「え!キャンセル?」
朝8時に成田空港へ到着してすぐ、電光掲示をチェックしてそれを知った。
昨夜見た航空会社のホームページでは、まだ告知されていなかった。
すべてを後回しにして、スカンジナビア航空のカウンターへ急ぐ。こういう時はとにかく早く対応してもらう事がいちばん重要。
フライト時間まで三時間半ほど、まだカウンターはオープンしていない。十数人ならんでいるが、これなら比較的早く番がまわってくる。
「あ、おはよございます」 N旅行社の知り合いスタッフもすでに到着している。
ちなみに、フライトがキャンセルされた時の対応は航空会社によって大きく異なる。 格安航空会社では、振替自体に対応していないところも多い。料金を払い戻されるだけ、である。
そんな事になっては旅自体が潰れてしまう。それではたまらないので、《手造の旅》で格安航空会社を使う事はできない。
スカンジナビア航空ならしっかり振替対応をしてくれるだろう。
ちなみに日本系の航空会社ならば、直接航空会社に予約していれば、すぐに登録してある電話に情報を知らせてくれる。その時振替便まで用意してあったりする手回しの良さも、日本系航空会社にはある。
※震災後のアリタリア航空も直接予約していたので電話をくれたっけ。
フライトまで三時間前をきってカウンターがオープン。 それぞれの乗客の目的地にあわせて、機械端末で振替便を探すスタッフは真剣そのもの。お客も真剣。 十五分ほどで小松も順番がまわってきた。
こういう時、「どうしてくれるんだ!」なんて怒鳴ってもダメ。誰かエライ人があやまってくれてもどうしようもない。 まわりの状況を、手を尽くして知る事。他の航空会社フライトがどんな空き状況になっているかを探すのは有効。※これは人のつながりやその日の状況によりまったく異なるので、マニュアル対応は存在しない。
となりは、スーツケースにオリンピックのシールを貼った大柄な欧米人。目が合って話をすると、彼はオリンピック委員会の職員で水泳を担当しているのだそうだ。
スェーデン人で、今日の最終目的地はストックホルム。
「チュリッヒ経由は開いていない?それは乗継ちょうどいいんだけれど」なんてスタッフに話しかけている。
「12時過ぎの羽田発全日空がありますが・・・」とスタッフ
「それは間に合わないねぇ」
一人旅行で、ビジネスクラス利用なら選択肢は増えるだろう。いいなぁ。
でも、今回のデンマーク《手造の旅》の人数は、小松を含めても六名。二十人のグループよりは、振替便を探してもらう時には便利。某旅行会社のグループは、二つの便に分ける提案をされて悩んでいるという情報が伝わってきた。 旅そのものが潰れてしまっては元も子もないから、どこかで対応策を受け入れなくてはならない。添乗員さんの気持ち、痛いほど分かります。
「SUあいてます」「LX三席」「エアフラあります」
などと、とりまとめスタッフがカウンタースタッフに向けてつぶやきながら歩いていく。他の航空会社の空き情報である。
我々には、「羽田発14時過ぎのフランクフルト経由で」と解決策を提案された。
すぐにOKする。はじめは、「明日のフライトで」と言われていたので、大きな進歩だ。これならばなんとか本日中にコペンハーゲンに到着できる。おねがいいたします。
問題は、フランクフルトからコペンハーゲンまでのフライト。こちらは、けっこう混みあっている様子。ヨーロッパの休日もからんでいるので。
こちらのフライトを押さえるのも早いモノ勝ち。端末処理も、どうやらスタッフの能力によってずいぶんちがうようで、小松のカウンターにもとりまとめスタッフが二度やってきて端末を交代。フランクフルト⇒コペンハーゲン間も無事にOKがとれた。
「予約番号は同じです」と言われる。
すぐに、手持ちのパソコンを開いてルフトハンザのホームページから予約を確認する。
あった!ちゃんとコペンハーゲンまでとれている。
座席はまだ指定されていないようだが、とにかく到着出来るめどがたったのだから感謝しなくては。
お待たせした旅メンバーにお知らせして、すぐに羽田空港行きのリムジンバスに乗る。
リムジンの車内でルフトハンザにwebチェックインする。もう通路側はなく、中の席で二人ずつ並び席とするしかなかったが、のれるだけありがたい。
カウンタースタッフが渡してくれた乗継便の時間メモは一時間間違っているようだ。乗継時間が長くなるのは、短くなるよりまだよいだろう↓
羽田へ到着し、すぐにチェックイン。飛行機はボーイング747でした↓
フランクフルトで二時間半の待ち時間。21:40に乗り込む↓
コペンハーゲンに到着したのは23:30.乗継時間も充分あったので、すべての荷物が無事に到着しておりました(^^)