女子選手の画像転載で逮捕 | 米の心

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少し前の読売新聞の一面の記事に女子選手の画像転載で逮捕というものがありました。最近女子選手の盗撮画像や性的目的での撮影などが問題視されていました。

一方で個人的な撮影であったりアンダーグラウンドな取引であればその現場と取り押さえたりすることも難しい中で今回はテレビ番組で利用された画像をアダルトサイトに転載したことによって著作権法違反の容疑で逮捕に繋がったとの事です。

とはいえ、何らかの形で糸口を見つけたというのは凄いですね。転載画像だったということを踏まえるとどこそこで利用されていたということを把握する必要がありますから、何かしらの訴えなどでもあったから動けたと行ったところでしょうか?

ちなみにスポーツ界で性的な目的での撮影や画像拡散への対策が本格化した昨年秋以降、関連する事件の摘発は初めてとのことだそうです。

この辺りは警察らしいアピールの側面も強いでしょう。

非常に失礼な言い方になってしまいますが、性犯罪を含めて様々な犯罪がある中で警察側としてもその時々において重点的に行うべき話というのはあるわけです。同じ犯罪であってもそこから発生する被害が大きいものなどの方が人を動かし易いとでも言う話といいますか。

ストーカー被害などについて警察が積極的に取り扱わないといったことを聞いたことがあるかも知れません。

もちろん、警察においても人員に十分に余剰がある状態であれば、そのような問題に対しても一人一人じっくり時間をかけて仕事をするといった事も可能かもしれません。しかし、現状として多岐にわたる警察の仕事をこなすには十分な人がいるかといえばそうとは言い切れず、また、それぞれに役割がある中で、どの警察がどのような仕事をしているかなんて知りませんからそれを一概にしてこうこう対応してくれと言われても出来る問題と出来ない問題というのも発生するわけです。

組織としての警察であり、組織として犯罪を含めて治安維持のために動くのであり、その中ででは一つ一つの事件においてもどれだけの人材と時間を避けられるかといえば限定的であり、一方で被害者が不安になっていたとしても、その時点において可能な動きというのが限定的にならざるえないというのは確かにある話でしょう。

これが昔の駐在さんがいて村にいて平和で人口も少ないような場所であればより親身な対応もできるのかもしれませんが、そうではない場合は対応においても可能不可能があるというわけです。

最近ネット犯罪を含み様々なものへ警察の動員というのが求められるわけですが、現実としてそれをしろといわれても使える労力は限られるわけでそれの割り振りには限界が出てしまいます。

また、そうなると立件が難しい、摘発が難しいような問題となると世間的な注目がよほど大きいか被害が大きくならなければその事に優先的に人員や時間を回すというのも難しくなります。

例えば詐欺であったりとかはまさにそういう側面もあるでしょう。もちろん動かないとは言わないですが積極的に動けるかというとその点が難しいからです。

そういう意味で言えば、なんらかのアプローチがあったか、もしくは話題の中心的な時であったからこそこういう形で今回の問題というのは摘発に至ったという側面があるのかなと思います。

まぁ摘発し易い何か、著作権法違反というのがあったというのも理由の一つかと思います。

ただ、それを踏まえて言えば今後この分野に警察が注力し、どんどん摘発され、改善されて行くかといえばやはり難しいかと思います。

そもそも盗撮といった犯罪についてその現場を抑えるのは難しいですし、それは大会などの運営側も感じている話だと思います。となるとやはり別件からそういうことも明らかになったときに余罪として追求するといった形など意外ではあまり動きたくても動けないし、その為に人員をどこまでさけるかという話にもなるわけですね。

まぁ性的目的という表現になるとなかなかにどこからがそうなのはというのは個々の性癖もあるのでなんとも難しい話だと正直思うのですが。最近のカメラは高性能ですから、単純に全身写真でとってもその後一部をアップしたものを取り出す事もできれば、動画の中から一部を取り出す事もできます。また、ドイツの体操選手が性的利用に対して抗議でボディースーツを来て演技をというのも以前話にもありましたが、正直これはこれでという人もいるでしょう。

この辺りはフェチズムですからどうしようもないわけです。男性に対して上腕二頭筋の発達具合やプリケツに反応する女性だって反対にいるでしょうし、チラリズムのようなものからうなじのようなものまで様々な個々のマニアックな要望に対してどこからが一般的にそれが性的目的かどうかというの示すのは難しいからです。

逆に言えば分かり易くそうであろうという問題に対してこそ法は対応できず、だからこそ警察などは対応に苦心するともいえるかもしれません。

今回の事を何故話題にしたのかというのは、実はそれについて警察のアピールがどうだとか立件の難しさがどうだとかという話ではなく、そもそもこれが読売新聞の1面になったということがちょっと興味深いなと思ったからです。

1面をかざるニュースというのはその日の最も大きなニュースとされるものです。

正直に言えば、これが10年前、20年前だと果たして1面をかざったか、3面、社会面に記述はあるだろうけどそのようなことにはならなかったのでは?と個人的には考えています。

つまり世間的にこういう話題に注目、関心があるような時代になったという変化を示しているともいえるのです。

まぁ人によってはなんでこんなことが1面に?と思うかもしれませんが、どのようなニュースをどう報道するか、どういうニーズが求められているかということを示す上でこういう記事の取り扱いの変化というのは面白いかも知れませんね。