学生時代に書いた作品:廃 園(1996年) | (仮)月夜に光る 露草の雫(なみだ)

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学生時代に書いた作品である。

作成年月日は不明。


 

 

 

 

 

廃 園

 

 

 

公園には子どもたちの姿はない

ただ空き地同然にそこにあるだけ

誰も相手にしてくれない公園

子どもたちは

外遊びを知らない

知らないのではなく

遊びの伝承者が

この世からいなくなったからだ

 

 

テレビゲームに夢中になる子どもたち

友だちもいない

ただ孤独にやり続けている

子どもたちは

遊びや喧嘩の仕方を知らない

そして友だちを作ろうとはしない

 

 

公園は子どもたちを遊んであげた

そして 夢を与えた

しかし

今はひとりぼっちに佇むだけ

子どもたちの笑い声は

公園から消えた

 

 

公園は子どもたちが戻って来るのを

ひとりで待っている

廃園になっても待ち続けている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:写真ACより

 

 

 

 

作成年月日は不明

 

 

 

最近の子どもたちは「花いちもんめ」「だるまさんがころんだ」「かごめかごめ」「とおりゃんせ」を遊ばない。

何かで読んだのだが、「花いちもんめ」はいじめに発展するからやらないと。

「あの子がほしい」「この子がほしい」が差別になるんだとさ。