Tom Crancy's H.A.W.X.2 レビュー | Ballistic Dolphin

Tom Crancy's H.A.W.X.2 レビュー

H.A.W.X.2/ユービーアイ ソフト

¥7,329
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据え置きゲーではエースコンバットの独壇場だったフライトシューティング界に、
「エースコンバットをパクった」と潔く白状しながら颯爽と乗り込んできた前作HAWXから1年半、
戦闘機ファン待望のHAWX2が発売された。


…んだけど、全くもって認知されてないね。
前作はそれなりに話題だった気がするんだけど;


前作は近未来のPMCに所属して機体を好きに取っ換え引っ換えしながら世界各地を飛んだが、
今作はより現実に近いでPMCではなく、
米軍、ロシア軍、イギリス海軍のそれぞれのパイロットになりきる。
CODみたいなオムニバス形式って言えばいいのかな?
というわけでキャンペーン1週目は使用機体が固定されている。
まぁこれくらいは我慢できるでしょう。


戦闘機物処女作だった前作は粗が多く、
(なぜか10月14日に削除されてるが)Wikipediaから転載すると、

また、OverGなどの他の類似作品と比較して機体・兵装などの再現度が低く、
* F-22などの一部機種では、機関砲の位置が実機と異なる。なお、実機では機関砲が標準装備されていない機体でも機関砲を撃つことができる。(例えばMiG-25では機首の内部から弾が発射されているように見える)
* ローリング制御に水平尾翼が使用される機種(F-22など)でもローリング中に水平尾翼が動かない。
* ステルス機のミサイル発射時にウェポンベイのドアの開閉が再現されない。
* F-35にHUDが装備されている。(実機にHUDは装備されておらず、ヘルメットと一体化したHMDを装備している)。
* 複座型などの微妙な形状の仕様違いが再現されず、例えば複座型のみしかないはずのF-15Eに使用されているモデルは単座型A/C型のモデルデータの使いまわしであり(コンフォーマルタンクも装備されていない)、コクピットすらもそのまま使いまわしである。
* F-2はF-16のモデルをそのまま使いまわして色を変えているのみ。キャノピーのフレーム、主翼・尾翼の形状の差異は再現されておらず、さらにコックピットに至ってはPFDが1つ(実際は3つ)のみである。
* 上同様にMiG-25のモデルもMiG-31のものを使い回して塗装を変えている。(実機同士はシルエットは似ているものの、機首、コクピット、エアインテーク、胴体下面、ランディングギアなど、外見でも細部を比べれば全くの別物である)
* Su-35などカナード付きフランカー・タイプは、実機では機首上げ時にカナードが下に向くが、ゲーム中では上に向く。
* 一部の可変ノズル搭載機、例えばMiG-MFIでは、挙動はそれなりに再現されているものの、ノズルは動かない。
* F-14にエルロンがある。(実機の主翼後端はフラップであり、ロールは主翼のスポイラと水平尾翼で行う)
* F/A-18Eは減速の際に左翼のフラップのみ可動する。
* RF-15は速度を上げるとエア・インテークが上に開く。(プログラムミスと思われる)
* A-10 ,Su-25など比較的低速な一部の機体では実機スペックより高速を出すことができる。また、いずれの操作可能機体でも音速を超えられる。


とまあ散々だ。
果たして今作ではどれくらい進歩したのかなと、
wktkしながらプレイしてみたわけですよ。

…とりあえず下の画面を見てくれ。
視点を「パイロット視点」にしただけのごく普通のプレイ画面だ。


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…何かおかしい。

なんか、戦闘機を操作するうえで大事なモノがごっそり無い気がする…

こんなゲームだったっけ…
ちょっと前作引っ張り出して比べてみよう



前作のパイロット視点↓

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どういうことなの・・・


いやいやいやいやいやいや、これ戦闘機として致命的だろ。
高度と速度だけって、機体姿勢一切分からねえじゃねーか!
パイロットに「堕ちて死ね」って言いたいの!?

これが処女作だったら「はっはっは、しょうがない奴だなぁ☆」と笑って許すが、
なんで前作であったものをとっぱらった!?
見づらいと思った?ねえ思ったの?ねえ?

アーマードコアみたいに表示情報増えすぎて4でシンプルに一新させたのは評価されたが、
これは戦闘機ものとして必要最低限の情報でしょう!?

