オーダーメイド | ほぼアングレカングレ

ほぼアングレカングレ

アングリびっくりしよう カングリながら何かをさがそう

mowさんにオーダーメイドで作ってもらう!

ほどいた着物から、心にぴたっと来るものを選んで

裂き布を作ってもらうところから

唯一無二の世界が形になっていくのに関われるの。

もうワクワクしないわけがありません。

 

オーダーメイドと言えば、

パリのディオールなんかでドレスをオーダーしているデビ夫人が思い浮かんでですね、

 

一世一代のオーダーメイドです。

せっかくですから、

「ちょっとここ、もう少しシュッとさせてくださる?」

みたいに小うるさいマダム風に注文をつけちゃろうと構想を練っていたのですが

 

織りあがってきた布を見せてもらうと、もう、ずべての言葉が引っ込んじゃった。

満ち足りて 「何も言えねえ」

ってこのことだねって。

 

ちょっと時間をさかのぼります。最初にね、

どんな感じが希望なのかを聞いてもらって

くたふにゃバッグをお願いすることは決めていたのだけど、

あとはどうしたいのかぼやんとしたままで、(しっかりしろ!)

「今の思いはね、たんぽぽ。いつもの道にたんぽぽがいっぱい咲いてる感じ」

ってふわーっとしたことしか言えなかったのだけど

 

mowさんは、そこからイメージを広げて

たんぽぽ畑に降り注ぐ光の色や、春の土のにおい、綿毛を運んでいく柔らかい空気の感じ、

そして、私がたんぽぽに抱いているであろう言葉にならない思いをすくいあげて

ぴったりと心にかなったものを作ってくれました。

この能力は、mowさん曰くイタコなんだそうです。

 

「アングリさんに似合うのは、春色じゃなくて大人っぽい・・」

「そう、秋色タイプ」

「じゃあ、これはどう?」

そうして出来上がった大人色、お酒っぽい色のたんぽぽです。

 

今年の春は、

人の気持ちをどこか狂わせるような桜の花よりも

華麗に咲いて人をかしずかせる薔薇よりも

たんぽぽが

下を向いて歩く心に届きました。

下を向いて歩こう!

 

たんぽぽは、道路の端とか、田んぼのまわりとか、人の歩いた場所によく生え、

綿毛が人にくっついて広がっているのかもしれないけれど

その土地を愛し、冬は一生懸命しがみつき、春になると種を大事に守り育てます。

 

海の傍の、ネコとカメがいて不思議素敵なものがいっぱいあるお家の周りで咲いたたんぽぽが

私の思い出の中の、小さかった子どもと歩いた道端のたんぽぽに繋がります。

 

そして、素敵すぎるサプライズが!

このバッグと、これができあがっていく経緯を見てくれた 〇ちゃんが、

本をプレゼントしてくれました。〇ちゃん大好き!

 

〇ちゃんの「たんぽぽのお酒」はたんぽぽ畑に包まれています。

 

にしても、画像だけで〇ちゃんの心を動かしてしまうこのバッグ。これを持って街を歩くと、モテてモテて困ると思う。

いい夏にしようね!!