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さて、8月7日(月)には大田区にありますガス橋ソフトボール場において東京私学選手権2日目が行われました。この日からベスト16に残ったチームが登場します。本校も今年度は春季都大会、インターハイ予選都大会でベスト8に入ることが出来、シードとなり、2日目からの参戦となりました。本校の1試合目の相手は鷗友学園女子高校でした。鴎友学園女子高校とは8月末に行われる八支部大会でも鎬を削るライバルです。鷗友学園は進学校なので6月に3年生は引退。すでに新チームでした。本校はこの私学選手権が引退試合。何とか勝ち上がって、ベスト8以上を目指したいところ。さて結果は・・・

 

 

東京私学選手権 2日目 ガス橋5号面第1試合

 

鷗友学園  011   2

駒澤大学  39 x   12(3回コールド)

 

勝つことができました。先発は2年生の背番号15。必勝を期して登板させました。ですがこの日は調子が上がらず。彼女本来の力であればもっといいピッチングができたはずですが、球速も出ず、コントロールも悪く、苦しんでいましたね。ですが、この日は打線が奮起。初回に3点。2回には一挙9点を挙げ、一気に試合を決めました。最高の試合運びとまでは行きませんでしたが、しっかり勝つということはできました。鷗友学園とは新チームで8月末には対戦が控えています。新チームではどうなるか分かりません。やっぱりあの元気は要注意ですね。これで、本校は私学選手権ベスト8入りが決定。まさかの3大会連続ベスト8という快挙を成し遂げました。凄いですね、本当に。私が十数年前、ソフトボール部の顧問になった時はベスト8に入るなんて夢のまた夢でした。本当に隔世の感がありますね。

 

 

東京私学選手権 2日目 ガス橋5号面第3試合

 

駒澤大学  1 0 0 0 0   1

東京立正  0 5 1 3 x   9 (5回コールド)

 

負けてしまいました。3試合目の相手は第2試合で日体大桜華を破った東京立正でした。先発は第1試合同様、2年生の背番号15。もちろんこの試合も必勝を期して登板させました。先攻を取った本校は先頭が死球で出ると2アウトランナー1,2塁となり、キャプテンのセンター前タイムリーで幸先良く先制します。この展開は予想していなかったですね。初回裏、立正の攻撃も0点で抑え、良いスタートが切れました。ですが、それもつかの間、2回裏には先頭に2塁打を許すと、続くバッターには四球。続くバッターにも内野安打を許し無死満塁。ここでライトに2点タイムリー2塁打を許し、逆転を許してしまいます。その後、スクイズを決められ、さらに傷口を広げ、気づけば5失点。一気にペースを奪われてしまいます。やはり東京立正の打線は素晴らしかったですね。背番号15の球を完全に捉えていましたね。こうなると試合は東京立正ペース。2回以降はヒット1本も打てませんでした。相手のエラーで出塁はありましたが、ほぼ完璧に抑えられました。東京立正は確実に出塁したランナーをホームに帰していました。まさに強豪。強かったです。3年生の最後の試合、強豪相手によく頑張ったと思います。最後のこうした強豪と対戦して引退できるのは幸せだったのかもしれません。

 

