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そもそもの馴れ初めは、上野の東京文化会館<小>ホール。例によってカブリツキに席を占めた火山、例によって♪ブラーヴァ!と絶叫した。彼女、凄く喜んだ。そしてなぜか、火山に手紙が来た。どうして火山の氏名や住所が分かったのか…。あっ、ことによると「アンケート」の回答?でも個人をなぜ、特定できたのか。でも火山、感激して返事を書いた。

次の出会いは、家内と一緒のコンサート。二人で会員になっている<月例>コンサートに彼女が出演。終わって出口でバッタリ。「あっ!」と彼女、気づいた素振り。だが火山、家内の手前、知らんぷりを決め込んだ。だがそれ以来、彼女のコンサートの招待状が来るようになった。無料だ。もちろん、火山、勇躍出かけ、♪ブラーヴァと絶叫。止せばよいのに、惚れた弱みで、「次回からは<買い>ます」とアンケートに書いてしまった。以来、シッカリ者らしい彼女、コンサートのチラシが来るようになった。

いつも“カブリツキ”の火山、いつも“ブラーヴァ”!そして今春、コンサートがあってマイクを持つ彼女の“シャベリ”が実に絶妙と気づいた。「気に入りました。生きている限り、永久ファンになります」とメールを出した。返事は来なかったが、10月早々、昨日の「クリスマス・コンサート」のチラシが来た。「お約束ですから、1枚だけですが、申し込みます」とメールを出した。「<振込>ですか、<当日お引替え>ですか」と彼女。振込手数料も惜しいビンボーな火山、<引換え>にした。

世の中、口約束で、勝手に<反故>にする手合いも多い。そう思った火山、コンサートの二日前に「開場早々には参上…」と「必ず行く」という意味のメッセージを出した。ナント彼女から「カブリツキ(笑い)でお会いできるのが、楽しみです…」と返事。明らかに<火山>を知っているというメッセージだ。「私は<隠れ>ファンの一人に過ぎません。どうか会場では<無視>してください。カブリツキは<身元秘匿>が醍醐味です」――。彼女、カブリツキの火山を完全に<無視>した。終わって火山、メールを出した。

「<名>企画、<名>演奏に“恍惚”」――「本日は本当に有難うございます。大満足で帰宅しました。素晴らしい。昨年も書いたように思いますが、一番凄いのが<企画力>です。<名>プロデューサーと言ってよい。①クリスマス・イブを選ぶ。②会場が表参道。③家族的、親しみやすい<小>ホール。④時間が<昼下がり>の14:00~16:10。⑤リストとショパンでクリスマスを演出…」――。「アンケート」で彼女の<関心>が分かったからだ。「曲目の構成も凄い。メインはショパン。それも愛国の至情。革命や英雄、そして別離…。

ショパンの情熱を強烈にすべく、リストは<聖職><僧籍>の世界に限定。しかも、新境地のリストを見事に印象付けた。ショパンもリストも、ピアノの世界では空前絶後の巨匠。単純にヴィルトゥオーゾでは比較せず、<動>のリストを、片鱗に留め、<静>を演出。でも、ハンガリーとポーランドで、超絶技巧も紹介。ショパンの「革命」「英雄」…。圧巻の<動>…。「英雄」のあとに一転、<静>のノクターン<遺作>…。何とも甘美。そして結びが再び<動>の「幻想即興曲」!見事な企画力、演出!そして名演奏です。

アンコールはノクターンとは予想していましたが、<遺作>とは…。「愛情物語」の変ホ長調とばかり…。やはり、プロは違う。小生、もし10歳若かったら、家内と表参道で豪華なディナーで、イブを満喫したでしょう。でも本当に素晴らしい。次回が楽しみです。Merry Christmas & Happy New Year!
(平成24年12月25日)