学生時代に書いた作品:はるいろに染まれば(1996年) | (仮)月夜に光る 露草の雫(なみだ)

(仮)月夜に光る 露草の雫(なみだ)

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学生時代に書いた作品である。

作成年月日は不明。


 

 

 

 

 

はるいろに染まれば

 

 

 

畦道に広がる

雑草の花道

レンゲの花は

恥ずかしそうに頬を染め

たんぽぽは

待ちに待った 春風を盛大に浴び

スミレの花は

まだ早いかしら?

と いうように ひっそりと花を咲かす

そしてアリたちは

冬眠から目を覚まし

春の香りに誘われて穴から出てくる

休むことなく甘い匂いに誘われて

仕事に出かける

蜂たちは

人間との闘いに備えて

準備運動をしたり 念入りに武器の点検をする

 

 

冬眠していた動植物が

一斉に目を覚ます時期

甘い匂いをただ寄せながら

人も動物も

忙しい毎日がこれから始まる

来年の冬に備えて

準備するもの

人間とこれから闘わなえければならないもの

と さまざまなドラマが繰り広げられる

 

 

闘いに負ければ

兵士たちは負傷を負い 仲間から見捨てられ

孤独に這いずりまわる

そして

人間に背けば嫌われ 殺虫剤で叩きのめされる

彼らから見れば

何もしていない

ただ 必死に生きているだけ

しかし

人間のエゴにによってさまざまな仲間がいなくなり

彼らにはどうすることも出来ない運命(さだめ)なのか

そして

宿命を変える日が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:写真ACより

 

 

 

 

作成年月日は不明