某日本の老舗家電メーカーがリストラを始めますよと・・・

割増の退職金は4000万円なり!

 

この会社は一部上場の大会社。

 

余程のど底辺平社員じゃないかぎり、50歳くらいで年収は800万円+超手厚い福利厚生で、一般的な中小企業の年収900万円に相当するくらいはもらっているんじゃないかな?幹部ならば1500万円くらいと推測している記事も見る。

 

さて、この会社の一般的な社員、年収800万円+超手厚い福利厚生の人間が、この早期退職に手を挙げたとしましょう。

 

一般的に退職金といわれるものは月給かけることの勤続年数くらい。ざっくり計算して1500万円くらいはもらえますな。そこに今回のオプションの4000万円を上乗せして得られる退職金の合計は5500万円!!すごいですね!

 

ですが・・・

 

■55歳の役職定年

 この一般的な社員の場合、50歳~55歳までの5年で4000万円+超手厚い福利厚生

 

■60歳の一般的な定年からの再雇用(準社員扱い)

 役職についていないので給与変わらず。55歳~60歳までの5年で4000万円+超手厚い福利厚生。

 一般的な退職金はこの時点で約1750万円。

 

■そして60歳から準社員になりますが、一般的にはボーナスがなくなる程度の減収になります。年収560万円くらいはありますな。

 65歳で完全定年までに560万円かけることの準社員歴5年で2800万円

 

普通に会社にしがみついていたら、完全退職までにはまだまだ1億2550万円+超手厚い福利厚生くらいの給与がもらえます。

上乗せオプションをもらってもまったくお得感はありません。

 

前のブログでも紹介した通り、大企業の社員だとしても一般ピープルに開かれている労働市場は第二新卒並みの年収300~400万円の世界です。50歳で追い出されて、すぐに職が見つかって65歳までこの年収で働いたとして、よくて6000万円。

 

5500万円(退職金+上乗せオプション)に6000万円足しても、このまま会社に居座ったとしての1億2550万円+超手厚い福利厚生には全然足りません。

 

早期退職したとして、大企業と違い社会的な信用がない小さな会社で働くと賃貸物件やローンの査定などが非常に厳しくなります。福利厚生など皆無に近いです。

 

幹部であれば、人脈を頼りに大海原へ船を出してみる冒険もありかと思いますが。。。現在在籍している会社で役員になれる芽がなくなったというだけです。年収1500万円で役職定年の55歳まで働いて、合計7500万円はお得です。

 

リストラに係るどんな優遇策も結局は会社側に有利なものばかり。しがみつきましょう。それが一度きりの人生の正解です。