自分で決められない | 心療内科医みー先生のブログ

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この、ブログは心の病の治療にあたる上でもっとも注目すべき母親と子どもの関係のもつれ、そして親から子へ、またその子(孫)へと繋がる『子育ての負の連鎖』を断つためにどうすればいいのかを症状をあげながら具体的に解説しています


こんにちは、みー先生です

今日は、洋服屋で働いている知人がお客様との接客のやり取りのお話しをしてみましょうね

若い方が洋服を2着、AとBを持って来て、


「このAとB、どっちにしようか決められないんです…」

知人
「そうですか、では、どちらの方があまりお好みではないですか?」


「こっちのAかなぁ」

知人「では、Bにしましょうね」


「はい、本当はBの方がいいかな?って思っていました…」

とあっさりBに決めて買って帰られるお客さまが増えているそうです。

このやり取りでの「自分では決められない」「どっちがいいのか選べない」という心理は、ただの優柔不断で決められない」という言葉よりもっと根深くやはり育った環境に問題があるようです。

この方も小さい頃からお母さんの過保護、過干渉で自分では決められないように育っているようですがあまり好きではないほうを自分で選べるようなので過保護、過干渉の程度は弱いようです。

さらに過保護、過干渉、縛り、押し付けが強くなると自分ではまったく選べない、どうしたらいいのかわからない、自分がどんな気持ちになっているのかもわからない…といった感情になって酷くなると社会不安障害のような症状になってしまいます。


自分で選べない人は…
自分で決めたことに対して責任を取るだけの覚悟がない!とか
決めたことに伴って起きる結果を受け止められる度胸が無いわけでも優柔不断でも無く、
もともと選べないような育ちかたでそのような心の状態になっているようです。




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