第17話 溶けていく心

 

「きっと誤解されている」と思ったウヨン。

彼女の姿を遠くに見たまま近づこうとしたら

車に乗り込んで去ったイ・スの行動にもそう確信し、追い駆ける。

 

スのマンションの部屋の玄関で、

ス「なんだよ」  「さっきのはデートじゃない」 「…」

「まだ、俺が好きか?」  「いいえ」 ←なんで、分からないわ ぐらい言ってあげないの~😿

「じゃあ、弄んでいるだけ?」  「えっ?」

「好きな人だと両親に紹介した直後に他の男とデートされたら傷つくだろ、

 好きでもない男の所へ平然と来るお前をどう見ればいい?」 

「だから、デートじゃないって。誤解して欲しくないから来たのよ」

「この状況をどう解釈すれば誤解になるんだよ。どう頑張っても結論はひとつだ。

 キョン・ウヨンは俺をバカにしてる。

 信じてはくれないが、俺はお前のことを本当に好きなんだ。

 俺の心を弄ぶな!」 ←なるほど、この解釈 状況的には間違ってない。ここまで考えたか~

「優位に立ちたいの?」  「それはお前だろ」  「何ですって」

ウヨン「待つんなら、何もせず黙って待っていてよ。自分の都合のいい様に振る舞わないで」

「何?」 「ハッキリさせたいんでしょ。俺を選ばないと損するって。他人事の様にみてるでしょ」

「じゃあ、どうすれば?」 「何で私に聞くの? 片想いの正解をもらう気?」

「ここに来た私がバカだった。 その軽い気持ちに又揺らいだの」←ここ伝えられて良かった~

「でも、目が覚めたわ。怒りも消えた」

 

ウヨンが去って、扉を閉めた後 手で顔を覆うス。怒るって感情は物事を見誤らせる。

ウヨンはここまで誤解されては手の打ちようがない。ハッキリ言い返すところは強いなぁ。

 

それでも、スはウヨンを追った。

”他人の気持ちを汲み取るのは危険だ。誤解なら解かないと。直接聞かなければ”

「お前の言葉なら言い訳でも何でも信じる」 「もう遅いわ」 「謝りたい」 

「それでさっきの言葉が消えるの? 私の気持ちが戻るの?」 「頼むよ、聞いてくれ」

・・・「逃した機会は後悔になるのよね。ずっと後悔していればいい」←なかなか辛辣(´;ω;`)

 

スを心配して父が訪ねてくる

「あの二人は仕事仲間だ。デートじゃない」 「自分を諭しているみたいだぞ。そう信じたいのなら、好きなら嘘でも信じることだ。そうすれば後悔はない」 「父さんは後悔してる?」

「信念だ」 「遺伝だね」 二人して同じタイミングでビールを飲む…  (笑)

 

ああは言ったものの、スからの電話を待っているウヨン。「こんな私が嫌い」

ウヨンに連絡しようとするが出来ないス。 「なんで、こんなに厄介なんだ」

 

スとジュンス社長(バッティングセンターで)

社長 「僕じゃなくてもいいんだ。 でも、彼女の顔をちゃんと見たことがあるか? 

   捨てた君を待つ彼女の悲しい顔をさんざん見たよ。だから、君じゃダメなんだ」

 

サンヒョクの店「今宵」に現れたス。先にヨンヒが一人酒。スを促して前に座らせる。

「わざと避けたのに…ウヨンとジンジュにはいつも追い出される。俺はヨンヒさん達には何も悪いことはしていない」 「私たちはウヨンの10年を見てきた。自分の事みたいに感じているのよ」

「なんで憎らしい俺を酒に誘うの?」 「機嫌がいいから」 「そうは見えない。本当は最悪な気分なんだろ?」

「ラプンツェルを知ってる?」 「ああ、髪の長い子」 「どこに住んでる?」 「塔の上」

指輪を取り出して酒瓶の上に当て、「階段も梯子もないのに窓だけはある塔の一番上。外は見えるけど行くことは出来ない。その塔の上に私も居るみたい」

「ヌナは塔には住めないよ。買えないからね。住むなら15階くらいがいいよ」

「可愛い奴ね~」 「惚れるなよ。俺はウヨンのものだ」 「なんで本人に言わないの?」

「ウヨンは俺に隙を与えてくれない」←つまりガードが固いってことね!

