福島 | けこですのブログ

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じーちゃん(私の父)、、83歳です。
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今年3月。親子で初めての温泉旅行。

仕事を辞めて即、待ったなしで日本へ行きました。
娘と行った「鶴の湯」へじーちゃんを連れて行かんと地獄へ落ちる、と思たんで。
秋田へ行くなら福島は素通りできません。じーちゃんも賛成してくれました。
私たちが使えるお金など微々たるものですが、行きたかったのです。

福島駅に降り立つと感無量のものあり。言葉がありませんでした。
お昼にじーちゃん好物の鍋焼きうどんを食べ、その後予約した送迎車を待ちます。
駅前を歩く中の学生と思しき少達のほんのり赤いほっぺが愛おしい。
送迎バスは遠くから来て下さったにもかかわらず、お客は私たちだけ。

福島にはいい温泉が沢山あります。宿泊させて頂いたのもその一つ。
こじんまりとしたお宿ではありましたが、それにしても私たちの他にあと二組のみでした。
内湯も露天風呂も素晴らしく、わいは寒がるじーちゃんに丹前を着せ掛けて露天へ。
夕飯を頂いて又露天へ。松の枝越しに丸い月が見えました。静かです。
震災の前も後も変わらぬ景色のはず。胸が痛みました。

じーちゃんは物を言うのにいわゆる「空気の読めない」人です。そしてお喋りです。
そのじーちゃんが、送迎のドライバーさん、旅館の仲居さんに口を閉ざしていました。
私たちに何が言えるでしょう。心の中でそっと痛みを分かち合う、
それでどうか堪忍して下さい。なにもできずに本当に申し訳ありませんでした。
どうかお元気で。必ず又福島にお邪魔しますから。

さて、ブランドバッグの一つも持たない私にとって、
頂き物のタグ・ホイヤー・リンクは大変な貴重品です。愛用もしています。
その時計を私は「鶴の湯」の脱衣所に置き忘れてしまいました。
気がついたのは2時間後。青くなりました。心臓どきどきです。
しかし、あったのです。脱衣所の鏡の前の小さな木の棚にそっと乗せてありました。
 
そして最終日。関空からのフライトです。
チェックインをすませ、下のフロアで買い物、と言うとき、じーちゃんの財布がありません。
どこに入れたと聞くとベルトポシェットという返事。しかしベルトポシェットその物がない!
中にはパスポートと老眼鏡、そして財布には数万円。えらいこってす。
じーちゃんをその場に残して私は走る、走る。とりあえずは案内カウンターへ。
ありました!すでにどなたかが届けて下さっていました。。中身は完全です。無論現金も。
じーちゃん、頭は私よりはっきりしてますが、さすがに疲れてたんですね。
チェックインカウンター向かいのソファに置き忘れてあったそうです。

日本人にとって珍しくもないこれらのエピソードは海外では考えられない奇跡です。
比較的治安の良い、良識もそこそこあるNZでさえ、私は緊急入院で入った公立病院で、
ひろちゃんからもらった大切な大切なダイアのネックレスを盗られてしまいました。
手術前にアクセサリーを外すように言われ、貴重品のケースに入れ、
着てきた衣服の間に挟んで衣料用バッグにいれたのです。消えました。ネックレスだけ。
ひろちゃんは「恵子さんの身代わりになってくれたと思うよ、気にするな。」と言ってくれましたが。
ひろちゃんごめんな。でもこれが海外の現実。対策を講じなかった私が悪い。

日本のみなさん。あなた方は本当に、本当に世界でも稀に見る特別な国民性を持っています。
日本の常識は世界の非常識と言われる事もあるでしょう。確かに否定できない事実はあります。
例えば正規の軍隊をもたない事もその一つです。しかしそれは変えられます。
変えられない、もしくは変わるには気の遠くなる時間が必要なのは国民性です。
日本人の培ってきた常識は世界の尊敬の的になり得るだけの価値があるのです。
世界に胸を張って、是と否を発言して行こうではありませんか。ね!

けこ、でした