F1カナダGP 2024 | 米の心

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週末に行われたカナダGPについて。日本時間だとレースが深夜帯になるので結構見るのが辛いアメリカ大陸のレースとなります。

先週RBはペレスの残留を発表。そのペレスがどういう走りをするかは気になっていましたが、チームのためになる走りができたかといえばそうではなかったようです。予選も結果を出すことができず、決勝もリタイアするという形になりました。複数年契約を勝ち取ったペレスですが、現時点ではスポンサーの件もあり、ホーナーの信頼を勝ち取っていますが、アルボンやガスリーなどの扱いを考えると、2年契約を勝ち取ったからといって、そのシートが確証されているとは言い難いところがあります。

フェルスタッペンの動向や、ローソンなどが今後どう活躍するか次第では、入れ替わりなどもあるでしょうから、正直言えば、きちんとした結果を出したかったところかなと思います。

スポンサーを集める力がペレスにあるとはいっても、結果が出なければ他のスポンサーから文句も出るでしょうし、ホーナーの求心力の低下にも繋がります。ストロールがアストンマーチンで問題になっているようにです。結局結果を出すということができなければ、以下にペイドライバーとはいえどもそのシートは絶対ではないというわけです。

そのペレスのチームメイトのフェルスタッペンですが、このレース2番グリッドからのスタートでしたが、見事1位でチェッカーフラッグを振られることになりました。

とはいえ、レース内容からすると、RBに以前ほどの圧倒的なものはないように感じますね。

そもそも優勝できたのもサージェントがスピンし、SCが入ることになったタイミングの影響が大きかったように思います。

それまでトップを走っていたノリスは独走状態に入りつつあった中で、SCが入り、フェルスタッペンなどが続々とピットインする中で、ノリスは1周ステイアウトすることとなり、結果フェルスタッペンとラッセルに前を行かれる展開となったからです。

ノリスはその後順位を一つあげたもののフェルスタッペンを交わすことができず、2位でフィニッシュということになりました。レースの内容的にはノリスは素晴らしかったですが、SCに泣かされる形となりました。

レース内容からしてもノリスはフェルスタッペンと互角以上にやりあえるものであり、マクラーレンが力をつけてきたのを感じますね。順位で見ても、マクラーレンとメルセデスが2位〜5位を占めています。

今回はフェルスタッペンは優勝できましたが、他のチームとの力差がなくなってきているのは明白であり、正直なところ今後を考えると、チームメイトペレスの活躍、サポートというところに期待したいだけに、ペレスの今回のような結果が続くようであれば、チームにとっては苦しい状況となるかと思います。

また、勝てるチームではなくなるということは、フェルスタッペンに選択肢を与える可能性に繋がります。26年以降のRBの速さを保証するものはなく、ニューウェイはRBを来年であり、ホーナーの女性問題からRBの求心力は以前ほどではなくなりつつあります。

その中で勝てるチームを用意できないのであれば、フェルスタッペンは当然勝てるチームへの移籍を考えるはずですから、そのあたりチームがどこまでフェルスタッペンをサポートできる状態を提供できるかは重要になるかと思います。

それができなければ見限られるという可能性は十分にありそうです。

このところ連続で入賞していた角田ですが、このレースは残念なことに14位でフィニッシュ。

レース終盤までポイント圏内でレースを進めることに成功していましたが、66周目に痛恨のコースアウトをしてしまい、順位を14位まで落としてしまうことになりました。このところは素晴らしい走りをしており、ペレスがリタイアという中でここでもアピールをできれば面白かっただけに残念ですね。

その角田のチームメイトであるリカルドは8位でフィニッシュ。

このレースでは5番グリッドからのレースであり、8位でフィニッシュですから、今シーズン最もいい週末を過ごせたのではないでしょうか?

今シーズンはこれまで角田を下回るパフォーマンスを見せることが多かったリカルドですが、ここにきていいパフォーマンスを見せてくれました。徐々にマシンに乗れてきている感じがあっただけに、いいアピールになったように思います。

リカルドが速さを証明したことによって、角田にはよりいいパフォーマンスを見せ、実力をアピールして欲しいですね。

ビザの2人のドライバーがどちらもポイント圏内を狙えるような走りを見せたというのは、フェラーリの2台がリタイアしたということの影響もあったとは言え、それだけのパフォーマンスを見せれるだけのマシンであるということかなと思います。

昨シーズンは序盤あまり強さのないマシンでしたが今シーズンは中堅どころのチームとしては相応の能力があるように感じられるので、引き続きポイントを狙って行って欲しいですね。

コースの相性などもあるのでしょうが、やはりRBと他のチームの実力差というのが徐々になくなってきているのを感じますね。それだけに、ここからのトップ争いというのは昨年よりは楽しめる展開というのが考えられそうです。

次戦は、中1週でスペインGP。欧州ツアーの開幕となりますが。素晴らしいレースに期待したいですね。