自分の製作したカレンダーをはじめてめくる二月一日。
冬のノルウェー、フィヨルドの蒼い朝。
このカレンダーを使ってくださっている方が、一か月ずっと見ていたい景色になっているかしらん?
強烈な印象を与える絵や写真がカレンダーに適しているとは限らない。
美術館で出会うのとは違う。
毎朝毎晩、茶碗や歯ブラシといっしょに目に入る「日常のモノ」のひとつには
強烈な自己主張とはちがう味わいが求められている。
思い出して、あるいは想いを馳せて、
冷たいフィヨルドの空気と周囲を埋める藍色。
「いつか行ったみたい」と思わせてくれる風景。
月をめくるたびに、
季節の変化と世界の多様さを感じられ
国巡りができる画面にしなくては。
ここ二十年、旅先で写真を撮っていたのはすべてこの為だったのか。
カレンダー作りっておもしろいなぁ(^.^)
2022年のカレンダー写真も選びはじめました。