メルセデスでずっと活躍して来たハミルトンがそのキャリアの晩年においてこの選択をするというのは少し予想がつきませんでした。来シーズンからハミルトンのフェラーリ移籍が決定した様です。やはりフェラーリブランドというのはドライバーにとっては非常に魅力的ということでしょうか?
ハミルトンがフェラーリに移籍する事によって、フェラーリはルクレールとハミルトン体制と言う事になります。
この点どうなるのかはちょっと気になりますね。
ハミルトンはアロンソとチームメイトだったり、ロズベルグとチームメイトだったりトップドライバーとチームメイトの時代というのはありましたが、いずれにしろチームメイトといい関係であったかと言えばそうとは言えないでしょう。
それよりは、ファーストドライバー、セカンドドライバーと役割をきっちり分けていた時代の方がよりチームとして機能していた印象があります。
フェラーリからすれば今後のフェラーリを背負っていくドライバーとしてルクレールと長期の契約と言う選択をしたのだと思いますが、ここでハミルトンが入って来た中で果たしてその辺りがまとまるのか、どちらがファーストになるのかと言うのは気になるところです。
ファーストを決めなければどちらも割とガンガンいくタイプなので同士討ちなどのリスクがあり、チームをまとめあげるのがうまくないフェラーリとしてそこをおさめる事が出来るのかという点は難しい様にも思います。
ハミルトン加入でフェラーリを去る事が決まったサインツですがこちらについても様々な選択肢がある様に思われますね。
噂されたアウディという可能性もありますが、古巣であるレッドブルというのも一つ可能性にはあるかもしれません。
現在、来季のシートは現在のセカンドドライバーのペレスに、F1復帰のリカルド、昨年成長をみせた角田や昨年初レースでポイント獲得したローソンなどの名前が挙がっていますが、正直なところどのドライバーもフェルスタッペンのチームメイトとするにはちょっと物足りなさが現状としてあるのは事実かと思います。
それが故にノリスなど若手の他のドライバーの名前があがるわけですね。
そして、その中でもし、サインツがフリーになるのであれば、セカンドドライバーとして考えるには十分にふさわしいドライバーと言えそうです。
もちろん、サインツとしてどの選択をするか次第でもありますが、現状としてRBは勝てるチームであり、そこのチームというのはセカンドドライバー扱いの可能性があるとはいえ、遥かに下手なチームに行くより優勝の可能性が見えるチームだと言えます。
また、トロロッソ時代は、フェルスタッペンとチームメイトであり、その人間関係は良好であると言われています。互いに成長した今であれば、よりチームメイトになっても問題がない可能性というのが生まれてくるわけです。
この辺りサインツの動きがどうであるかというのは、他のチームにも大きく影響しそうですね。
メルセデスがどう動くか、などといったところも含めて選択肢が多いと言えます。
ハミルトンとメルセデスとの関係が終わったのは、ハミルトンの高齢化と、メルセデスとしてはネクスト世代へシフトしたいところ、その上でハミルトンのサラリーが高額である事があるのかもしれません。
逆にその高額のハミルトンに支払う事が出来、かつ、勝てる可能性があるというのはフェラーリくらいしかなかったとも言えるでしょう。
フェラーリは、近年速いマシンをつくるものの、チームとしての成熟していない、安易なミスなどがあり、ポイントを取りこぼす事も多いチームです。
果たしてそれがハミルトン加入でどうなるのか、来季の動きが今から気になりますね。