学生時代に書いた作品である。
作成年月日は不明。
はるいろに染まれば
畦道に広がる
雑草の花道
レンゲの花は
恥ずかしそうに頬を染め
たんぽぽは
待ちに待った 春風を盛大に浴び
スミレの花は
まだ早いかしら?
と いうように ひっそりと花を咲かす
そしてアリたちは
冬眠から目を覚まし
春の香りに誘われて穴から出てくる
休むことなく甘い匂いに誘われて
仕事に出かける
蜂たちは
人間との闘いに備えて
準備運動をしたり 念入りに武器の点検をする
冬眠していた動植物が
一斉に目を覚ます時期
甘い匂いをただ寄せながら
人も動物も
忙しい毎日がこれから始まる
来年の冬に備えて
準備するもの
人間とこれから闘わなえければならないもの
と さまざまなドラマが繰り広げられる
闘いに負ければ
兵士たちは負傷を負い 仲間から見捨てられ
孤独に這いずりまわる
そして
人間に背けば嫌われ 殺虫剤で叩きのめされる
彼らから見れば
何もしていない
ただ 必死に生きているだけ
しかし
人間のエゴにによってさまざまな仲間がいなくなり
彼らにはどうすることも出来ない運命(さだめ)なのか
そして
宿命を変える日が…
写真:写真ACより
作成年月日は不明