2021年は1月3日(日)から学校法人駒澤大学にとっては嬉しいニュースからスタートしました。

1月2日から3日にかけて行われた第97回東京箱根往復大学駅伝競走において駒澤大学が

最終区10区で1位の創価大学を抜いて見事13年ぶりの優勝を飾りました。私にとっても母校の駒澤大学が

優勝するのは何にも代えがたいほど誇らしいことです。新型コロナウイルスが蔓延している中ですが、

素晴らしいものを見せてくれました。まさか、10区で3分差以上を逆転するとは誰が想像できたでしょうか・・・。

絶対に諦めない、という強い意志を持ち続けることの大事さを学んだ気がしました。2位となった創価大学も

素晴らしかったですね。ほとんどの区間で1位を譲り渡すことはありませんでした。練習は嘘をつかない。

当たり前のことを当たり前に気づかされたような駅伝でした。

 

さて、本校ソフトボールは1月5日(火)から2021年をスタートしました。

いつもならば本校のグラウンドを使用したいところでしたが、新型コロナウイルスの影響で様々な部活が

グラウンドを使用する中、本校は外に出ることにしました。場所は言わずと知れた二子ソフトボール場です。

この日から全員集合して練習といきたいところでしたが、1人欠席。そして怪我の影響で1人が見学。

ですが、ほかのメンバーは全員集合し、練習をしました。この日が出ず、寒かったですね。

午前中、9時から12時までゆっくりと身体を動かしながら、練習をしました。みんな思ったよりも

身体は動いていましたね。今日はアップ、キャッチボール、トスバッティング、内外ノック、ロングティーと

軽めのメニューを消化しました。11日には葛飾ウインターカップが控えています。

それまでにしっかりと仕上げていきたいですね。例年ですと、この時期に1月の予定表を載せていますが、

今年は、1月4日あたりから騒がれている緊急事態宣言の発布いかんで変更が余儀なくされる可能性が

あるため、掲示できません。これまでの話だと、学校の休校要請は出ない模様ですが、部活動に関しては

かなり制限がかかる模様です。本校ではまだ職員会議が実施されていないため、どうなるのか

皆目見当がつきません。ただ、今まで通りにいかないことだけは確かだと思います。学校の指示に従いたい

と思います。しかし、何度も書きますが、この新型コロナウイルスは本当に厄介ですね。

終息する予想が全くつきません。どんどんと変異種が発生し、ワクチンも無効化してしまいそうな勢いですね。一体いつまで我慢し続ければいいのでしょうか・・・。

 

 

 

さて、ここで2020年を振り返ってみたいと思います。

1月。もちろん、この時期には現3年生が主力として活躍していました。1月7日には都立葛飾商業に

お邪魔してこの年初の練習試合をしました。結果は1勝1敗だったものの、内容は最悪。葛飾商業にも

なんとか勝ち、これまで負けたことのなかった都立晴海総合には屈辱の大逆転負けを喫しました。

これには、私もビックリ。確かにピッチャーの制球力にも不安があったのは事実。ですが、負けるとは・・・。

この日は、おそらく30分以上、説教をしたと思います。ピッチャーだけが悪いのではなく、チームとして悪い、

だから逆転負けを喫する、というような話をしたと思いますが、とにかくチーム状況は最悪でした。

その後の練習でも活気はなく、怒られてばかり・・・。練習を中止し、話し合いもしましたね・・・。

最終下校時間ギリギリまで2年生と先生は話し合いました。2年生の不満や不安な気持ちを知ることができ

ました。全てが解決したわけではありませんが、この話し合いから少しずつチームは変わっていきました。

1月12日には学習院女子へお邪魔して練習試合。家政大、共立女子第二に勝つも、秋草学園には完敗でした。

この日も実質、同じようなミスを繰り返していましたが、へこたれませんでしたし、諦めませんでした。

秋草学園には何も通用しませんでしたが、家政大に勝てたことは大きかったですね。

そして迎えた葛飾ウインターカップⅠ。結果を出すしかないと背水の陣で臨んだ本校でした。

一回戦、杉並学院・東洋女子・大妻中野合同に勝ち、2回戦は宿敵ともいえる千葉商業。

ここで全員が奮起し、5-4で千葉商業を破り、決勝へ。優勝だ!と意気込んで臨んだ決勝戦。

相手は日体大荏原。先発した背番号1は相手を警戒しすぎ、自滅。初回に大量失点を喫し、

まさかのコールド負け。・・・ですが、千葉商業に競り勝ったことは大きな一歩でした。

 