いやまあ、実際なくてもクリアできたんだから無くてもいいじゃんとか言うかも知れないけどね。
雰囲気の問題よ?
それはこのゲームに何を求めてるかで変わってくるかもしれんが。

…三人称視点がデフォルトだったし、
これはもうめんどくさいから作らなかったってことなのかな…




またもや前作との比較だが、前作は機体をどんなに傾けても機軸は動かなかった。
たとえ背面飛行してても高度が下がらない。
これはこれで素直な機動ができるので特に問題なかったんだが、
今作は微妙に物理要素取り入れててちょっとやりづらい。
例えば上の画像の角度だと機体は真っ直ぐ飛ぶんだが、
下の画像の角度だと右へ流れる。なにこの半端さ。

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しかも流れたあとの慣性が強く、反転させてもしばらく流れる。
これでヨーのレスポンスが悪いときたもんだから、いろんな場面での微調整が難しい。


続いて下の画像。

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アフターバーナー吹かしてる場面だね。うん。
エスコンと同じくトリガー引きっぱなしでA/B全開。

で、もちろん離すと引っ込んで速度は減少する。

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そしてそのままほっとくとまた出てくる。


速度減少させながら。


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ヲーウィwwww



要はA/B炊いてるのがデフォルトなんだなこれ。
そのほうがカッコいいのはわかるけどさぁ。

ちなみに前作は急なピッチアップでハイGをかけると勝手にバーナー噴射する仕様だった。



も、もうなんか疲れてきた…。

が、忘れちゃいけない。
HAWXといえば最大の特徴はラジコン視点で操作するアシストOFFモード。
もちろん今作も健在。

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相変わらず高度差があると相手が見えなくて追えないんだが…。

そして酷いことに、OFFモードの操作を「エキスパート」にしても、
ゲームをリセットすると元に戻っちゃうというバグがある。

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表記は「エキスパート」のままなんだがゲーム起動するたびに設定しなおさなきゃいけない。
パッチで何とかしてくれ。


もうひとつの特徴だったERSだが…。
前作以上にいらないシステムになった。
前述した物理要素が加わったことでコースに乗りづらくなったのもあるが、
そもそもシューティングゲームとしてかったるいにもほどがある。
着陸時に使えばありえないアプローチさせられたし…


その他、
空中給油のために全速力を出さなきゃいけないとか、
機首を下に向けると高高度でもガンレティクルが出るとか、
ミサイル警告音が全然聞こえないだとか
まだまだ突っ込みどころは沢山あるが、

ゲームとしては大旨楽しめるんじゃないか?


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UAVを使った偵察や、精密誘導爆弾の投下、スタンドオフミサイルの操作などはエスコンじゃ味わえない。
今ではすっかりおなじみになったAC-130での航空支援だが、
ヘリや艦船も攻撃できるのはなかなか爽快だった。


使用可能機体は大幅に減ったが、モデリングは少しまともになったようだ。

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ちゃんと3分割されてる。

ただし兵装は1種類につき1グラフィックらしく、
フランカーだろうがグリペンだろうが多目標ミサイルはAIM-54フェニックスっぽいのを積まされる。


機体はスキルと一緒に、下の画像のように左から系列ごとにアンロックしていく形式。
レベルが上がるたびに解除できる。
キャンペーン1周すれば1列全部開けられるくらいには成長してると思うので、
お気に入りの機体には簡単に乗れるだろう。

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前作で挫折したグリペンを出したらもう満足しちゃったわ…


しかしレベルアップに必要なチャレンジは今作もオンラインが多めなのに、
過疎り過ぎてて全然できないという…。


以上このゲームの感想。
ミッション内容は相変わらずエースコンバットよりバリエーションに富んでるので、
楽しめる人は楽しめるだろうが、
操作の快適性とかは前作に劣ってる感じ。
定価で買って満足できるかはちょっと疑問。



オマケ:
4月に発売された同じトム・クランシーシリーズの、
スプリンターセル・コンヴィクションのCOOPシナリオをやった人は、
見覚えのあるマスクが出てきてちょっと嬉しい気分になれるかも。

HAWX2キャンペーンの最後の展開からすると、
もしかしたら同じバックグラウンドを持っているのかも知れない。

スプリンターセル コンヴィクション/ユービーアイ ソフト

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オマケ2:

モデリングがまともになったと書いたが…

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このE-3はエンジンを飛ばして攻撃でもするんだろうか;