とある朝。

出勤準備して、慌しく愛機「まーがれっと2号β」(所謂、自転車)を駆って会社へ向かう。
自宅から、数十メートル走ったところで「腕時計」を見る。
いつもあるところに時計がない。
どうやら忘れてきたようだ。

今更戻っても時間も無駄と思い、そのまま出社。

お昼前、癖で何気に腕時計を見る仕草が出る。
その視線の先には、普通に時計が時間を刻んでいた。

「そろそろ、昼かぁ」

・・・。
えっ!?

いや待て、今日時計を忘れてたんじゃぁ・・・。


つまり、こう言う事である。


いつもの動作で準備して外に出た。
時計を見るとその場所に時計がない。
実はその時、コートの袖に隠れていた。
「時計を忘れた」だけが意識に残る。

一瞬、狐につままれたような気分だった。
そして、「もしかしたら、そろそろ始まったか・・・。」
何が始まったかはご想像にお任せするとして、日常で不思議な気分にさせられた一コマであった。