そしてこの敗戦は、3年生の引退を意味します。この3年生の代は苦労の連続だったと思います。まずこの上の代は13名いて、ほぼ全員がレギュラーで出られるほど上手な選手が沢山いました。新チームになった当初はほぼ全員が試合に初めて出る状態。最初は凄かったですね、みんな覚えているかな?試合に勝つとか負ける以前に、ソフトボールの試合として成立しないのでは?というような試合が続きましたね。正直、この代はどうなってしまうんだと不安を覚えたのを今でも覚えています。何とか復活した夏合宿も2泊3日という短さでろくに練習もできず、八支部大会へ。私学選手権の日程の関係で7月末に引退した3年生から新チームになり、苦戦の連続。勝てた試合はどれだけあったかな・・・。不安しかない状態で迎えた八支部大会でも苦戦の連続。やっと試合になったのは準決勝の田園調布雙葉戦。6-3で勝つことができました。この試合でやっとこのチームの可能性を感じたような気がします。ですが決勝では鷗友学園に大逆転負け。反撃しようとするも無情の大雨。そのまま試合続行不可能となり準優勝に。そして9月からはすぐさま、私学新人戦。1回戦は学習院女子。先発は当時2年生の背番号1。コントロールが身上のエースは、この日まさかの乱調。初回に四球で無死満塁のピンチ。しかもストライクが入らず、3ボール。誰が見ても負ける、大量得点を奪われると思ったこの瀬戸際で1失点で切り抜けます。こんな試合初めて見ましたね。そしてすぐさま、打線が奮起。一気に得点を奪い鮮やかに逆転勝ちをおさめます。この代は不思議と公式戦に強かったですね。この代は練習試合を含め、129試合やってきましたが、公式戦だけの勝率を出すとなんと6割。練習試合を合わせると勝率4割くらいなのに、本当に本番に強い。高体連新人戦でも愛国高校を破り、ベスト16。この頃からやはり公式戦では強かったのかもしれません。ですがこの時期もそうですし、この代には色々な事件が起こりました。夏合宿での忘れ物、荷物の管理・・・。本当に色々ありました。そして練習試合も沢山やりましたが、本当によく負けましたね。2校戦で試合をしてもまず最初の第1試合で勝てた試しがないくらい。本当に苦しい日々でしたね。顧問の私でもこうなのですから、部員たちはもっとキツかったと思います。冬には多摩川ウインターカップ。葛飾ウインターカップⅠ,Ⅱ。春には福島遠征。多摩川スプリングカップ。茅ヶ崎サザンカップ。本当に色々なところに行きました。そしてんもちろん苦戦の連続。みんなには苦痛でしかなかったと思います。でも誰一人抜けることなく、3年生はやり抜きました。そして迎えた4月。春季都大会で勝つために練習に明け暮れる日々。そんな中でも新入生勧誘にも尽力し、何とか8名の新入部員を確保。ここから破竹の勢いでこのチームは勝ち始めます。春季都大会ではまたしても愛国高校を破りベスト16。そしてベスト8がけでは都立青梅総合を破り春季都大会で初のベスト8に入ることができました。やはり公式戦で勝てるのは実力があるからです。ここまでの敗戦が糧となってみんなの力になったのだと思います。そしてその勢いそのままに、インターハイ予選都大会に向かい、またしてもベスト8に入ることができました。ベスト4がけでは都立の王者小平西に4-0と健闘。チームとしての力が付いてきたと感じました。ここまで来れば、後は私学選手権でも旋風を巻き起こそうと行きたい所でしたが、3年にとってはこの6月のインターハイ予選都大会直後からがツラかったと思います。先輩たちのなし得なかったベスト8を夢見て頑張ってきた3年にとって、ある意味目標を達成してしまったような気分となり、ここからさらに上を、というよりベスト8を維持する苦しさのみが色濃く出てしまったような気がします。でもこの代が成し遂げた3大会連続ベスト8は、誰が何と言っても君たちが頑張ったから手にすることができたものです。本校ソフトボールが創立してからこんな良い成績が出せたのは君たちだけです。この実績は誰のものでもなく、君たちのものです。ほんとうに良く負けたし、怒られたし、やらかしたし、苦しみしか感じなかったかもしれません。でもこの経験が決して無駄ではなかったからこそ、3大会連続ベスト8という栄冠を手にすることができたのです。3年生お疲れ様でした。そしてありがとう。

 

 


初志貫徹、どんな絶望にも絶対諦めなかったショートのキャプテン

 

