十月に百一歳で亡くなられたヨシエさんが、九十歳を過ぎたころに詠まれた句である。
小松とは八十歳の時にギリシャにご一緒した。
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俳句なんて年寄の趣味だとおもっていた。
しかし、今年のカレンダー制作をするうちに考えが大きく変わった。
各月の写真に加える短い言葉に苦労し、俳句という研ぎ澄まされた言葉のすごさに気付いた。
くどくど長い、読まれない文章を書く人は多い。
最近は人がせっかちになり、最初の一行から面白くないと飽きられる。
俳句ならば、見た瞬間十秒で読んでもらえる。
下の写真は表題の句が書かれた手帳↓
↓いちばん右が表題の句
もう自分は旅へ行けないという気持ちを、
嬉しいとか悲しいとかという言葉を使わずに、表現されている。
自分が読まれない文章をくどくど書いていることを
はっと気づかせてくれた。