1.8グラム。
適当に10匹つまんで測ってみた。
つまり1匹あたり0.18グラム。
そんなに軽いらしい。
また150匹ほどいたらしいから、
0.18×150
1匹はプリンにやったから、
そして1匹はなくなっていたから、

0.18×148=26.64g

最初のカップは測ってないが、10g入っていると書かれてあったので、
1日育てただけで16g増えたのかもしれない。

面白いくらい体重が増えていることになる。


頑張って容器を揺らせばこのくらい出てくる。
が、30秒ほどで全て潜ってしまう。

朝に、人参をやった。
食べやすいようちぎってやる工夫をした。

上から見た感じ、ちぎった表面にいる個体の数は、そうでないところを食べている個体の数の2倍くらいだ。
やはり食べやすいみたいだ。

そして、今からキャベツをやる。

昨日の人参の食べっぷりから、このくらいだろうか。
なくなったら追加で与えることにしよう。


しばらく待っても誰も来ないのは、さっきつまみだしたり振ったりしたからに違いない。

それでも、面白いことがわかった。
床材の表面を見ると、穴が開いているのがわかるだろうか。
ここにやつは居る。
そして、顔だけだして餌がどこにあるか確認する。
なにか音がなれば後退し潜る。
何もなければ匂いか何かをたどり餌の方に歩き始める。

実に面白い。

ふと匂いがどんなのか気になり嗅いでみるが、ただただふすまの良い香りがする。

しかし、1日目より元気がないかもしれない。

何かの栄養素が足りないのだろうか。

やつらは植物性を多く食べると聞いていたから、人参とキャベツを交互にやっているが、
もしかしたら肉のほうが食いつくかもしれない。

そんなことを考えているうちに、キャベツがもぞもぞと動き始める。

ミールワームの食事は基本裏からである。
なので、裏から押したり引いたりしてキャベツが動いているように見える。

しかし、やはり気になる。

動物性のものが冷蔵庫にないか探し始める。

白身の魚があった。

少しとって虫かごへ落としてみる。

キャベツが先程より激しく動いている気がする。

今日は、虫かごを買いに店に行った。
本格的にやるには6ケースほど必要になるみたいだったからだ。

店はクリスマスムードになっており、赤や緑のカラフルな商品たちが並んでいる。私はその中、やはり変人かもしれない。虫かごを探した。

しかしなかったのだ

それはそうかもしれない。もう冬だ。
虫かごは少年たちが夏虫を取るためのものだろう。

この時期に虫かごを求めているのはこの地域で私だけだ。

…まあ、虫かごなんて家にある。

だが6つはない

しかも大きさは手頃ではない

またペットショップに行かなければならないのかと思うと、気持ちが沈む。

ペットショップはよい。
ワクワクする。
見慣れない色のハムスターたち、
いつもそこにいる大型の鳥類、
何故か高い昆虫たち、爬虫類たち。
色とりどりの熱帯魚に、
小さな容器がいくつも並んだところにはベタがいる。
様々な性格の犬と猫、うさぎ。
寝ているやつもいれば吠えるやつもいる。こちらに興味を示すもの、示さないもの。

見ていて飽きない。

だがきいてくれ。
私はあのペットショップで虫かごとワームとふすまを買った。
やはり変な目で見られるのである。

ペットを買う店でも変だと思われるのだから、これを見ているあなた方にはひどく私がユニークなやつに見えるはずだ。

自覚はある。

何故いきなり虫を飼おうと思いついたのか疑問である。

しかし、ミールワームは良いものである。

とある日のこと、私はペットを探していた。
価格は安く、面白く、匂いはなく、スペースもそう、虫かごくらいしか取らない、噛まれてもいたくない、さらに飽きないペット。

そんなやつらは哺乳類にはいない。
ハムスターでさえ匂いがある。

そこでたどり着いたのがミールワームだった。
ワームはハムスターよりも世話がかからない。
そして面白い。(まだ一日しか立ってないが)

何より餌になる。
エサを自分で供給できるのは私の夢であるから、とても興味があった。

私は餌の管理までやりたいのだ。
だから市販のペレットは好きではない。
むしろペレットを私に作らせてくれ。
作ったのを与えて食いつきや効果を確かめて…
これを繰り返し独自の餌として我が家の動物たちに与える。
それが夢だったりする。
こんな思考を持っているから創造性がいるゲームにハマっていたのかもしれない。

それにしても、ケージが静かである。
ワームはいつまで立っても顔を出さない。

…何かがおかしい。

息を潜め待っているとひょこっと顔を出す。
そうか。
ワームは私のタップさえ怖がっているのである。
繊細すぎる。

今回はここまでにしようと思う。