この度は、わが家の「しっぽ」の逝去に対して
温かいお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございました。
ブログを通じて、様々な方からご縁をいただきました。
しっぽが繋いでくれたこのご縁を、こますけ一家一同、
心から感謝申し上げます。

今でも時々、
猫達が何もない、あらぬ方角を見ていることがあります。
まだ、傍らでふわふわと遊んでいるようです。

どうやらしっぽは、
急がないで、ゆっくりと春を楽しんで
光となり、風となり、雨となり
やがて自然の一部となって
通りすぎて行くようです。

それもまた、彼女なりの優しさのようで、
小さな命の絆を感じます。

An expression of the bonds is so many men, so many minds.

ゆっくり時間をいただきました。
桜の花が散華しながら、新しい季節の風を
呼び覚ます様に、
私も又、前を向いて歩き出します。

(※プロフィールのページに載せていましたが、
ブログの方にも掲載いたしました。)

少し前のお話をします。

庭の梅の古木が、精一杯の力でささやかな花を咲かせた2月の朝、
7才と数ヶ月の命が天に帰りました。
こたつの中で他の猫達に見守られながら、
「しっぽ」は穏やかな旅立ちを迎えました。

彼女を囲んで猫達が寄り添うように、集まってその姿を見ていました。
はしゃいでばかりでよく彼女から怒られていた
紋太と銀ちゃんは、じっとしたまま座っていました。
一番仲良しだったしまちゃんは、一緒に横に寝そべり、
しっぽの顔や体をなめていました。
ゆずは手や体をそっと触りながら、
動かない彼女が不思議そうにしていました。
普段その声を立てることすらない老猫みっきさんが、
長く長く啼きました。

前の日まで普通にゴハンを食べ、
うるさい新参者の仔猫達をあしらいながら
病気らしい病気もせずに、元気にしていたしっぽ。
いつもの様にいつもの朝が来ると、家族の誰もが思っていました。
こんなに優しく、こんなに静かに
虹の橋を渡っていった猫はいませんでした。
彼女なりの「天寿」を全うしたのだと思います。

侘助、水仙、藪椿、早咲の菜の花、庭に咲く様々な花達を
いっぱい、いっぱいまとって小さな光をおくりました。

ありがとう、しっぽちゃん。
私たち家族は、あなたに出逢えて幸せでした。

今月は突然の超ぎうぎう状態…。
仕事の時間が長くなって、私の帰宅が遅いので、
(つーか、この頃はばりばりの午前様状態)


ゆずたちはハハの部屋のコタツに集合しています。

このコタツ、湯たんぽ二個を入れた小さなちゃぶ台に
古くなったコタツ布団をかぶせた「猫専用」コタツです。
電気は使用していないのに、湯たんぽだけでほんのり温かく
朝方までホカホカしています。


ホントは老猫みっきさん専用だったけれど
みっきさんがお昼、ご飯を食べている間に
ゆずや銀ちゃんがコタツを見つけて、大コーフン。
隠れている二匹を探しにきた紋太も中に入り込み、
あっという間に「修学旅行の旅館」状態。


今ではハハが湯たんぽ持ってコタツに行くだけで
ダッシュで三匹コタツに入ります。


可哀想なのはみっきさん。
三匹はもう「ちび猫」とは言えない堂々とした体つきです。

むぎゅむぎゅのコタツにみっきさんの隙間はありません。
みっきさんは少なくなってきたもふもふの冬毛を立てて、
ハハの傍らでまん丸になって寝ていたそうです。


不憫に思ったハハが
「可愛そうだから、みっきちゃん、私の布団の中に入れたんだけど…」
ハハは自分の足に萬金油(タイガーバーム)を塗ってた事を忘れて、
みっきさんを布団の中に入れたら

5分もしないで慌てて布団から飛び出たそうです。


…それ以来、布団の中には入らなくなりました。
(そりゃ、そーだ)


しかし、先日、私の部屋のホットカーペットを
タイマーセット出来るのに取り替えたら
あっという間にちび猫三匹は集合し、
ハハの部屋から去りました。

みっきさんの「猫専用コタツ」は無事彼の元へ。

ただ、湯たんぽが冷えてしまって、コタツもあんまり温かくなくても、

ハハの布団には近づかなくなってしまったみっきさんなのでした。



萬金油…恐るべし。

ゆずや日和-弥七なゆず