ハイビームの話 | 米の心

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今はハイビームで走るのがデフォと習うようですね。ただ、基本的には対向車が来た場合はハイビームを下げるなどの考慮が求められます。よって、ハイビームで走るのが基本といっても街中でハイビームで走ることは本来であればあまりないともいえます。

そもそもハイビームで走るのが基本と言われるわけですがそれは別にルールであるわけではありません。日本の場合は、こうしろということは言いますが、そこになぜというところの教育が欠けている傾向があります。法などについては日本の教育の中で法学にでも進まない限りまともに学ぶ機会はありません。ある意味でまともに学ぶ機会もない法についてそれは正しいと守っている人たちばかりであるというのはある種の異様さがあるともいってもいいのかもしれません。

ハイビームで走るのが基本というのはハイビームで走った方が事故率が下がるケースがあるからです。

よくデータなどではハイビームの方が事故が起こりにくいなどといわれていますが、そもそもどういう状態でハイビームであるかそうではないのかを考えずに一概にハイビームが事故率が低いというのはちょっと違うのかと思います。

ハイビームのメリットとしてあるのは、遠くまで見える、そして、車の存在は遠くから相手に感知させるというところにあります。よって、そういう条件が必要な時はハイビームであることがより効果的であるとなります。車が何台も連なっているような街中でのハイビームの必要性というのはつまりは低いというわけでs。逆に眩しくて対向車や人、自転車などの挙動に悪影響を与える可能性すらあると言えます。

ただ、個人的にハイビームで走ることを基本とすることの理由は、もう一つ別のところにあるのかなと個人的には考えてます。そしてそれは結果的に事故率を下げることに効果をもたらす可能性があると言えます。

歩きスマホは危ないと言われますが、理由はスマホに集中してしまうことと視野が狭くなってしまうことにあるかなと思います。

では、歩きスマホをしていないとどうなのかと見ると、海外はわからないですが日本の場合は、視野を広く見ている歩行者というのは実は多くはありません。

信号だけをみて車や自転車などの挙動を見ずに渡り出す歩行者はたくさんいますし、歩道を通っていても他の歩行者のことなどを考えずに斜めに歩行を歩くような人もいたりします。そもそも、視線を見てみると前を見ている人は意外に多くありません。斜め下を見ているといいますか、顔をしっかり上げて目線がまっすぐになっている人って意外に多くないんですよね。疲れているのでしょうか?

割と車などの運転で見ても、近視的な運転をするなという人は多く見ます。

近視的なので目の前の信号までしか見えてないですし、すごいスピードで追い抜いて、その先の信号が赤信号ですぐ停まるなんていう環境にも悪いような運転をする人も出てくるわけです。また自分の車のことしか見てないので、車を振って曲がったり、自転車を追い抜いて停車したりという人もいたりします。

では、一方で一つ先、もう一つ先の信号までみているとどうでしょうか?ここで無理にスピードを出してもその信号に引っかかるなと思えば無理な運転はしなくなります。また、エコな運転に心がける必要のあるハイブリッド車などであれば、余計ブレーキなども余分に踏みたくないので、無理のない運転をするようになります。

ハイビームというのは遠くまで明るくなるわけですが、それは遠くまで見通す必要があるということです。つまりは視野がより遠くをみるようになるといってもいいかと思います。近視的な運転をしがちなところで、視野を広げる運転をすることにつまりは繋がるということになるわけです。

遠くを見る癖がつくと、それだけ安全な運転や、余裕のある運転ができるようになります。となると、事故を減らすこともできますし、また心に余裕ができれば、対向車が来た時にはハイビームを下げるなどの配慮もできるようになります。

そういう視線、意識の問題をハイビームが基礎というところには本来的な意図があるのではないかなというわけです。

ただ、それもただ額面通りにハイビームが正しいというのでは意味がありません。法定速度を守って何が悪いのかというようなものです。

その点何事も額面通りに捉えてしまいがちな人もいますが、伏し目がちな日本人、もう少し視線を高くする癖をつけた方がいいのかもしれませんね。