ホリエモン実刑確定 | 〜好き勝手な書き物〜・白・ のBLOG

ホリエモン実刑確定

あのライブドア事件の、堀江貴文氏の上告が棄却され、実刑が確定したというニュースが。罪状は証券取引法違反。具体的には"偽計及び風説の流布"と"有価証券報告虚偽記載"だ。53億円の粉飾については、有価証券報告虚偽記載の方だ。ちなみに、ライブドア事件のあとに課徴金制度が整備されたので、日興コーディアルなんかは180億円くらいの粉飾がみつかったが、課徴金で済んでいる。カネボウの場合は、800億円の債務超過で経営がヤバく、粉飾の額も2000億円超と半端ない額だった。二人くらい逮捕されたが、それでも執行猶予がついている。

ライブドアの場合、仮に粉飾が事実だったとして、額は53億円。他の粉飾事件とは明らかに額が低いのに、実刑というのはちょっと異常だと思う。罪は罪だ、といっても、例えば法定速度を一キロ超えたからと言って警察は別に逮捕しない。9キロくらいならパトカーの目の前であっても基本的に大丈夫だ。それは、"許容範囲内"だかららしい。今回のライブドア事件、さすがに許容範囲内だから、ということは出来ないが、それでも実刑はあまりにも、"ない"と思う。株主にはそれ以上に損害を与えたといっても、それは民事で争うことだし、もう和解している。刑事裁判で裁くことではないはずだ。堀江氏本人には社長として経営責任があるため、自身の資産200億円以上の全てを手放しているわけだし、そもそも粉飾だって、中身を見ていけば、ファンドを通した自己株の売却を、貸借対照表ではなく損益計算書に載せたから、というものだ。こんなの、書き直してくれと言えば済むような話でもある。

というようなことを見ていけば、本当に実刑にするような事案だったのだろうか?とどうしても疑問を抱いてしまう。社会的には拝金主義だとか、金の猛者だとか、色々なイメージはある。だが、イメージで罪が重くなるようなことは、心情的にはいいかもしれないが、逆に良く見せれば罪が軽くなるシーシェパードの船長の事案みたくもなってしまう。それで果たして良いのだろうか?また、取り調べや検察の捜査権、検察の存在そのものの在り方なんかも、もう一度しっかりと議論する必要があるのではないだろうか。

よく、出る杭は打たれる、出過ぎた杭は打たれない、なんていうが、堀江氏が出過ぎた杭でないのなら、出過ぎた杭なんて、日本ではもう現れないだろうな、と思う。