僕たち大人は、子どもの問題を解決したくなります。

子どもが困っていると、助けを差し伸べたくなるものです。

レッスン中でも、
子どもは無言の眼差しで助けを求めてくることがあります。


僕たち大人はその“無言の訴え”を感じ取ることができるので、
子どもの様子や眼差しを見て
「(きっと助けてほしいんだな)」
と察して助けの手を差し伸べます。


それを続けると、子どもはどうなっていくと思いますか?


《そうやって助けられ続けた子どもは、“自分が困ったそぶりをすれば誰かが助けてくれる”と思うようになります。》


その子が成長して大人になって
いつか本当に誰かの助けが必要になったとき、その子は例の如く“無言の訴え”を周囲に出します。


“きっと誰かが気付いてくれる”と信じて。


「誰かに察してほしい…!」、じゃないんです。


伝えないと誰も気が付かないんです。


僕たちは、
子どもに「伝える練習」をさせる必要があります。


分からないものは分からない。
困ったことは困った。

そうやって、きちんと“伝える力”を育ててあげることが大切だと僕は考えています。