学生時代に書いた作品:言葉の凶器(1996年) | (仮)月夜に光る 露草の雫(なみだ)

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学生時代に書いた作品である。

作成年月日は不明。


学生時代、いろいろあって、わたしの心はボロボロだった

しかし、高校を卒業したある日

同級生の一人から連絡があって、

ある女の子のあだ名(”親分”と呼んでいた)のことで、実は本人は傷ついていたと。

わたしだけではなく、クラス全員が言っていたので、まさか…

本人からしたら「親分」と呼ばれるのは嫌だったんだ、とこの時反省した。

 

 

 

 

 

言葉の凶器

 

 

 

言葉の凶器が飛び交う

毎日のように

ナイフが獲物を狙うかのように

鋭い目を光らしている

ナイフはまた一人、そしてまた一人と

狙いを定め 傷心(きず)をつける

 

 

日常何気なく使っている言葉こそ

鋭く鋭利な刃物のよう

人は傷心(きず)つけあいながら生きている

絆創膏や包帯をグルグル巻きにして

傷心(きず)を隠そうとしている

 

 

言葉の凶器は

知らず知らずのうちに 日常生活に潜り込む

一撃で止めるのではなく

じわじわと傷心を広げようとする

 

 

一生傷となって

 

 

絶対にこの世から消えない凶器

誰しもが持っている凶器

そして傷心つきあい 生きている

『言葉』こそ恐ろしい凶器はない

冗談のつもりが

実は傷心ついていることを知らない

 

 

言葉は拳銃や刃物と違って

絶対にこの世から廃止できない

肉体の傷よりも心の傷は治せない

医者や特効薬では治らない

”不治の病”

 

 

重症を負った子は

絆創膏や包帯では隠せないほどに

 

 

 

 

 

 

写真:写真ACより

 

 

 

 

作成年月日は不明

 

いつの世も同じ。

言葉というのは、励ましたり笑顔にできる一方、人を不幸に陥れることもできる。

今は、活字というモノになったけど、活字は「文字」が残るのでさらに人を傷つける。