我が家は猫が絶えた事の無い家です。
どのくらい絶えたことがないかと言うと
おばぁちゃんが「嫁入り道具の一つに実家から連れて来た」ぐらいに長く
ずぅ~っと猫が居続ける家です。
(ちなみに嫁入り道具の猫はすぐに実家にもどったそうですが…)


そんな家だから、なんとな~く猫の習性みたいなものが
家族も分かってきて、猫のすることに対しては
植木鉢の土をほっくり、ほっくりしたり、
おしりが痒くて廊下を「へへへのすりすり」したり、
網戸にぶら下がって降りられなくなっても
もう、みんな悟りの心境?なのか
「まぁ、猫がすることだしねぇ」で
見かけた各自が掃除をしたり廊下を拭いたり(お尻を拭いたり)、
降ろしてやったり…で、済ませています。


そういえば、昔、キジ猫の「きーちゃん」というコがいまして、
当時は外へも自由に遊びに行かせていました。
きーちゃんも拾った猫で、「これはダメ」と教えたら
二度と悪いことをしない賢く、本当に手のかからない
穏やかな性格のコでした。



恩に厚い、と申しましょうか
家族に感謝しているからでしょうか、

小さなコオロギから始まった彼女の狩りを
みんなで褒めたのがいけなかった…。

外出して、おもしろいものがあったら
「おみやげ」をもってきてくれるのです。


眠っている家族の誰かの枕元まで…。


カヤネズミ、ヤマミミズ、モグラ、コウモリ、シマヘビetc.…。

それだけは、さすがに猫の習性に理解ある家族も慣れなくて
気が付いた者の阿鼻叫喚が聞こえたものです。


なかでも一番なのは、
仮死状態のタヌキの子どもを私の部屋まで
ひきずって持ってきた時。
布団が跳ね上がるくらいに驚きました。


彼女には動転している家族が、喜びの舞でも
しているように見えていたのでしょうか?

悪気は決して無いことは分かっているので
「ダメ」とも言えず…
お土産は彼女が天寿を全うし、天に嫁すまで続きました。


今になっては懐かしい話にまとめようか…としていたのに


ゆずさんが、


ご…ゴキブリを


くわえてもってきましたぁ!!!!!


だから、お土産なんて、いらん~って!


男前?
「おかぁちゃん、褒めてくれないのぉ?」