個人的 音作りメモ | こまつオフィシャルブログ「こまつの今宵もヒャッホゥ」by Ameba

個人的 音作りメモ

DTM(デスクトップミュージック)をやって思った事。

音楽に正解なんてものは無いけど、
最低限色々いじって思った事があったので、
メモがてらに記入しておきますん。






まず前提として、
生音を模した音というのは、
狙いが打ち込みである必要あるもの意外は
いれないほうがいい。

■リズム音源


簡単に言うと、
自分のPCに電子系のリズム音源しかないのに、
ドラムの概念でリズムトラックを作るのはよくない。

なぜかというと
その時点でおそらく音つくりの狙いがブレているから。



これは最近すげー思います。

そもそもドラムの楽器構成と
リズムトラックの音構成は
音の並べやレンジの概念はまったくの別物と認識してます。





生系の音を作りたいなら、
一切妥協せず生のドラム音源を買うのが一番で、
トラック系やループサウンドを作りたいなら
そういう目的のソフトを使うのが一番なのかと思います。
(スタイラスとかもっとくと便利)

どうしても自分の手でやりたいのであれば、
ドラムの音源をクラブのようなリズムトラックにするのは
マニュピレートするのが一番てっとり早い気がする。


というかドラムの音を電子っぽくしたいのであれば、
もともとを電子音でリズムを構成するのではなく、
ドラム音源もしくはドラム音を録ったものを
ミックスでエンジニアさんにいじってもらったほうが格段にいいです。

トラック系メインのソフトシンセで生を表現しようとすると、
どうしても空気感はでません。
腕のいいエンジニアさんにミックスでいじってもらってもです。

生音は空気感
デジタルは発想力
ダイナミクスを考えるのはそれから。


■グルーヴ感


あとリズムを作るにおいて最近考えるのはグルーヴ感。


テンポ120の4拍子 一小節

8ビートのトラックを入れる時にあんまりやっちゃいけない事は、
1音1音寸分の狂いの無い音の割り振り。

これは正確なリズムではあるが、
グルーヴ感がでなかったりする。

なのでリズム音をMIDIで入力して
そのままクオンタイズ・・・はしちゃいけません。

なので例えば…



ド○○ド|カ○○ド|ド○ド○|カ○○○| 


ドがキックの音

カがスネアの音

○が休符


だとすると


ド○○ド|カ○○ド|ド○ド○|カ○○○| 
   ↑ ↑  ↑   ↑  ↑
   早 早  遅   早  遅い


ほんの気持~~~~ちですが、
ミリでずらすとグループ感が出たりします。

もちろんテンポやリズムとかによって、
そのいじり方は変わってくると思います。

1小節でグルーヴを作るか、
2拍でグルーブを作るかもそうです。

でもでも

キックの4つ打ちなんかはそのまま正確なクオンタイズでOKです。

DTMソフトは入力したクオンタイズのグルーブを保存できるので、
いろんなリズムのグルーヴをためしてみるのもいいでしょう。


■音域帯
これは僕も苦手なんですが、
元々ライブハウス育ちというのもあって、
かなり大きな勘違いを昔していました。


ライブで大きなスピーカーで流す用の音源と
家やヘッドフォンで聞く音源と、
まったく音の作り方は別物だという事。



そもそも大体のCD音源は、
低音がかなり出ているようで、
わりと下をばっさり低音域帯の周波数をカットしていると思います。

(腕のいいエンジニアさんがいればそういうのは気にしry)

とはいっても低音域帯は音がかぶりやすいので、
結構意識して音を作らないと、
周波数がかぶって音がこもりやすいと思います。
キックとベースだけでもかぶりやすい。

逆に低音の音数がすごく多いのに、
音がきれいに整ってる音源はかなり精密に作られてる事がわかります。



リズムトラックがドンとあって、
音域帯のもっとも下にベースの音があるのが基本的にベタですが、

中田ヤスタカ氏の"つけまつげる"とかを細かく聞いてみると

ベースの音階の下にピアノの音がオクターブで入ってるのがわかります。
これはピアノの低音を 低周波数をカットしていれて、
音域帯がかぶらないように構成されています。
普通にそのまま混ぜるとまず音がこもってすごく聞きづらい音源になると思います。


僕はよくキックの音を抜けさせるために、
キックの
50以下を切って2~4kあたりをちょっと伸ばして倍音狙って
アタックを作ります。
低音の音圧は基本的に200あたりでベースに任せる音つくりにするようにしています。

これに関してはもう好きなジャンルのように
音に関しての好みともいえるので、
自分の音の作り方を開発していくのがいいと思います。


僕のライブでの基本スタイルはトランペットキーボードなので、
毎回トランペットと左手のピアノの音域帯をわざと空けて作るのに試行錯誤しています。

つってもエンジニアさんの腕や好みにもよったりするので、
わりと自分の音は下はばっさり切ってもらってます。
(そのせいでピアノの音が抜け切れない事も)


まとめ、
・作る前にぶれないように自分の脳内音楽をよく分析する。
・自分にできる音、できない音を理解していく。
・打ち込みである必要性の無いもの以外は極力生で作るようにする。(友達に頼むとか)
・クオンタイズに頼りすぎはよくない。
・音つくりは量と聞き込んだ量+研究。


そんな感じ

@コママ