君は川崎市の強豪中学校からやってきました。当時1つ上の先輩が本校で活躍していたのもあり、本校に入学してくれました。君は唯一、この代で上級生と一緒にプレーしていたと言っても過言ではありません。君はどんなときでも絶対諦めませんでした。まずプレーでは前キャプテンのプレーを追うように頑張るも、なかなか追いつけず。チームをまとめるのも至難の業。チームとしての根幹を揺るがすようなミスや忘れ物があって、チーム全体が諦めかけていたときも、遠征で1勝もできず、接戦にも持ち込めないような時でも、君は絶対諦めなかった。そして1年次には勉強でも手を抜かず、学年トップになったことも。2年になり受験コースに進級しても好成績を修めていました。まさに本校が目指す文武両道。行学一如を体現していました。このチームがここまで強くなったのは間違いなく、君のおかげ。これを否定できる人は恐らく誰もいないでしょう。3年間お疲れ様でした。本当にありがとう。これからは君は他大受験という最も大変な試験が待ち受けています。君なら大丈夫。頑張って志望校へ進学してね!

 

 

 

怪我に泣かされるも、初体験のキャッチャーをやり抜いた副キャプテン

 

君は横浜市の強豪中学校からやってきました。体験会の日程が合わず、君は一人で二子新地ソフトボール場にやってきました。元々は外野手。身体は小さいながらもパンチ力のあるバッティングが魅力でした。ソフトボール経験者ということで下級生の時から試合に出せると思いきや、高校に入学してからは怪我の連続。腰痛を発症し、試合に出るどころか、練習すらままならない状態が続きました。新チームの課題はキャッチャー不足。ここで思い切って君はキャッチャーに。経験もなく,本当にツラかったと思います。最初は盗塁を刺すどころか、捕球すらままならない状況。ピッチャーのボールを捕れなければ試合になりません。ですが、キャッチャーは君ともう一人しかいない状況。最初のうちはランナーを出すとほぼ2球で3塁まで行かれてしまいましたね。2年の後半は腰痛が悪化し、しばらく試合には出られないことに。この時期も君はにとっては地獄のような日々だったのではないでしょうか。この欠場から復帰してからは弱音1つ上げず最後まで走り抜けました。君は誰よりも勝ちたい人でした。君にとって3年生に上がってからの4ヶ月あまりはむしろ楽しかったかもしれないね。最後の試合を終え、声を掛けた時、君は込み上がる思いを抑えられず涙していましたね。それだけ君がソフトボールに賭けていたのが伝わりました。3年間お疲れ様。これからも頑張ってね。

 

 

初心者ながらも、1番センターを任された天真爛漫な副キャプテン

 

君は初心者ながらソフトボール部に入部してくれました。中学時代は吹奏楽部だったと聞きましたが、まるで運動部のような運動神経。足も速く、飲み込みも早かったですね。君はスポンジのようにどんどん上達し、2年生になった頃は初心者とは思えないほどになりました。これからどれだけスケールの大きい選手になるのだろうと期待していましたが、現実は甘くはありませんでした。足の速さと運動能力の高さでセンターの守備はほぼ完璧。でも君はバッティングで苦労することになってしまいました。パンチ力もあり、よくバットも振っていました。でもなかなか結果には結びつきませんでした。試行錯誤を重ねる日々。でも結果は出ない。本当に苦しかったと思います。君はきっとすぐ上の代のスーパーな1番センターに追いつこうともがいていたのだと思います。スポーツは、特に野球やソフトボールと言う競技ではなかなか努力が結果に結びつかないことがあります。確かに君は自分が思い描いた理想には辿り着けなかったかもしれない。でも君の努力はこれからの人生できっと生きてきます。君は諦めず、最後の最後までやり切った。そこで手にした思い、感覚は、完全に君だけのものです。これを生かすも殺すも君次第。君の人生はこれからです。この悔しい経験、苦しい経験は君の人生の糧になります。君の良さは何と言っても底抜けの明るさ。それを忘れずにね。3年間お疲れ様でした。これからも頑張れよ。

 

 

 

コントロールが身上で、部活も勉強の絶対手を抜かなかったエース

 

