感謝の半減期 | けこですのブログ

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日本の石川島播磨がそれまでの4車線を8車線にする工事を始めたのが1964年。
1969年の完成予定日には見事にこの橋が出来上がった。
石川島播磨はその技術だけでなく、日本人の仕事に対する責任感をも示してくれた。
で,その橋を渡る私は片手運転でこの写真を撮ったと言ういい加減さ。済みません。
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羊達の沈黙、と言う映画をご存知、あるいは「見た」と言う方は多いと思う。
FBIの女性研修生クラリススターリングが猟奇殺人犯を追い詰める。
変な話かも知れないが、映画の中で一番印象に残った言葉がこれ。
「クラリス、感謝の半減期は短いのよ。」ルームメイトの忠告だった。

半減期…放射性物質が放出する放射能の量が半分になるまでの時間を言うらしい。
例えばヨウ素131が発する放射線量は8日で半分になる。16日で4分の1。24日で8分の1。
セシウム137は30年で半分。プルトニウム239は2.4万年。ウラン238、何と45億年!
では「感謝」の半減期は…? 短いのである。

昨日あなたは突然の土砂降りに合い、顔見知りの店のご主人が傘を貸してくれた。
バスは来ない、タクシーは捕まらない、おまけに着ている服はオシャレで高価。
ああ良かった、これでバスを待てる。もしくは駅まで歩いて行ってもいい。
さて、半減期だが、「おじさん、ありがとう!」 の気持ちは何日で半分になるだろう?

もちろん相手の好意、親切、思いやりや犠牲の度合いによっても半減期は変わる。
プルトニウムのように2.4万年ならあなたは死ぬまで感謝し続けても足りない。
が、クラリスのルームメイトが言いたかったのは、
「感謝」は他の感情と比べて半減期が短いのよ、と言う事なのだろう。

日本人が感謝の気持ちを持つ時、その半減期は比較的長い方だと思う。
人様からなにか施しを受けたらお礼をいうのは当然だけれど、
次にその人に会った時、「先日はどうも…」と切り出すのは日本人位のものだ。
長年海外に暮らして色々な人種と交わって来た経験でそう思う。

恐ろしいのは、「これ、美味しいよ。おひとつどうぞ。」と差し出した物を
「オーケー!」で口に放り込む。「疲れたでしょ、先に休憩して。」「オーケー!」
半減期も何も、最初からあったものではない。
所変われば品変わる。人種も変われば考え、習慣、民度も変わる。

「千年恨む」と言った人がいた。つい最近 「未来永劫許さない」に変わったらしい。
恨みの半減期は存在しない事になってしまった。

感謝の半減期は長ければ長い方がいい。ポジティブはポジティブを生む。
恨み、怒り、嫉妬、嫌悪の半減期は短い程いい。ネガティブの毒で自己中毒する。
だがしかし、「感謝」の半減期が短いのも大方の人の常でもある。
友人,知人、親、兄弟から赤の他人に至るまで「自分はどうか」を考える。