ジョルジュ ピアノと物語 | Adagio Days

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カオスなブログ









昨年のクリスマスに観た舞台


GEORGE ピアノと物語











~以下サイトより引用~



終生をピアノに捧げたといっても過言ではないほど

多くのピアノ曲を作曲し、

39年と7ヵ月でこの世を去ったフレデリック・ショパン。

ショパンを慈しみ育てたジョルジュの愛。

最後は破局につながった二人の波乱に満ちた情熱の日々。




~引用ここまで~








舞台と言っても、

ショパンと作家ジョルジュ・サンドの出会いから別れの朗読劇。

またショパンの名曲の多くは、

ジョルジュ・サンドと過ごした9年間に生み出されたことから、

数々の名曲の背景をピアノの生演奏と共に。。

という演出。





舞台は一台のピアノと椅子が二脚、

それらをやさしく照らす小ぶりなシャンデリアが3つ、

シンプルながら洗練された心地いい空間でした。












ショパンと恋人のジョルジュ・サンド

名前だけ知ってたものの、

それ以上の予備知識ないまま観たので、

てっきりロマンチックなものだろう。。

だったのですが。。。













引用文にある、

”ショパンを慈しみ育てたジョルジュの愛”

というように、

一般的な恋人関係と言うより、

ジョルジュが6歳年上だったから?

突出した何かを持ち合わせた人だったから・・?

その関係は、

愛情深い母親と子供のようでもあり、

ショパンの才能を後世に残す使命を担っているかのような、

特別な関係のように映りました。










二人の過ごした日々と共に、

平穏とは言い難い、

曲が誕生した時代やその背景が語られるのですが、

どれも聴き慣れた旋律ながら、

ひとつひとつの曲のエピソードを知ることで、

それまでとは全く違う曲に聴こえてきて。














今日東京はいつぶり?

ってくらいの大雨で、

ふと思い出したのが、

前奏曲 第15番『雨だれ』








この曲が生まれたエピソード

かなり端折ってざっくり書くと、

ジョルジュ・サンドってフランスの人気作家でありながら、

かなり魔性の女。

旦那さんと子供がいるのに男をとっかえひっかえ、

そんなジョルジュと、

若き音楽家のショパンとの恋ってことで、

当時のパリでは大スキャンダルだったのと、

病弱だったショパンの療養を兼ねて、

二人はスペイン・マヨルカ島へ逃避行することに。

なったのだけど。。









マヨルカ島の住民は、

フランスからやってきた二人に冷たく、

療養どころか、

その年のスペインは何十年かぶりってくらいの寒波で、

ショパンの持病の結核が死の淵をさまようほど悪化。





当時の結核は不治の病と言われていて、

感染するから遠くへ行けとでも言わんばかりに、

中心部から離れた山の上の修道院へと追いやられることになり。。

そんなある日、

サンドはショパンを修道院に残して買い物に出かけるのだけど、

突然の嵐が島を襲いサンドの帰りが夜遅くになり、

一人残されたショパンは、

孤独や不安に苛まれながら作曲したばかりの曲を弾いていて、

その曲が『雨だれ』

聴いたことある人多いんじゃないかな。