血統の話 | 米の心

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ブラッドスポーツとも言われる競馬ですが、その血統を見るというのは結構ハマる人にはハマってしまいます。私自身最近の競馬の予想などにおいてももちろんその馬の成績を見ながら判断しますが、距離適性はどうか成長力はどうかなどを見る際に血統背景を見ることが多いですね。

血統背景を見る際度々重視されるのは、父系だったりします。種牡馬入りしてどれだけ活躍するかというのは一つ注目される点でもありますね。

父系が重視される理由の一つとしては、やはりそれだけのデータを取れ、1年で多くの仔を生み出すことができるからです。

母系は1年に1頭しか産むことが基本できませんし、それだけその血を広めるというこが難しいということになります。

一方で、父系であれば一年に100以上も種付けができますから、その血を広く反映されることができるというわけです。一方で、それだけ反映しやすいがゆえに、種牡馬として活躍しすぎれば、その血を継ぐものばかりとなり、その下の代などになると相手にする馬がが少なくなってしまいます。かつてのノーザンダンサーであったり、日本においるサンデーサイレンスなどはそれに当たるでしょうか?

ただ、その種牡馬として活躍する父も、繁殖牝馬があってのことです。

20世紀最も活躍した種牡馬の一頭に前述のノーザンダンサーがいるでしょうか?

このノーザンダンサーの母がナタルマ。ナタルマの父は、ネイティヴダンサーになります。

ノーザンダンサーが与えた後世への影響は計り知れないものがありますが、それはそのノーザンダンサーを生み出した、ナタルマ、そしてその父のネイティヴダンサーの影響力も計り知れないということになります。

ネイティヴダンサーは、母父としてノーザンダンサーを生み出しているだけではなく、直系も成功しており、レイズアネイティヴなどがいたりします。

レイズアネイティヴは、ミスタープロスペクターとアリダーの父であり、ミスプロのその後の勢力を考えるといかにこの馬が後世に影響を与えているかがわかります。

ノーザンダンサーはサトラージュウェルズ、ニジンスキー、リファール、ダンジグ、ストームバードなどの父であり、もはやこうしてみてみるとネイティヴダンサーの血を継いでいない競走馬を探す方が難しいくらいですね。

ちなみにもう少し世代を遡れば、ノーザンダンサーの父はニアークティック、ニアークティックはネアルコ産駒となります。

そのネアルコ産駒のロイヤルチャージャーの直系にあるのが、ヘイルトゥーリーズンとヘイロー。サンデーサイレンスの父ですね。ヘイルトゥーリーズンはブライアンズタイムやリアルシャダイの父ですから、ここまで遡ると本当にその血が入っていない馬を探すのが大変というレベルになります。

ネアルコ産駒は他にナスルーラなどがいます。ナスルーラは、ミルリーフやブラッシンググルーム、ボールドルーラー、テスコボーイなどの直系の先祖になりますから、後世への影響は計り知れません。

直系としてみるのも面白いですが、ノーザンダンサーの例のように、大種牡馬として活躍すれば母系も世界中に広がるというところが面白いですね。

最近の種牡馬の血統を追いかけるのも面白いですが、その父が、その母がどのような血統であるかそれを追いかけてみると、いかに過去の名馬の血が広がっていったのかというのがわかって面白いですね。

今残っている血というのが、いかに名馬の血で構成されているのかがわかりますので、ご興味ある方は調べてみてもいいかもしれません。