生活満足度とSNS | 米の心

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CCCMKホールディングスが全国16〜24歳の男女1564人を対象に、SNS利用実態について調査を実施しましたところ、1時間以上利用しているSNSがない人の方が生活満足度が高いということがわかったそうです。

1時間以上利用しているSNSの数別に生活への満足度を分析したところ、1時間以上利用しているSNSが「なし」の人は平均点65.5点・中央値70.0で、最も現在の生活への満足度が高いことが分かったとのことです。

充実した生活をしている人は確かにSNSなどをやっていない印象などもある気もしますね。

ただ、これが示すことはSNSを断捨離したから現在の生活への満足度が高いということであるわけではないという点は気をつけた方がいいのかもしれません。

とはいえ、実際、SNS断ちをすることがいい流れになるケースがあるというのも事実です。

今年のNBAで非常に素晴らしい活躍をしている選手の一人にキングスのサボニス選手がいます。今年サボニス選手は連続DDの記録を更新しました。キングスの要とも言って良い選手です。

そのサボニス選手の好調の原因として挙げたのが、SNS断ちをしたとのこと。

特にこれは有名人やスポーツ選手のような立場であると大きいかもしれません。エゴサーチなどをしてしまうことによってメンタルへの影響が出てしまうことというのはあるでしょうし、実際スポーツ選手の中でSNSなどを控えることで良いシーズンを過ごせているという話はわりかしと耳にします。

それこそNBAでいえば、キングレブロンもまた、POになるとなるとSNS断ちをすることで有名だそうです。レブロン自身は割とSNSでやらかすことも多い人ですが、SNSに触れないことでよりゲームに集中できるという面は確かにあるかもしれません。

実際に調査の中でも、SNSやインターネットの情報を見ていて疲れることがあるという声も出ており、SNSを利用しすぎることによってSNS疲れを感じているユーザーが多いということも示されています。

ただ、SNSをビジネスツールとして活用していない人であれば、そもそもどういうタイミングでSNSを使っているかという点については個人的には気になる点ですね。

そもそも、上述のSNSを1時間以上使っていない人の生活への満足度が高いという調査結果についてですが、それは逆にいえば、その時間を他のことにきちんと当てることができているということを示していると思います。

SNSを使う時間を1時間減らし、その時間を睡眠にあてると十分な睡眠時間を確保できるかもしれません。あるいは、その1時間を趣味にあてるでもその充実度というのは変わってくるでしょう。

逆に言えば、SNSに過度に依存をしていないのであれば、他にやることがあるならばそちらをすれば生活への満足度は高いということになります。

充実した生活とはどういう生活でしょうか?

最近は異世界ものなどでのんびり生活をみたいなものもよく見ますが、充実した生活は、個人的はそれだけやりたいことをやれること、やることがきちんとあることというのがポイントだと思っています。

ブラック企業の従業員はなぜやめないのかとも思いますが、やることで手一杯であればそもそもあれこれ考える暇もなかったりするわけです。逆に言えば、時間の使い方が難しい時間が発生しているからこそそれをどうするのかともなるわけです。

それこそ、電車での移動時間などはそれに当たるかもしれません。

1時間2時間という移動時間、スマホを見ている人というのは多く見ます。その時間読書を読むなども良いですが、ちょっとした時間で手持ち無沙汰になり、その手持ち無沙汰な時間を消化する手段として使われるのがSNSというわけです。

近年、タイパ、タイムパフォーマンスという表現がよく使われるようになりました。

TikTokの流行も一つ、タイパ、youtubeのように長い尺でまとまっていないものを消化するよりは、タイパがTikTokの方がいいというのがあるからかもしれません。

しかし、もし、十分に時間を取れるのであれば、そこでタイパで焦る必要性はそこまでないかもしれません。タイパを重視するというのは時間の効率重視の考え方であり、それは、いかに間間の時間を使っていきたいかということへのアプローチでもあります。

そういう思想を元に、SNSというツールがあると、その間の時間にSNSなどでついつい時間を埋めるということにもなるわけです。(まぁ本来ならそこを勉強なりなんなりに当てた方が本来のタイパはいいのかもしれませんが。)

私自身、SNSなどを見るときはどういう時かというと、ちょっとした時間が空いてしまった時などが多いです。

何かしら他にやることがある時、やりたいことがある時にわざわざSNSを開くということはしません。それが何かしらでできない、やるきにならないからSNSを使っているわけです。

逆にそこでSNSを使わないで済む人は、他の方法でその時間を有効活用することに成功しているというわけです。

暇をつぶすわけでもなく、それは自分の中で少なくともSNSをやりより充実した選択肢であるということをそれは意味をしているというわけです。

もちろん、SNSに過度に時間を取られているのであれば、SNS疲れを避けるために意図的にSNSを断捨離するというのもありでしょう。

しかし、そのSNS離れできない状態の誰かにとって、ではその時間SNSの代わりにどう有効に時間を使うのかという何かが示せていないのであり、その状況でSNSを少しずつ断とうとしても難しいのかという風にも感じます。

その時間少しでも、家族や友達、趣味や勉強に当てていくそのことができれば、確かにそれはより充実した時間を過ごせているということになるでしょう。

SNSをなんのために使うか、情報のサーチ、入手などが多いかと思いますが。そこに多くの自由時間が取られているというのは確かに勿体無いという気はしますね。実際私もSNSをしている時に、本当に充実した時間を過ごしているなと思いながら使っているケースはほとんどないように思います。

つまりは、SNSを使っている時間そのものが根本的に満足度の高い時間ではないわけです。妥協した時間の使い方とでもいうのでしょうか?寝る前の少しSNSを見るなどにしろ、電気を消した後に本は読めないし、テレビなどをつけるのも云々、すぐに寝付けないしではSNSでもといったあたりなわけであり、それが満足度の高い時間ではないとわかりつつ利用している側面がそこにはあります。

そのように考えていくと、SNSの利用時間が少ない人がなぜSNSを使わないのか、どう過ごしているのかと考えると、確かに少ない人はそれだけ充実した生活を送れているのかなとは思いますね。