「だから、待ってる」 これを聞いたヨンヒは TIGER SUGER のクーポンをスに渡す。

 

TIGER SUGER で

ウヨン、新人講習中。 そこにスが現れる。 

「れっきとしたクーポンだ」 「何も言ってないわ」

「アイスコーヒーを」 「お待ちください、お客様」←憎まれ口は無いんだぁ~😊

・・・・「謝りに来た」 「いいわ、大目に見てあげる。あの日のこと」

「あの日も、その前の日も。 今までの事を謝りに来た。 意図しない形で俺は君を傷つけた。

あの人といる所を見て腹いせに言葉が出たんだ。自分勝手に振る舞ってごめん」

「何か変なものでも食べた?」  「空腹だ。食べに行こう」 「仕事中よ」 

「終わるまで待つよ。又後で」  まんざらでもない表情のウヨン。

 

ホットコーヒーを受け取ってスマホを見ながら歩く客。他の客とぶつかりそうになる。

それを見ているス。その客の先にウヨンが座り込んで作業していた。

立ち上がるウヨンに客がぶつかった。熱いコーヒーが飛び散ったが、

それを被ったのはウヨンを守ったスの背中だった。

  

病院でウヨンが付き添っている。

「痕が残るかな?」 「責任を取って」 「治療費は出すわ」

「怪我をしたから優しいんだね、キョン・ウヨニ」 「痕が残れば一生看病してくれる?キョン・ウヨニ」←やたら、語尾にキョン・ウヨニって言うのは何なんだろう?

「帰ろう」 促すウヨンの手を取って「病人だから手を握ってよ」←ヤイ、ここまで甘えるってホント彼の幼児性をどう考えればいいんだろう~

 

一人での帰路、ウヨンは済州島での出来事を思い出していた。

あの時もスは危険なことがウヨンに及ぶ方を心配していた。

本当のスの優しさに気付いたウヨンなのだ。

 

ジュンス社長が待っていた。

「彼とは誤解が解けましたか」 「そうみたいです」

「彼は機会を逃しても又機会が訪れるんだな。羨ましい」 「確かにそうですね」

「あなたを傷つけたことを償いたいけど償えません。 

申し訳ない気持ちばかり膨らむけど、好きにはなれないんです」

「彼が機会や気持ちをいくら捨てても又あげたくなる。だから、もうやめてください」

 

ジュンスが車の中でハンドルに顔を埋める。 もう諦めなきゃ~。 流れる曲がいい。

      『Falling slow』

          I got lost in all the ways you moved

          In the lights that called your name

          僕らを包んでいた光は夜になって、君と僕だけが残る

          I feel you here 目を閉じても

          I see you when I'm dreaming when you call

          I'm falling slow 時間がかかっても、君に届く場所に、To you l'll go

 

カリグラフィーの講習を終えたウヨンに掛かってくるスからの電話。

「どうしたの? 体調が悪いの?」

 

焼き肉店で、

「死にそうな声で言うから飛んできたのに、お肉を食べてる!」

「美味しいよ、お前も食べて」  「怪我させたから見逃すわ」

「いいから、お肉~」と肉をウヨンの口に運ぶス。 

見つめるウヨン。「何?」 「別人みたい」 「気に障ったか?」 「それも慣れない」

「必要な時は連絡して。仮病を使わないで、ビックリするから」

「いいの?チンチャ?」 「ウン、チンチャ」 「後悔するぞ」 

 

それからは電話攻め。ホント 子供っぽい! けど、可愛い~~

ウンザリするウヨン も可愛い~~

スーパーで一緒に買い物しながら、「キョン、キョンって、もういい加減にして!」

「必要な時は電話しろって」 「程度ってものがあるでしょう。私をいじめて楽しい?」

「彼女になってくれたら尽くすから」

 

二人に春が来る予感・・・・だけど、

これからもこんな痴話げんかを繰り返す予感も。深刻なんだかバカバカしいんだか…

ウン、コメディだからね