チーム医療とは、医師や看護師、薬剤師、理学療法士など、複数の医療専門職が連携し、チーム一丸となって患者の治療にあたる体制のことをいいます。
患者一人ひとりに最適な医療を提供するうえで、現代医療において必要不可欠な在り方となっています。
チーム医療が導入されるようになった背景には、医療の高度化や複雑化の影響があります。
実際、医療技術の進歩のスピードは凄まじく、それに伴って様々な専門分野が登場しました。
そんな中、当然ながら医師一人だけですべての分野の専門知識を持ち、担うことは不可能です。
専門分野の医学を満遍なく活かすためには、それぞれの専門分野の知識や技術を組み合わせる必要性が出てきます。
そこで、あらゆる専門家が知識や技術を持ち寄り、連携して力を合わせるチーム医療に注目が集まったのです。
チーム医療の浸透により、全国各地で専門性の高い最良の医療が受けられる環境が整備されてきています。
また、患者のニーズの多様化もチーム医療の導入を後押ししたといわれています。
現状、高齢化社会の進展に伴い、複数の病気を抱える方や、介護を必要とする方が増えてきています。
そのような方たちに対し、包括的かつ継続的な医療を提供するには、医療従事者のみならず、介護福祉士、ケアマネージャー等の介護の専門家たちの力が不可欠となっています。
そのため、介護現場はもちろん、高齢者医療の現場では、医療従事者と介護職が一丸となってチームを組んでいます。
こうした社会情勢の影響によっても、チーム医療の必要性は高まっているのです。

医療現場において、チーム医療を実現するという考え方が基本となってきています。
患者に対する治療を行っていく上で、医師・薬剤師・看護師を代表とする医療スタッフがそれぞれの専門性にしたがって業務を分担し、かつ協力していくことによって最良の医療を患者に提供することが目的とされているものです。
患者のことを第一に考え、それぞれの専門家が連携して一丸となり医療に取り組むということがその基本となる考え方であり、医療における意識改革として大きなものでした。
これによって、医師を中心としていた医療に対して薬剤師や看護師といった、以前はサポートする人材として認識されていた医療スタッフが、その本領を発揮しやすくなっています。
女性にとっては、薬剤師や看護師は女性比率が高いことや仕事が安定すること、女性が仕事場にいることが望まれることなど、魅力の多い職業です。
「人をサポートする立場よりも、自分が中心となって積極的に働きたい」という人には向かないと考えられがちでした。
しかし、チーム医療の考え方が浸透してきたことによって、医療現場において薬剤師や看護師が自分たちの専門家としての見地から、積極的に医療に貢献がしやすくなっています。
これによって、患者に最善の医療を提供するために中心的になって働きたいという女性にも、薬剤師や看護師という仕事が適したものとなってきています。
チーム医療の考え方が広まったことにより、女性が活躍できるフィールドが広がっているのです。