君は学校説明会の個別相談に来てくれました。同じ中学校の先輩は神奈川県の公立高校へ進学していました。君は最後まで本校とその学校で迷い、本校を選択してくれました。君は中学校からピッチャーをやっていました。そのまま高校でもピッチャーに。スピードは出ないもののコントロールは抜群。そして何よりピンチに動じない強靱な精神力。君のおかげでどれだけ勝ちを拾えたか分かりません。私学新人戦の初戦のピッチング。私は忘れることはないでしょう。あの場面で涼しい顔して投げられるのは君ぐらいだと思います。後で聞いたけど、君は全然平常心ではなかったらしいね。3年生になるくらいから、段々と後輩にマウンドを譲るように。でも君は腐らず黙々と投げ続けました。でもいつからか、生命線であったコントロールも乱れがちになり、特に3年になってからは苦しかったと思います。でも弱音も吐かず弱みも見せず、頑張り続けました。やはり君の根性は大したものです。その諦めない姿勢。準備を怠らない態度。どれをとっても後輩の鑑となっていました。これからは自分の進路に向けて頑張ってね。3年間お疲れ様でした。これからも頑張ってね。

 

 

 

ここぞで1本出せる思い切りの良さが売りの、守備の上達したライト

 

君は埼玉県から入学してくれました。1年の時の最初はキャプテンよりも多く練習に参加していましたね。私は君が経験者だと分かっていなくて驚いたのを思い出します。君の中学校も部員が多く、なかなか試合に出られなかったと聞きました。君の魅力は何と言ってもそのバッティング。甘い球ならライトスタンドに持っていくくらいの打球を放ちます。ただ課題は守備。新チーム当初は何でもないフライもなかなか捕球できなかったですね。でも怒られながら、ミスしながらも少しずつ上達していきました。3年生になってからはレギュラーに。君はバントも上手で、チームとしても貴重な戦力となりました。君はこのチームにはなくてはならない存在になりました。君は繊細な部分もありましたが、向上心が高かった。3年生になってからは一打席一打席、自分のバッティングのチェックをしていましたね。勉強も気づけば学年上位に。やはり部活だけでなく勉強も頑張れたからこそ、部活でも結果が出たのだと思います。3年間諦めず、よく頑張りました。お疲れ様でした。これからは進路に向かって頑張ってね。

 

 

 

 

怒られ続け、それでも不屈の闘志で頑張り続けた体力無尽蔵のサード

 

君は川崎市の強豪中学校から来てくれました。中学校時代からサードを守っていたということでサードを守らせました。なかなか最初は上手くいかず、怒られてばかり。どれだけミスしたか分からないくらい・・・。でも君は決して諦めなかった。そして練習をサボったりもしなかった。ただひたすら、愚直に練習を重ねました。でも試合になるとミスが・・・。そしてまた怒られて、の繰り返し。どうしたら解決できるのか、試行錯誤の限界くらいまで試行錯誤しましたね。恐らくこのチームで1番練習しただろうし、1番ノックを受けただろうし、1番遅くまで残っていたと思います。体力、スタミナは無尽蔵でしたね。3年生になってからの大会ではスタメンを後輩に譲りましたが、君は挫けなかった。チームのために懸命に努力していました。君のその姿勢は後輩たちもちゃんと見ていました。その努力は絶対無駄にはなりません。君も気づけば勉強の成績もしっかり向上し、学年上位に。やっぱり努力は人を裏切らない。ソフトボールでは結果は出なかったかもしれない。でもその苦しさ、悔しさは必ず今後の君の人生に活きてきます。これからは大事な進路が待っています。自分の進学先を見据えて頑張ってね。3年間本当にお疲れ様でした。

 

 

 

何度も挫折を繰り返しながらも、どん底から這い上がってきたファースト

 

