世界の名前 | 米の心

米の心

野球にサッカー、NBA、F1とスポーツ全般から、西洋や江戸、日本の歴史、経済、文化、社会や科学、時勢ネタその他種々雑多をただただとりとめもなくぼやくブログです。

世界を見渡せばいろんな名前がありますね。名前というのはあまり注目はされないですが、その文化を表現する上ではかなり重要な意味合いがあると言えます。

 

西洋文化圏などでいえば、フランス語、英語、オランダ語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などなど言語は様々にあり、それによって読み方が異なってくることはありますが、その名前が何を指すのかというのを見てみれば、割と大衆的な名前というのが見えてきます。

 

代表的な英国人の名前ジョンは、国が変われば、ヨハンですし、これらはヨハネの福音書で有名なヨハネからとってきていますね。

 

他の名前などをみても、西洋文化圏の名前というのは、その名前の元ネタはキリスト教の影響によるものなどが多かったりします。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチはヴィンチ村のレオナルドという意味だそうですが、割と名前に対して苗字というのはそのような扱いであることはしばしば多いです。

 

これは、苗字というよりは、その民族、町単位での人の集まりを表現するということの方がむしろ昔は多かったからかもしれません。つまり、ファミリーではなく、村、町単位で他を認識することが多かったともいえます。

 

例えば、プロ野球で今年巨人でプレーする陽岱鋼選手ですが、彼は台湾のアミ族出身だと言われています。アミ族のアミは、現地の言葉で言えば、北を指す言葉だそうです。その名前がどういう経緯でそう呼ばれるようになったかは定かではありませんが、自らを北というわけでもなく、逆に言えば、南にいる部族等があったから、他から見て相対的に北になったといえるということになります。

 

まぁ、日本でも苗字は、一部を除けば、割とその地域がどういうところかという話からとってきたりしていることが多かったりしますね。苗字の必要性というのはそれほど歴史的に見て重要でないといえるのかもしれません。

 

ミャンマーで日本人に一番有名な人とすれば、アウン=サン=スーチーさんがいます。よく、日本だとスーチーさんといわれたりしますね。

 

ところで、彼女の苗字をご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?

 

実は、彼女に苗字はなく、アウン=サン=スーチー全てが名前です。それぞれ、父親から頂いた名前、母親から、あとは祖母だったと思いますが、から頂いた名前をつなげたものです。

 

これはこの地域の風習ですね。長くなりすぎる場合は、祖父母の名前をいただくのを省略するなどということをしたりするそうです。

 

親から、祖父母から名前をいただくこのシステムであれば、確かに、苗字の必要性は限りなくないですね。ファミリーの証明はその名でできますし、そうそうかぶることもないので、ヴィンチ村のレオナルドさんなんていい方する必要がないわけです。

 

ただ、一方で全てが名前というわけですから、ある意味では、スーチーさんって呼ぶことが正しい呼び方かは難しいですね。名前の一部をとって呼ぶわけですから、相性とすれば間違いではないでしょうが、ニュースやテレビ番組などで呼ぶに正しいかは怪しいところです。

 

名前はなかなかそれぞれの文化が出て面白いところです。これはまた地名についても然りです。どうしてそういう名前になったのか調べてみるというのもなかなか興味深いことなのかもしれませんね。