褒め称えたい宿 その3「鶴の湯」 | けこですのブログ

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雪景色は夕暮れが一番美しいように思うが、どうだろう。
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日本で一番予約の取り難い宿、と言われている秋田の「鶴の湯」。
そんな事はない、私は二度ともちゃんと取れた。
が、宿の人に聞くと3月、4月が比較的予約の少ないシーズン、との事。狙い目だ。

ただし、「本陣」は別格。一度目の訪問で予約がとれたのはキャンセルがあったから。
どうしても本陣に泊まりたい人はせめて半年前に電話を掛け、自分の予定を合わせる。
そんな風にして泊まっても後悔は絶対にない。素晴らしい体験になるはず。
たった5室しかない本陣。お値段の程は....朝夕付で9800円!部屋食だ!

本陣隣の食事処。
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本陣正面の2、3号館に泊まると、ここが食事の場所になる。
2,3号館はトイレ、洗面所が共同で、食事も皆で集まり、指定の時間に頂く。
宿泊料は8550円。居心地よくこじんまりした部屋だが、本陣には到底敵わない。
本陣はトイレ、洗面所はもちろん、部屋には囲炉裏がある。
山の中の古い簡素な猟師小屋で一夜を過ごす雰囲気。戸口にはしんばり棒。
夕食には部屋の囲炉裏で大きな岩魚を焼いてもらえる。芋煮鍋も美味。

鶴の湯と言えばこの乳白色のお湯。
湯口から注がれるお湯と一緒に湯船の足元の砂利からも沸いてくる。
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上の写真は女湯だけれど、男湯は混浴。後は内湯が男女三つづつある。
こんな雪景色の中でもお湯は適温で、寒いという事はない。
夜中にじーちゃんを起こして混浴に挑戦して見た。いい思い出になると思ったから。
混浴でも出入り口に工夫があるので、結局はお湯から首だけ出した状態で
湯船の中を進むうちに男女が出会う、という作りになっている。
「お前と一緒に風呂に入るのは50年ぶりやなあ。」とじーちゃん。
そうか、よかった、よかった。

内風呂。どの内風呂も鄙びたいい雰囲気。
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鶴の湯にはテレビの撮影隊がよくやって来る。現に泊まった日にも一組来ていた。
ちょっと鬱とおしい気もしなくはないけれど、それほど有名な宿なのだ。
他に類がないのではと思える「本陣」があり、豊富な濁り湯と深山の自然は秘湯中の秘湯。
日本全国にいい温泉宿は数多くある中で、秘湯のチャンピオンはここだと思う。

夕食の岩魚と芋煮鍋。他にお膳が出て、とても食べきれない。
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芋煮は山芋のつくねと山菜を程よい味加減で味噌で煮込んだもの。
期待感は無しのままお箸を付けたが美味しさに驚いた。上のお鍋が二人分。
他にも山菜、川魚料理が沢山出されて完食は絶対に無理。岩魚は柔らかで甘い。
地のもの、郷土料理、地産地消。旅をしていてこんなに嬉しい事はない。
誰が秋田で京懐石を食べたいと思うだろうか。

鶴の湯には他に1号館、新本陣、東本陣とあるが、この三つはよくある旅館風。
宿泊料金も1万1千円から1万6千円までで、これもよくある料金設定。
本陣が無理なら2,3号館の湯治場の雰囲気を楽しんでもらいたい。
秘湯中の秘湯に来て、設備のいいありきたりの部屋に泊まるなんて!

食事の給仕をして下さったおじさん、お互いに見覚えがあって話が弾んだ。
おじさんの秋田訛りをもっと聞きたかった。
今度はいつ行けるだろう。大切な人とは必ず訪れたい。
貯金しなくちゃなあ。