ウチにいるスタッフ君、
実は彼は個人事業主でして、
ウチでも給料は出すのですが、条件付きで彼の独立性を認めています。

もともとどっかで働いてたんですが、
ソコを辞めるとともに独立。

結局、食えなくてウチに転がり込んだって感じなんですが、
ウチの事務所で仕事をしてても、たまに自分のお客さんとかと
電話で話しをしています。

モチロン、盗み聞きするつもりはないのですが、
嫌でも耳に入ってくるのは致し方なし。

で、怖い事を話しているのですが。

どうも前職を辞めて独立する際に、
前職のお客さんを横盗ったようです。

お客さんの事前了承があったかどうかは知りませんが、
どうも前職の会社が了承していないようのは事実なようです。

如何な理由があるにしろ、
前職からお客を引き継ぐ際は、鬼のように気を配り、
双方納得のいく状態で引き継ぐべきだと僕は思ってるので、
彼のやってることはルール違反はなはだしい。(僕的には)

仮にお客さんが彼を指名してたとしても、
前職にはきっちりスジを通すべきだし、
場合によっては、その客の仕事を個人で受ける以上、
上納金を払うべきだとも思うんです。

まぁ、事情があるのでしょうが、
盗った事がバレた後、そのお客さんとの会話の中で、
笑いながら、前職の担当がキレちゃって…って言う姿を見てると、
さすがに、引いてしまう。

前職会社に遺恨が残すのであれば、
その仕事はうけては行けないと、僕は思うんですね。
どうしてもお客さんが退職した彼に仕事を依頼したいのであれば、
お客さんの口から交通整理をして貰っても良いと思うんです。

お客さん自らが交通整理をしたいと思うほどであれば、
そこは顧客の要望なので、前職の会社は飲まざるを得ません。

でも、お客さん自身が良く分からないままに、
担当者は同じでも、依頼している会社がシラン間に変わってた…ってなるのは、
若干、詐欺じみてると思ったり。

モチロン、お客さんの方も、依頼先を法人から個人に依頼を切り替えた場合、
税金の関係で支払い方法とかも変更される場合がありますし、
ソコラ辺をないがしろにしてると、お客さんに迷惑がかかることもあったりするわけで。

あと、良く分からないままに、依頼している会社が変わったことを後から知りつつ、
そこを突っ込む事無く、依頼をし続けるってのも少し考えモン。
もっとも、「そんなん知らんがな」って言えるのですが、
僕はそういうお客さんはヤだな…って考えますわな。


ぐっちゃらぐっちゃら、書いたんですが、
法人を退職した担当デザイナーが
勇み足でお客さんを掠め盗って個人として
独立した場合に起こる最大のデメリットは、
やはりトラブった時の金銭補償に尽きます。

コレに関してはお客さんの温情部分で実際の補償そのものは
回避できますが、ソレと同時に信頼を損ねることに…。

もっとも、僕もやらかしたことはあります。

実際に、ペナルティを食らったこともあるし、
正直に白状して、事なきを得たこともあります。

どっちにせよ、大きなトラブルを経験していないうちは、
まだまだ、彼は半熟デザイナーなんです
はい。