2月。2月2日(火)には千葉県の幕張総合へ赴き、練習試合。県立柏井、県立幕張総合と3校戦。

どちらも千葉県ベスト8。胸を借りるつもりで挑みました。結果としては2連敗で終わりましたが、

収穫がなかったわけではありません。四球さえなければ、ヒットの数はほぼ同数。つまり互角といっても

良かったわけです。それがわかっただけでも大きかったですね。しかし、千葉県はレベルが高いですね。

ベスト8レベルには歯が立ちませんね。一般入試を経て、葛飾ウインターカップⅡに参加。先月は決勝まで

駒を進めたので、今回も是非とも決勝までと思いましたが、準決勝戦で千葉商業にリベンジを食らい、撃沈。

3位決定戦で都立第一商業を破り、なんとか3位に滑り込みました。この日の試合内容は寒かったですね。

1回戦も抽選勝ち。この日ちゃんと勝てたのは3位決定戦だけでした。日によってチーム状態にばらつきが

出てしまうようではまだまだです。テスト明けにも都立葛飾商業、都立第一商業と練習試合を重ね、

調子が上がってきたところで、まさかの新型コロナウイルスによる休校要請・・・。全ての学校行事が

ストップしました。部活動はおろか、卒業式の縮小、修学旅行の中止、校内推薦試験の延期・・・。

様々な行事がなくなっていきました。もちろん3月の遠征も中止。東日本大会、全国私学、全国大会も

中止に追い込まれました。当時の2年生にとっては地獄のような日々だったと思います。

 

3月。もちろん部活動は一切禁止。卒業式を3年生のみ、各教室で行うという異例中の異例なものでした。

奇しくも私も担任でした。親御さんい子供たちの晴れ姿を見せたあげたかったですが、それも叶いません

でした。子供たちにとってはある意味、忘れられない卒業式になったのではないでしょうか。

 

4月。新学期が始まるはずが始まらない・・・。本校は都立高校にならい、GW明けまで休校。

もちろん部活動も禁止。通常であれば、4月中旬から始まる高体連の春季大会も中止、関東大会も中止。

現3年生が出られる大会がどんどん消えていきました。

 

5月。GW開けから休校が解除されると思いきや、5月いっぱいの休校延期が決定。

さらに13日から動画配信授業がスタート。教員は各自で動画を作成し、生徒へ発信するという

授業方式に変更となりました。googleclassroomを使用しての出欠確認など教員にとっても生徒たちにとっても

未知の体験の連続。教員もその作業に追われる日々。本当に大変でした。そしてこの時期に、インターハイ

予選の中止も決定されました。これで事実上、現3年生の高体連の大会はすべて中止となりました。

つらすぎる話ですが、公立私立ともに日程がタイトなこと。そして練習時間を確保できないなどの理由から

中止の決定がなされました。これを受けて東京都高体連では独自に代替大会の実施を模索しましたが、

これも頓挫しました。本当に苦しい時期でした。

 

6月。いよいよ分散登校という形ではありますが、登校が認められ、授業が再開。

6月25日(金)からは部活動の再開も許可されました。練習が始まる前には現3年生への意思確認。

部活動を続けるか否かの話し合いをしました。高体連の試合がないこと。残るは私学選手権のみ

ですが、実施できるかは不透明であることなどを伝えました。結果は全員残留。そして約三ヶ月ぶりの練習。

いやー、狭いグラウンドでしたが、さらに狭く感じるようでしたね。それもそのはず、新入部員が14名も

入部してくれたのです。新型コロナウイルスの影響で各部とも部員の確保に苦労していると聞きました。

そんな中、ソフトボール部にたくさんの部員が来てくれたことはありがたかったですね。

 

7月。ついに、ソフトボールの総会が実施されました。そして私学選手権も実施が決定。私も私学専門委員の

1人としてこの大会の実施に尽力してきたつもりです。現3年生のためにもなんとか形にしてあげたいと

考え、実施にこぎ着けられて本当によかったです。そして大会日程が決まり、次は練習試合。

都立はほとんどの学校がインターハイで引退です。引退試合もできていないということで本校は都立新宿へ。

都立新宿高校の引退試合の相手を務めました。結果は勝ちはしましたが、内容はまだまだ。

やはり試合勘もそうですが、身体の動きもよくありませんでした。特に両チームとも打てなかった・・・。

こればっかりは仕方ないですね。

 

