ビットコイン爆走中 | 米の心

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暗号通貨元年とも言われている今年ですが、ここにきて勢いが凄まじくなってきましたね。ビットコインは100万突破したかと思えば、2週間もしないうちに200万突破、今は売られて180万前後くらいといったところでしょうか?

 

ビットコインの勢いばかりが目立ちますが他のアルトコインもこの10月以降くらいから軒並み上昇している傾向にあります。日本発の暗号通貨モナーコインは一時期2000円を超えるというこちらも急激な上昇を見せていますし、他にもダークコインやライトコイン、イーサリアムなども上昇しています。

 

アルトコインについてはモナーコイン以外は春先に上がっていこう停滞していた時期があったように思えますが、ここにきて俄然暗号通貨全体の勢いの良さというのを感じるところですね。

 

さて、ビットコインはたった2週間足らずのうちに倍になったわけですが、今の暗号通貨市場は果たしてバブルなのでしょうか?

 

しばしば、見られる話として暗号通貨にあまり詳しくない人が、バブルだ不安定な通貨だということを言っていますし、話題に上るのはそろそろバブルの末期だからだという人もいたりします。

 

ただし、ビットコインなどの通貨価値としての計算上で言えばまだまだ試算されているところまでは及ぶわけではなく、これを持ってバブルと呼ぶべきかは難しいところです。結局のところその手の試算はあくまで試算であり、それだけの価値がある状態に社会がなるかどうかはまた別であるからです。

 

ここ最近の暗号通貨市場の賑わいがではどうしてあるのか、というと、暗号通貨市場がより一般化され始めているというのがあるでしょう。

 

ロシアなどではマイニングを始めていますし、大企業などもマイニングをするという話は出てきています。また、ナスダックが現在ビットコイン先物を始めることを模索していますし、そもそも今まで暗号通貨を認めてこなかったところが、どんどんと参入してきているというわけです。

 

逆に言えば、今までの暗号通貨市場というのは非常に狭い範囲、ブロックチェーンに興味がある人間や、投資、投機目的としたアーリーアダプターの人々ばかりであり、アーリーマジョリティーすら参入してきていなかった状態であるといえます。

 

その状態ですらそれなりの勢いがあったわけですから、それに加えてアーリーマジョリティーが参入してきたというのであれば、自然と上がる勢いは加速するという話にもつながるわけです。

 

その意味合いでいけば、暗号通貨市場はまだまだ、序の口であり、これからの市場であるということになります。そもそもが今年暗号通貨元年と言われるくらいですから、その元年ですでにバブルになりバブルが弾けるというほどに、この市場が十分に成熟し活気がある状態ではなく、あくまでこれから成長し、多くの人が参入する市場であるということがいえるということですね。

 

もちろん、乱高下が激しく、安定しない状態ではあるもののまさにそれは通貨として成熟していない、十分な流通が確保されていない状態であるからという側面があります。

 

試算どおりにいくかはわかりませんが、ある程度価値が安定するところまでは基本的には上昇を続ける可能性は高いといえますね。(まぁその時に本当にバブルに入っており、誰もが暗号通貨を持たなきゃってなっていればそれこそ弾けるということはあるかもしれません。ただ、そこで弾けたところで、価値が落ちようと今の価値より下のレベルまで落ち上がってこない状態になるかと言われれば疑問にも思いますね。)

 

では、そういう意味でいけば今ビットコインを買うべきでしょうか?

 

これは、その人の選択がどうであるかという話や資産力の話でもあり、一概には言えません。

 

例えるならば、Amazonの株をお勧めするかどうか?というような話に近いと思います。

 

Amazonは現状からすればまだまだ伸びる状況にありますし、その株に手を出せば、儲かる可能性は非常に高い株の一つであるといえます。しかし、その一方で、Amazonの株で100倍、1000倍になることを見込めるかといえばそうではありませんね。資金力があり、大穴を開けたいというわけではないのであれば、ビットコインに手を出すというのはアリかもしれません。しかし、他のアルトコインの可能性を考えれば話題の中心になりがちなビットコインに手を出すというのは、ある程度の資金力があっての有効な戦略であり、そうでなければアルトコインでいいという話になるわけです。

 

そもそも、大企業がマイニングで参入する、金融業界が市場として認めだしたというのは別として、古くからの暗号通貨のユーザーというのは、暗号通貨に興味はあったものの、そこに一世一代のバクチをしているわけではありません。

 

この辺り、不動産を転がしていたバブルの状態とは大きく違います。

 

もちろん当時のバブルの人々が一世一代なんて思っているわけではなかったかもしれませんが、それでも高額な取引をしているわけで、非常にリスキーな状態を進み、そして、そのリスクを回避できなくなった時に、バブルが弾けたというのが真相です。

 

では、暗号通貨におけるアーリーアダプターやアーリーマジョリティーはどうでしょうか?そのようなリスクを負って勝負しているでしょうか?

