着替えたウヨンが「ちょっと、大きいわね」 そりゃそうだ、スのトレーナーだろうから。 それを見たス。無言でカメラを取りに行く。
「とても可愛いから撮って置きたい」 レンズを向ける。 「別の日にも撮るよ」
二人ソファーでアイスクリームの大きなカップから食べている。
スの写真を見ながら、「どうして急に人物写真を?」
「撮りたくなったんだ、誰かのせいでね」
「人に愛情を感じて来なかった。失うことが怖くて臆病になっていたんだ。人を撮る楽しさに漸く気付いたよ」 そして幼い頃の両親の不和の原因が自分だと思い込んでひたすら良い子でいることに努力したと言う。そういう緊張状態を見かねて写真を教えてくれたのがあの済州島のオーナーだった。それで写真が大好きになった。「写真には正解も点数も関係ないから」
「寂しかったのね」 「もう、大丈夫。 ウヨンがいるから」
そこに突然父が訪ねてきた。 「今が旬だから。おいしそうだろう。お前を思い出したんだ」
ジッと桃を見つめるス。「なんだ、桃は嫌いか?」 「いや、初めてだから。父さんが俺を思い出して何かをくれるのは」 【って どんな父だったんだろう? 離れていたからかなぁ?】
帰ろうとした父に 「アッパが間違ってたよ」 「何が?」
「愛するものを傍に置くなって、でも愛するからこそ一緒に居るんだ」
父は幼いスに言い聞かせた。「愛する者は傍に置くな。お前を傷つけるし、お前も傷つけるから」
ウヨン「お父さんに嫌われたかしら。初めて会った時は他の男と。今度はこんな格好で」
「大丈夫だよ。俺が好きなんだから」
翌日のデートは高校時代の制服姿。
高校時代からやり直そう。お前を傷つけた18歳から今までの10年間をいい思い出に変えるんだ。 バスの中でイヤフォンを分け合って音楽を聴く二人。図書館でやり取りしながら死角でキスをする。 ドライブしながら花火大会の話をする。
ウヨンのつぶやき
「私たちは会い続けた。離れたことない恋人の様に。二人の世界に距離が存在しないかのように。今までの悪い思い出を全部やり直すかのように。”愛するからこそ一緒に居る”その言葉を信じて熱い恋愛をしていた」
ガンの母を抱え余裕のないヨンヒを誘ったウヨンとの会話(見晴らしの良い公園で)
「イ・スとは順調?」 「全て順調よ。 言葉じゃなく行動で証明してる。ひと時も離れたくない」
「何を我慢しているの?【と字幕にはありましたが、ここは焦っているの?の方がしっくりくる気がします】
「一時の感情で彼を好きになったかもしれないって。自分の心を誤解してるのかも。思い込みから目覚めてまた失うかも。 今も怖いの」
「何で、付き合うの?」 「時間がないから。 やらぬ後悔よりもやる後悔って言うじゃない。そうすれば、新しい後悔は生まれないわ。青春はもう過ぎたの。時間は戻せないから。もう、無駄にはしないわ」 「おぉ、愛を語れるまでに成長したじゃない?」 「でしょ?」 「偉いわ」
ヨンヒは呟く。
ウヨンは時折 愛する人との時間は早く過ぎ去ると言った。だから、時間は大切だと。
その大切さに私は最近気付いた。 母の時間は人より早く進んでいる。
母をガンで失う怖さに直面しているヨンヒは切実だ。
『愛するからこそ一緒に居る』というが、それが叶わぬ夫婦も多い。
日本には単身赴任の夫婦はどのくらい居るのだろうか?
それを考える時、愛の形は様々だけど、やはり複雑な思いがする。
特に子供が父の存在の薄さに影響を受けていることを深刻に考えざるを得ない。
そして、そういう後悔は子育ての最中ではなく、子供が成人してから気付くのだ。
第19話の副題は『訪れた幸せ』であったが、私にはほろ苦い記憶を呼び覚ます回となった。