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大下英治「小泉純一郎最後の賭け」(河出書房新社)を平成15年6月に読んだ。「現代日本が生んだ奇異なる宰相<KOIZUMI>――その誕生は?行動は?多彩な人物へのインタビュー。入念な密着取材。現在を斬る政権ドキュメント」とラベルにあった。同じ大下英治の「小沢一郎の政権奪取戦略」(河出書房新社)を最近、読んだ。「国民不在の抗争を繰り広げる政治の闇。あるべき姿を模索する<小沢一郎>」とラベル。登場した民主党の衆院議員・原口一博(佐賀一区・45歳・松下政経塾)が小沢への期待を語る。

「小沢一郎には国家百年の計という大きなことを手がけてほしい。システムの駒として動いてもらう必要はない。問題解決能力を失った<古い政治>が今も排除されていないために社会の混迷と閉塞感がいっそう深刻になっている」。「政策が中長期的な展望を持たず、切り張り的に提出されるため、国家の迷走状態が続いている。規制と官僚機構を利用した所得再配分は膨大な財政赤字を垂れ流し、国民の不安を増大させている」。原口は「たけしのTVタックル」でもお馴染みだ。さらに続ける。「小沢さんには民主党の弱点であった意思決定の遅さを克服し、時間軸をもっと縮めるようにしてもらいたい。世界の中で何をやるかという政治理念と長期的なビジョンとネットワークの作り方などに指導力を発揮する存在であってほしい」。

旧自由党出身の参院議員・森ゆうこ(新潟県選出・48歳・新潟大)は「小沢一郎には将来ぜひ総理大臣になってもらいたい。小泉純一郎、菅直人、小沢一郎をくらべた時、もっとも可愛らしく思えるのは小沢一郎。ドロドロした個人的な欲が見当たらない。日本をよくしたいとの使命感。支持者、有権者の期待に応えたいとの気持ちが大きい。でも小沢は恐れられている。まわりがつくった虚像がひとり歩きしているとしか思えない」。

森ゆうこは小沢主宰の「小沢一郎政治塾」に参加、毎週1回開かれる懇話会の運営委員をつとめている。「一つのことばかりに目をむけている自分に気づくことがあった。全体を見渡すこと。政治家として理念を常にどこに置くべきか考えさせてくれた」という。

ここからが火山が言いたいことだ。平成16年1月16日から18日にかけて「小沢一郎政治塾」が神宮外苑前の日本青年館で2泊3日の合宿で開かれた。夜は車座になって酒を酌み交わしながら、深夜まで議論をしたという。最終日の<塾長講義>は1時間。別に30分間の質疑応答。小沢は訴えた。「21世紀は<共生>の世紀だ。諸民族の共生であり、地球環境との共生だ。日本には聖徳太子の17条の憲法にある<和をもって尊しとなす>の伝統があり、豊かな自然を愛する伝統もある。一方、コンセンサス社会でリーダーシップ不在という悪い面もある。このような変化の時代には伝統を踏まえつつ現実を変えていく力を持ったリーダーが出なければダメだ」。

「小沢は<大化の改新>をなし遂げた天智天皇、戦国時代に天下統一を果たした織田信長、明治維新の立役者の一人である大久保利通の3人を引き合いに出し、そのようなリーダーシップを持つ人物が現れ、日本が本来持っている<共生>の文化を世界に広めるようやっていかなければならない」という。
「達増拓也(岩手県1区・41歳・東大)は思った。<このような骨太の理念を話すことのできる政治家は、なかなかいない>」。

火山も歴史が好き。そして小沢一郎とまったく同じ意見。日本史の中で火山が好きなのは<天智天皇、織田信長、大久保利通>の3人。しかも日本史の最大の<節目>は<大化の改新><下克上の戦国時代><明治維新>の3つと考えている。そこを一番読んでいる。

特に明治維新は<経済史>を含め学生時代から一番勉強した。誰よりも大久保利通を高く評価している。彼の<冷徹な史眼、強い意思>によって明治維新は達成された。そして今は<平成維新>だ。明治維新以来の官僚制、特に<40年>体制の<弊害>を打破したい。そのための<郵政民営化>だ。<政権交代>も必要。

だが小泉改革の<官から民へ><中央から地方へ>もぴったりだ。だから<風林火山>の小泉純一郎をまず応援したい。純ちゃん、頑張れ。