F1 スペインGP 2024 | 米の心

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週末に行われたスペインGPについて。ここからしばらく欧州でのレースが続きますね。

そのスペインGPをトップでチェッカーフラッグとなったのは、フェルスタッペン。前走のカナダは展開に恵まれたところもありましたが、フェルスタッペンは、予選1位でなくても勝てるというところに強さをやはり感じますね。このレースも2番手からのスタートとなりましたが、見事優勝しました。

ハミルトンやシューマッハなどフェルスタッペンより通算勝利の多いドライバーは多いですが、フェルスタッペンの特徴の一つはこの、予選1位で通過しないでも勝てる強さだと思います。

通算で歴代最多勝利となっているハミルトンはポールポジションの数も歴代最多であり、103回の優勝に対してポールポジションは104回となっています。シューマッハはピット戦略に優れたドライバーであり、それでポールポジションではない勝利も多いドライバーで、91回の優勝回数に対して、ポールは68回となっています。

一方フェルスタッペンは、61回の優勝回数に対して、39回のポールポジション。昨年などはRBが圧倒的なシーズンであり、ポールからのレースも多かったですが、ポールではない勝利がこれほど多いドライバーというのも珍しいと思います。

カナダは運の面もありましたが、このレースでも2番手から勝利しており、ポールじゃないレースでの強さというのが際立っているんですよね。

このレースでもフロントローとはいえ、勝ち切るあたりがさすがですが、フェルスタッペンの強さだと思います。RBと他のマシンの差というのは着実になくなってきているにも関わらず、フェルスタッペンが強い状況が続いているのはドライバーの能力によるものが大きいように感じますね。

ペレスがこのレースで予選11位、8位入賞というところからしてもドライバーの差といってもいいのかなと思います。

契約延長に成功したそのペレスですが、このレースでも上述のようにチームのための貢献としては微妙な結果となりました。フェルスタッペンが非常に優れたドライバーであるため、今シーズンのチャンピオンドライバーにもっとも近いドライバーなのかもしれませんが、コンストとなるとどうでしょうか?2位のフェラーリとは60ポイント差あるもののそのポイントの多くがフェルスタッペンによるものです。

スペインGPでフェルスタッペンが優勝したにも関わらずチームとしては29ポイント、メルセデスの27p、マクラーレンの25pと比べると物足りなさを感じます。過去4戦でのポイントの合計はマクラーレンを下回っている状況となっています。

フェルスタッペンが今後勝ちきれないレースも出てくるでしょうからそのあたりチームメイトの貢献というのが重要になってきますので、いい結果を残して欲しいですね。

2位でフィニッシュとなったのは、ポールからのレースのノリス。フェルスタッペンに抜かれてしまったものの、やはりマクラーレンは今シーズンいいですね。ピアストリノリスどちらも若く優秀なドライバーであり、魅力的なチームになってきていますし、これからが楽しみですね。

今シーズンすでに半分近いところまで消化されてきていますが、実は全てのレースでポイントを取っているドライバーは2人しかいません。その2人とは、ノリスとピアストリのマクラーレンの2台です。

それだけマクラーレンがいいマシンを作っており、信頼性が高く、そしてドライバーもそれに応えていることがわかります。

特にノリスは中国GP以降表彰台を継続しており、高いパフォーマンスを維持できていることがわかります。ドライバーズランキングでもルクレールを抜き2位になっており、今シーズン今後も活躍が期待できそうですね。

3位でフィニッシュとなったのは、ハミルトン、それにメルセデス税のラッセルが4位と続いています。

メルセデス勢については、今シーズンはフェラーリとマクラーレンと少し差があるように感じますね。表彰台もハミルトンとラッセルが1回ずつ3位になっているのみであり、コンストでもフェラーリとマクラーレンに少し差をつけられている印象です。

今回3位4位で終えたということで、ここからの巻き返しに期待したいです。

前回ポイントを取ることができなかった角田ですが、このレースは今シーズンリタイアしていないレースではワーストの19でフォニッシュとなりました。

予選でも17位、リカルドも予選18位というところからすると、ここでは競争力を示すことができなかったということになるでしょうか?

RBにおいては、来年もペレス続投は決まったものの、そのペレスの地位は安泰かといえばそうではありません。そしてその上で、チームオプションとしてRBへの昇格もありうるとなっている角田としては、契約延長がきまったものの以前アピールする必要がある状況といえます。

それは、RBへの昇格もそうですし、他のチームに移籍するにしてもパフォーマンスの高さを示す必要がある状況と言えます。

ここ2戦その上で満足のいく結果を得られませんでしたが、次はいいパフォーマンスを期待したいですね。

次は連戦で行われるオーストリアGP。続くイギリスGPまで3連戦となります。

7月のレースを終えるとF1も短い夏休みとなりますが、このままRB、フェルスタッペンがトップの差を維持するのか、他のチーム、ドライバーが猛追するのか、一つの区切りとなるだけに、どうなるか気になりますね。

オーストリアGPも素晴らしいレースを期待したいですね。