君も川崎市の中学校から入部してくれました。中学校時代はピッチャーとファーストを守っていたとうことでピッチャーの練習もやりながらも内野の練習もしていました。しかし、2年生になってからはピッチャーではなくファーストに専念することに。君の魅力は何と言っても勝負強いバッティング。しっかりと振り抜くことで詰まっていても外野まで届くパワー。大事なところで1本出せる選手でした。そんな君も3年になる頃、大きな挫折を味わいました。一時は部活を辞めてしまうのではないか、と心配しました。でも君は踏みとどまった。そして覚悟しましたね。それは練習から伝わってきました。試合に出るためだけじゃなく懸命にやる姿勢。美しかったです。そして3年の最後の私学選手権では見事レギュラーを勝ち取りました。よく頑張りました。君が思い描いた高校ソフトボールライフではなかったかもしれない。でも君はきっとこの3年間で何かを掴んだはずです。これからは進路に向けて頑張ってね。3年間お疲れ様でした。

 

 

骨折するも諦めず復活した、誰よりも実直なセカンド

 

君は初心者で入部してくれました。中学時代はバトミントン部。身体は大きい方ではありませんでしたが、敏捷でした。真面目な君は黙々と練習をしていました。そんな冬のある日、君はきボールを投げた時、凄い音が・・・。まさかの右上腕部の骨折。私が顧問になってから初めてのケースでした。しかも真面目な君の腕が折れるなんて。怪我をしてからはリハビリと筋トレの毎日。周りの選手たちは普段通り練習を続ける日々。練習試合にすら出られない。君は本当に焦っただろうし、苦しい日々だったと思います。骨折が癒えてからは、これまでの日々を取り返すかのように練習漬けの毎日。本当によく練習しましたね。ただ骨折して止まった時間を取り戻すのは大変でした。気づけば後輩にセカンドを奪われていました。それでも君は諦めなかった。練習でも後輩の動きをむさぼるように見て学び、追いつこうと取り戻そうと必死でした。初心者で、身体は大きい方ではないのに、バッティングでも良い打球を打ち返すようになりました。何とかチームの力になろうと懸命に努力する姿には心を打たれました。3年生になってからは大会にはレギュラーとしては出られなかったけど、君の努力は無駄ではありませんでした。その努力する姿をこのチームを強くしたんです。3年間お疲れ様。これからは勉強頑張ってね。

 

 

 

 

最後までレギュラーは掴めなかったけど、自分と戦い続けたライト

 

君は川崎市の強豪中学校からやってきてくれました。君は外野手でした。君の魅力は何と言ってもそのバッティング。来る日も来る日もバットを振っていましたね。足は決して速い方ではないけれど、ベースランニングは上手でしたね。ソフトボール経験者でも走塁は上手くない選手も多くいます。君は足は速くないけど、状況判断は抜群でした。君は試合に出るため、日々努力していました。ネット打ちを繰り返したり、ノックを受けたり・・・。自分が試合に出るために何が必要か、探し求めて、もがいていましたね。4月の大会前、君は悩みが頂点に達していたようですね。でもそこからまた立ち上がり、最後まで頑張り抜きました。確かにレギュラーは取れなかったけど、君は自分に負けなかった。最後の最後まで戦いました。抗っていました。経験者でありながらレギュラーを獲れなかった悔しさは次のステージで晴らしてください。君ならできる、大丈夫です。3年間お疲れ様でした。これからは進路に向けて頑張れよー。

 

 

 

誰よりも「For the team」 声を張り続け、チームを鼓舞し続けたキャッチャー

 

君も川崎市の中学校からやってきてくれました。ポジションはキャッチャー。ですが、なかなかレギュラーを奪うことはできませんでした。でも君は嫌な顔一つせず、練習に励んでいました。背番号2が腰痛で長期欠場がやむなくなったとき、君の出番が来ました。まさにチームの大ピンチでした。背番号2の穴を埋めるのは尋常ではなかったですね。でも君はレギュラーを奪えるチャンスと捉えて、毎日必死に練習していました。絶対にレギュラーを奪う、という意気込みが身体全体から溢れ出していました。ですが、なかなか定着はできず。本当に悔しかったと思います。背番号2が復帰してからはベンチを温めることが多くなりました。でも君はサードコーチャーに立って,チームを鼓舞し続けました。誰にでもできることではありません。君の前向きな姿勢、声かけ、本当に美しかったし、素晴らしかったです。このチームが強くなったのは間違いなく、献身的な君のおかげです。3年間本当にお疲れ様でした。これからは進路に向けて勉強だね。頑張れよ!