8月。現3年生の引退試合となる私学選手権が行われました。8月2日には最後の調整試合として

県立生田高校へ赴き、練習試合をしてきました。この日は県立茅ヶ崎高校もいらしての3校戦。

2試合とも負けてしまいましたが、特に2試合目の県立生田戦は、3年のみで挑みました。

現3年生は11名。全員が試合に出られるわけではありません。この試合は3年生として挑む最後の試合と

して位置づけ、戦いました。結果は4-1の敗戦でしたが、各ポジションにしっかり打球が飛び、アウトを重ね、

ヒットも出たりと、練習の成果が発揮された試合となりました。そして迎えた引退試合。相手は日体大荏原。

相手にとっては不足はありません。3年生は全力で挑みました。結果は9-5の敗戦。2回の満塁のピンチで

ライトフライを取っていれば・・・。4回裏にエースが突如乱れなければ・・・。勝てた試合でした。部員たちも

痛いほどそれが分かっていたと思います。でも、ライトのせいでも、ピッチャーのせいでもありません。

それが克服できるように教えてこなかった我々に問題があるのです。彼女たちは精一杯やりました。

それは間違いありません。誰一人、手を抜くものはいませんでした。それでもあと一歩、荏原には及ばなかった。

とっても残念だったしこの3年たちにはもっといい思いをさせてあげたかった。この子たちが一番伸びる

冬から春にかけての自粛期間が本当にもったいなかったですね。時間は誰にも平等ですが、初心者が

多かったこのチームにとって痛すぎる3ヶ月でしたね。しかし、3年生は立派に後輩のその背中を見せられた

と思います。自信を持って欲しいですね。お疲れ様でした。

そして8月11日には、大田区のガス橋で大会が実施されました。負けてしまった本校は会場校の

日体大荏原を助けようと運営を手伝いました。当日はまさにピーカン照り。熱中症の心配が出る位の

日差しの強さでした。部員たちは一日中、ボールガールやグラウンドの整備、パンフレットの販売に

明け暮れました。この働きは各校の先生方からも評価されました。ありがたいことですね。

その後、お盆休みを経て、17日には都立葛飾商業で新チーム初練習試合。

1試合目は逆転負けを喫するも、2試合目には1年生を登板させ、圧勝。とりあえず、新チームはよく打つ。

はまると恐ろしい打線になることだけはわかりました。そこからは練習試合の連続。19日には晴海総合、

23日には東京立正中学と、めまぐるしく試合を重ねていきました。勝ったり負けたり、よりは負けてたかな、

を繰り返し、だんだんとチームの形が見えてきました。そして9月に行われる私学新人戦の抽選が行われ

1回戦が山脇学園。勝つと東海大菅生が待っているくじとなりました。

 

9月。私学新人戦では山脇学園に勝つも、東海大菅生には負けてしまいます。途中までは競った展開。

負けた理由は簡単です。ピッチャーが菅生の圧力に負けたからです。1年生ピッチャーなので責められませんが、

今なら全然違う結果になっていたはずです。打たれたのではなく、打たれるのを恐れて四球を連発してしまった

ことが悔やまれます。ですが、この試合で、このチームなら上位を狙えるという確信がおぼろげながら出てきた

のも事実でした。その後は反省を踏まえての練習試合の日々。都立国分寺、都立葛飾商業、県立荏田、

錦城と、練習試合を重ね、まさに試合で実力をつけていきました。10月。

 

10月。高体連新人支部大会では頌栄女子学院を10-0。都立新宿を12-0と完封し、都大会への切符を

手に入れます。そして25日に行われた都大会新人戦では都立第一商業を9-0で破りベスト16。

支部大会から無失点で勝ち上がっていきます。そして本校の悲願であるベスト8をかけた戦いの相手は

日体大桜華に決定。もちろん、これまで練習試合を含めてただの1回も勝ったことはありません。ベスト8の

相手として不足はありません。

 

11月。ついに歴史が動きます。ベスト8をかけて日体大桜華と対戦した本校は序盤から相手のミスに

つけ込み、4-2とリードして最終回を迎えます。1年生エースは絶好調。これで勝てると思った矢先、

7回裏1アウトランナー1塁からまさかの同点2ランホームランを浴びます。これには副顧問も私も

言葉を失いました。タイムを取って、開き直ってやるしかないとハッパをかけなんとか同点でタイブレーカーへ。

先攻の本校は圧倒的不利。1点でも多く取るしかないと強攻策に出たのが功を奏相手のエラーも誘い、

一挙3点を奪い、勝つことができました。まるでドラマを見ているような試合でした。よく勝ちましたね、しかし。

そして続くベスト4がけでは都立の王者、都立小平西と対戦。途中までは5-4と競った展開に。

しかし最終回に7点を入れられ万事休す。やはりまだこのチームに2試合を乗り切る体力、集中力は

備わってませんでした。そして夢のような展開はまだ続きます。高体連の決勝で藤村女子が敗れたため、

ベスト8の学校に東日本大会出場の可能性が出てきました。15日にはベスト8の4校が集まり、

決定戦が行われました。集まったのは錦城、日大豊山女子、東京立正、本校でした。代理抽選で

1回戦が錦城、決定戦が日大豊山女子と東京立正の勝者となりました。錦城高校に10-0で完勝し、

決定戦は東京立正と対戦。7回まで0-0のしびれる展開。またしてもタイブレーカーとなり、今度は、

東京立正にやられてしまいました。1-0というまさにソフトボール、という試合でした。この3ヶ月で

本当に部員たちは成長したと思います。超貴重な体験ができましたね。

 

12月。恒例行事の臘八摂心が新型コロナウイルスの影響で中止。第3回世田谷ウインターカップも

中止せざるを得ませんでした。ですが、なんとか練習試合という形で試合をし、市川ウインターカップでは

県立柏井に勝つも、市立松戸に敗れたり、練習試合では家政大や日大豊山女子に負けたり、とベスト8に

入ったときの勢いが失われ、他チームの台頭に苦しんでいます。ベスト8に入ったことがこれからこのチームに

重くのしかかったくるのかもしれません。ですが、本校でも新戦力が芽を出し始めました。ピッチャーにしても

バッターにしても面白い選手が続々出てきました。これからに期待ですね。

 

また新型コロナウイルスの影響で社会全体に制限がかけられる日々が始まりそうですね。

一刻も早い事態の収束を願うばかりです。