学生時代に書いた作品:廃 校(1996年) | (仮)月夜に光る 露草の雫(なみだ)

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学生時代に書いた作品である。

作成年月日は不明。


 

 

 

 

 

廃 校

 

 

 

小さな村にたった一校だけ

木造の校舎がある

この学校は数年前に廃校となった

廃校になった学校は淋しい

子どもたちの活気がなくなった教室は

もっと淋しい

残されたロッカーや机

そして 黒板は淋しそうに外を見ているだけ

 

 

廃校になった学校が生まれ変わった

学校というカタチではなく

喫茶店や博物館として復活したのだ

学校のにおい・温もりを感じながらのコーヒー

学校で過ごした

自分を回想しながら飲むコーヒーは別格であろう

旧友との談話はおつまみに最高だ

 

 

学校ごと旅館にするのはどうだろう

柱の傷や床の傷が雰囲気を出し

ロッカーのシールは懐かしい気分にさせてくれる

そんな旅館になるのではないか

そして 先生に𠮟られたことなどを

思い浮かべるのもおもしい

また 目を閉じれば

思い出が頭の中で駆け巡るだろう

アパートや一戸建ての家として利用するのはどうだろう

木の温もりに触れながら暮らせば

心の安らぐ住居(いえ)としてよいだろう

 

 

姿を変えても学校は生き続ける

これからも廃校になった学校は生まれ

そして 姿を変えてわたしたちを出迎えてくれるだろう

 

 

 

 

 

 

 

写真:写真ACより

 

 

 

 

作成年月日は不明

 

 

これ、大きなバッテンがしてあり、その当時の自分の中では納得いかない作品だったんだろう。

 

たぶん、授業で感じたことを書いたのかも知れない