日本銀行。真上から見ると「円」の形をしてるんだって。
日銀の「わざと」を推理する前にもう少し知っておきたい事が。
そもそも日本銀行って何だろう?イメージは銀行の親玉?日本政府のお財布?
日本銀行のホームページには二つの役割が明記されています。
「物価の安定」と「金融システムの安定」。
確かに安定してるわな。14年間ジリ貧のデフレ、円高、低金利。
そうか!それが日銀の役割やったんか!
というか、こうなると役割、というよりは「しわざ」と言っていいんでないかい?
1997年に日銀法が改正された時の理由はこう。
日本政府の思いのままになる日銀ではいかんじゃないか!
日銀は「景気の番人」さん。政府が暴走しないように見張ってくれなくちゃ。
加えて当時大蔵省の管轄化にあった日銀は人事権を大蔵省に握られ、
格好の天下り先になっていたんですね、そら、いかんわな。
独立させよう。政府が「こうしてね。」とお願いしても「だーめ!」で、終わり!
「NOと言える日銀!」それが新・日銀法の意図するところなんですね。
あ、大蔵省は2001年に財務省と金融庁に分割されました、念のため。
で、ですね、ここで単純な疑問が。なんで政府が直接通貨を発行しないの?
「日本銀行券」としないで、「日本政府券」でいいじゃないの。ごもっとも。
明治政府ができた頃はそうだったらしいですよ。それでも問題は無かった。
ところが問題は戦争や大災害が起きた時。政府は沢山お金が要りますね。
税収は限られているのにお金が要るからじゃんじゃん発行する。
景気が悪く、税収が落ちこんだ時もぜんぜん平気。お金刷ればいいんだもん!
国力もないくせに思いっきり経済成長したい、と思う時もそうですね。
そうすると結果どうなるか。ハイパーインフレです。
パン一つ買うのにトランク一杯の札束が要るような羽目になる。
その時政府の取れる手段はこれしかありません、デノミです。
通貨単位の切り下げ。今日の一万円は明日の一円!涙、涙。
通貨の国際的信用度もクソもあったもんじゃない。
ここであるお国が頭に浮かんだあなたは偉い!そう、お隣中国です。
中国には中国人民銀行という「なんちゃって中央銀行」がありますが。
共産党独裁で民主主義の無い国の中央銀行はまさに「なんちゃって」ですね。
政府方針、刷れ刷れどんどん、で、はい、デノミをやられたらどうします?
あなたが中古の自家用車を中国人に譲った、として、お代は人民元。
そのお金で次の日買い物に行ったらボールペン一本買えなくなってた!
それが恐ろしいのでみんな中国とはドル、円、ユーロで取引する訳です。
その上中国は変動相場制ですら採用していないという、この身勝手!
「通貨の国際的信用度」の見本がここにあった!
そういう事が起こらないようにするために、先進諸国は中央銀行を持っています。
政府は国会で財政、金融政策を立てる。閣議決定を行う。
それを受けて中央銀行はどのようにそれを実行するかを思案し、実行する。
その実行の手段において中央銀行の独立性は保たれなければならない。
これが民主主義国家の健全で正しい中央銀行のあり方なのです。
そして民主主義国家には「責任」というものが必ず発生するものなのです。
政府の政策に誤りがあって、結果が悪ければ内閣不信任。総辞職。落選。
中央銀行(日銀)に政府の方針が実行、達成できなければ
日銀総裁はまず説明責任を果たし、必要と判断されれば罷免される。
それこそが近代民主主義国家における中央銀行の正しい在り方なのです。
それがなんと!日銀総裁に罷免はないのです!誰も辞めさせられない!
国会に任命権はありますが、罷免権がない!内閣総理大臣でも罷免できない!
新・日銀法が日銀総裁の好き勝手と無責任を保障してしまったのです。
当時の内閣総理大臣は橋本龍太郎氏。6年前に亡くなりましたが。
その後も続くデフレをあの世からどう見ておられるんでしょうね。
誰も辞めさせられなくなってしまった日銀総裁。
「わざと」見え見えのデフレ、円高。
さて、誰が得をするのかな?