 

そもそもがどうなるかわからない市場で、いつどこまで上がるかもわからない市場です。遊び金程度というわけではないかもしれませんが、あくまで転がせる限度をもって行っている人がほとんどであるように思えます。FXなどにまで手を出している人は別かもしれませんが。

 

また、アーリーアダプターの人は、それだけやすい時に購入しているわけで、正直今がバブルであって弾けたとしても、利益が減る人は多くいても損失を出す人はほとんどいないでしょう。その意味合いではバブルで行き詰まってきたからメディアが煽り始めたあみたいな話はそもそもずれた話であり、十分に利益が出ている中でどこまで利益が伸びるか、どこで確定させるかだけの話でしかないのです。

 

加えて、この上昇の中でどんどんビットコインに追加投資している人もいるかもしれませんが、暗号通貨の旨味を知っているアーリーアダプターにおいては、より安全で、リスクが少なく、かつ何百何千倍にもなる可能性のあるアルトコインに手を出すはずです。

 

ここまでで十分な利益を上げているのであれば、その中から数十万、数百万が紙くずになったところで多少痛いくらいなもので、そのくらいのリスクで、可能性のあるアルトコインを押さえておく方がビットコインに再投入するよりリスク分散ができ、かつ、利益としての上昇幅も大きいからです。

 

モナーコインなどの上場はその国内における市場が構築されつつある点もあるのかもしれませんが、まさにそのいいタイミングでアーリーアダプターにとっては参入しやすい通貨であり、それで多く利益を上げている人も多くいるのではないでしょうか?また、そういう人にとってすれば、モナーコインはまだしも、ビットコインに追加投資するのであれば、他のトークンにとりあえず手を広げていくものと思います。

 

ビットコインばかりが目立ちますが、他のトークンなどでいけば今はまだ1桁円のものやらこの間始まったcomsaなどでも100台くらいで誰にでも投資しやすい状況です。1円台のものを1万かった所で数万に収まりますが、その数万がなければもう生活ができないという人でもない限り、それがゴミになったところでどうしようもない状態になるわけではなく、まさに青田買いを誰にでもできる状態というのが多くあるというわけですね。

 

また、仮にビットコインに手を出すにしても、10万円分だけ買ってみようなどということが自由にできるわけです。

 

この点においてビットコインがバブルであるという表現は当てはまりにくいといえます。借金をしてどうのするわけでもなく、小遣い程度でそもそも始まっているのが暗号通貨市場であり、現在においてもそのギリギリの勝負をしているばかりがいて、それで先行きが見えなくなっている状態であるかとは言えないからです。

 

現在現物で行っている人は少なくともより冷静な状況で、暗号通貨の価値を認めている人と余剰資産で投機、投資目的で行っている程度でしかないからです。

 

さて、日本でもだんだんと法整備がされてきた暗号通貨ですが、果たしてその法整備が機能するかという点においては疑問です。

また、その上で取引をする人は気をつけないといけない場面が出てくるかもしれません。

 

気をつけないといけないというのは、まぁ、FXと同じですね。あちらは日本円にした場合ですが、暗号通貨の場合暗号通貨同士の取引した場合でも、自然とそこに対して十分な利益が出ていた場合課税対象となるというわけです。

 

先にビットコインの200万円突破の話などもしましたが、仮にビットコインを保有しており、それをイーサリアムに変えたとしましょう。現金としての収入はそこには発生しません。暗号通貨同士で取引してるだけで、おそらく出金もほとんどしないでしょう。

 

しかし、そこに対してこのすさまじい勢いで上昇している通貨ですから、莫大な利益が出ており、それを利確したという判断が下されます。そうすると、手持ちとしては払えないレベルの税金がそこで発生してしまうということなります。

 

もし、その税金を払おうとすれば、現状で持っている暗号通貨を無理やり崩さなければいけないということになります。つまり、この点において暗号通貨で得た利益というのは実は再投資をしにくいお金であるということがいえます。また、そこで再投資ができないため、他の通貨が欲しければそれを基本現在持っている日本円で購入するということになります。単純に他の通貨で得た利益に税金がかかることを考えれば、現金を投入した方が効率的だからです。

 

しかし、現金は暗号通貨での利益ほどには保有していない人がおそらく多いでしょう。つまり、再投資すればその通貨を大きい単位で購入し、その上昇に対しても利益を上げやすくはなるわけですが、税金がかかるためしにくく、かといって手元にあるお金でといえば、それほどの大きな単位での取引がしにくくなるという話になるわけです。

 

この意味において、以前はビットコインは暗号通貨の基軸通貨でありえました。しかし、今後は法整備によって基軸通貨にはなりえない状況に陥る可能性、そして、それぞれの通貨に独立して投資される可能性というのが非常に高くなりそうですね。

 