 

 

 

二度の骨折を乗り越え、チームに貢献し続けたレフト

 

君も初心者で入部してくれました。君の魅力は何と言ってもその足の速さ。歴代の選手たちと比べても並ぶ者がいないくらい速かったですね。その足を見込んで君は外野を守るように。もちろん足が速いので守備範囲は広く、ほとんどの当たりを捕球することが出来ました。でもそんな君にもアクシデントが。正月明けの練習のキャッチボールの際に、右腕に痛みが・・・まさかとは思いましたが、君も背番号4と同じく右腕を骨折してしまいました。その後はリハビリの日々。しかし君はすぐさま3月には試合に出られるように治すと言いました。段々と回復し、戦列に復帰。さあ、これからと言うとき、練習試合でのシートノックで、同じ箇所が折れてしまいました。何という悲劇。君は金属アレルギーでボルトを入れていたので、上手く骨がくっつかなかったようでした。この骨折はいわば引退までボールが投げられないと言う通告と同じでした。君はそれでもチームのために貢献したいと代走でも出場したいと懸命にリハビリをしていました。最後の立正戦。代走を考えていた矢先、まさかのダブルプレーで出番はなくなってしまいました。君は大人しくて真面目でした。でも誰より負けん気が強く、気持ちも強かったです。これからはこの悔しさをバネに進路に向けて頑張ってね。3年間お疲れ様でした。勉強頑張ってね。

 

 

 

チームの元気印、最後まで笑顔でやり切ったレフト

 

君も初心者で入部してくれました。しかも君は横浜の金沢区という遠方から来ていました。練習試合に来るのも一苦労だったと思います。しかも初心者。本当によく頑張りました。君は背が高いのもあって外野を守るようになりました。ここ最近の本校ソフトボール部では経験者の数が増え、なかなかレギュラーを奪うことはできませんでしたが、君は腐らず、弱音一つ吐かず、笑顔で練習をしていましたね。間違いなく、うちのチームで君がヒットを打ったときが1番盛り上がりました。それだけみんなも期待していたし、君の努力を認めていたんだと思います。3年生になってもなかなか試合に出られない日々が続きました。覚えていますか。7月の練習試合で放ったホームランを。先生は忘れません。あれこそ君の努力の結果です。あのチームは中学生のクラブチームとはいえ、全国レベル。そのピッチャーから君はホームランを打ったんです。やはり練習は嘘をつかない。改めてその言葉の意味を実感しました。これからは進路に向けて勉強だね。ソフトボール部で3年間やり抜けた君ならきっとできます。本当にお疲れ様でした。これからも頑張ってね。

 

 

最後になりましたが、3年生を、そして本校ソフトボール部を支えてくださった3年生の保護者の皆様、この場を借りて心より感謝申し上げます。毎週毎週の練習試合。神奈川出身の選手が多いのに、埼玉に行ったり、千葉に行ったり。挙げ句の果てには自分たちでグラウンドを作っての大会運営まで、本当に多岐にわたり活動できましたのも、保護者の皆様のご理解とご協力があってのことです。私を含め、顧問団の至らない点が多く、沢山のご迷惑とご心配をお掛けしたことと思います。ですが、何とか、最後まで12名が3年間やりきれたことが顧問としてほっとした部分でもあります。もちろん3大会連続ベスト8という金字塔を打ち立てたことは信じられないくらい凄いことで、これは本校ソフトボール部の歴史で消えることのないものです。ですが、この過程で苦しみ、涙し、葛藤したことは彼女達の一生の思い出でもあり、人生の糧となるはずです。こんな素晴らしい3年生を入部させてくださり、本当にありがとうございました。まだ卒業したわけではありません。今後とも私は3学年の学年部長として進路に向けて指導して参ります。今後とも宜しくお願い致します。そして本校ソフトボール部を応援してくだされば幸甚です。ありがとうございました。