お久しぶりです。みなさんお元気でいらっしゃいましたか?
さて、私のブログでのスタンスは、できるだけ楽しい猫の話題を
書いていきたかったのですが、今回だけは特別、
ちょっぴり悲しいご報告をさせていただきます。

以前、こますけん家は後期高齢者家族というコトを
書かせていただきましたが、
実は、チチが末期のガンで、「延命治療をしたくない」
「出来る限り家に居たい」という
本人の希望を聞き「在宅ホスピス」という形を
今年の始めから取っていました。
お医者様に週に二回訪問してもらいながら、元看護士のハハと一緒に
家族で看護してきました。
「冬が越せるだろうか」「今年の桜は見れるかな」
「(自分の)誕生日がくるまで生きられるかな」と言うチチに
家族みんなで
「私らみんなお父さんを頼りにしてるんだから、当分お迎えはないよ~」と
言いながら、努めて明るく過してきました。
でも小柄ながらもガッシリとした体格だったチチの体が、
日を追うごとにやせ細り、針金のようになっていくのが分かります。
時々、ふっと看護に疲れたハハが台所の隅で涙ぐみながらも、
「いかん、いかん。悲しい顔しとったらお父さんに見透かされる」と
自分に渇を入れていました。

チチの部屋には日当たりのいいテラスがあって、
外を眺めることが出来るようになっています。
我が家の猫たちはこのテラスに自分の場所があり、
それぞれがチチになついていました。
7月になり、チチが寝たきり状態になると、
いつもの場所に猫が座らなくなりました。
彼らはチチの手の近くに、丸くなって一緒に寝ていました。
腕白盛りの子ネコ(ゆず、紋太、銀)も仲良く三匹で居ることが
多くなりました。
夜になると、しまちゃんとみっきさんがチチの傍らから離れず、
ずっと傍にいました。
チチと猫たちは、それぞれが穏やかで優しい時間を共有しているようで、
ハハとその風景を眺めては泣き笑いしたことを思い出します。

しかしながら、8月28日の夕方5時56分、
私とハハとネコたちに看取られて、大きな息を一つついたチチは
精一杯この世での命を全うして旅立ちました。
私たちは一生懸命に生きて、生き抜いたチチの姿を見届けました。

それからは、
悲しむ間を与えてくれないかのように、仕事と法事を繰り返し、
様々な手続きを処理して、気が付くと九月になってしまいました。
明日が四七日となり、少しだけ時間が出来ました。
そしてやっと今日ブログを開けることができました。
私が目を通すことが出来なかった間、ご訪問頂いた皆様、
大変失礼いたしました、また、ご訪問ありがとうございました。

なにぶん田舎なので、七日ごとの法事が四十九日まで続き、
法事のたびにお接待のお膳を作る日々です。
百か日を過ぎれば、一連の法事も一段落することでしょう。

それまでは、このブログの更新もガラパゴスゾウガメ並みに
なるとは思いますが、
時間を見つけてペタを返していきたいと思っています。

どうかよろしくお願いいたします。