もちろん、日本円に対しては上昇していない中で、他の暗号通貨に対しては上昇しているという状況であればその場合は再投資する機会があるといえます。しかし、今までほどに資産としてあるBTCなどを基軸通貨として再投資するということが積極的にはできにくい状態になりえそうですね。

 

現在は仮想通貨取引所も金融庁の許可が必要になりましたし、それは金融庁にその手の情報を提出しなければならなくなるということですので、法整備が完了してしまう前にそのあたりはある程度資産運用を事前にしておきたいところかもしれません。


また、今回の法整備においては、BTCなどで購入した際にも、その時点で利確した扱いと同じようにそれだけ分が課税対象になるということになります。

まぁ、日常的な買い物であればそれほどその意味合いは大きくはでないでしょう。雑所得範囲内で収まる可能性が高いからです。

ただ、それとは別の視点で、ウォレットに移した暗号通貨に対して果たしてそれができるのかという課題があります。

取引所のアカウント、ウォレットから売買が行われるのであれば確かにその履歴を追うことはできます。しかし、ウォレットに移され、そこから売買された場合は履歴を追うことはできても照明ができません。

現在あるウォレットは簡易的な情報で作れるものが多くあります。そのウォレットに移したとして、そこから購入した場合、それを誰が購入したかということを証明できないからです。かといって、ウォレットに暗号通貨を移しただけで課税対象とするのはさすがに無理がありますし、そのウォレットが本人のものであるかもわからないのに、課税はしようがありません。

取引所からのアプリなどは確かに便利なものが多いですが、ウォレットから別のウォレットにお金を写すのに取引所は必要ありません。そもそも取引所の役割は現金や他の暗号通貨との取引です。同じ暗号通貨同士であれば取引所はいらないのです。

そうしてしまえば、課税対象となるべきものもウォレットに移すことで抜け道ができるのではないか?と個人的には思っています。まぁ、法整備について詳しくみていないためそこの対策もあるのかもしれませんが。

また、これが有効であれば、実は暗号通貨は相続に一番適した手段であるともいえます。相続税あるいは贈与税を避けたい時どうすればいいでしょうか?簡単です。ウォレットを上げて仕舞えばいいのです。自分の資産を暗号通貨にし、それ用の仮のウォレットを作成します。そしてそのウォレットから相手のウォレットに送金して仕舞えばいいですし、なんなら、そのウォレットをパスワードごと相手に教えて、相手の所有物化してしまえば、相続や贈与は無理なくできるということになります。

今後ウォレットに対してもその厳しい個人証明が必要となればもちろんこれはできないかもしれませんが、現状のウォレットの状況からすれば、誰かに譲渡したい資産を譲渡するのに税金を払わずに行うことは難しくなくできるというわけです。

確かに履歴を辿れば、そのウォレットに資産が移っていることはわかるかもしれません。しかし、そのウォレットには鍵がかかっており他人には開けられず、本人同士の間で同意のもとそのウォレットが渡されてるのであれば、そこをわざわざ探るのは誰でしょうか?確かにそのウォレットの使用利益を追いかけその段階でのカメラなどで利用者を特定しようということはできるかもしれませんが、税務署関連だけでどこまでそれが追いかけることができるのか疑問にも思えます。

まぁ、ここらは私の理解が低いのかもしれませんが、整備がきちんとされていないのであれば、穴として有効に利用する人は出てくる気がしますね。

暗号通貨の認識も徐々に高まりつつあるように思えます。今年はすごい勢いで上昇しましたが、逆にそれがゆえに通貨としての安定性がなく、店側としては取り扱いがしにくいという状況が生まれています。また、送金コストが高くなっている点も問題かもしれません。

この辺り、今後ある程度落ちつてから本格的な市場として日常生活に溶け込んでくるということになりそうです。

ビットコインはどこまであがるか?これは難しい話で私はわかりませんが、ビットコインに価値があるものという前提であるならば、上がり続ける方向にはなりやすいと言えます。

それは単純にビットコインが上限のある通貨であるからです。市場の通貨は毎年のように新しい通貨が造られます。これは、市場の通貨は増え続ける傾向にあり、つまり通貨の価値は下がり続けるということを指しています。(景気云々の影響はありますが長期的に見ればという話です。)一方でビットコインはその価値が認められ、主流である状態において、上限があるために相対的に原稿通貨へ対して価値が上がり続けるということになります。

これは金(ゴールド)の推移を見てもそうですね。上下はするものの上昇する傾向です。片方が有限であるがゆえに当然そうなるわけです。(あくまで価値があるものとされているならばという条件下ですが。)

これらの点を踏まえても、暗号通貨をバブルだ、危険なものだと思うのではなく、仮にそう思うにしてもどういうものかきちんと理解した上で、少額でもいいので投資してみようと思うのもありですし、やはり自分は手を出せないというのもアリだと思います。バブルを経験した日本だからこそどこか消極的なところもあるように見えますが、本質的なところを理解し、今後どうなるかを考えた上で、どうアプローチすべきかを考えるべきということでしょうね。