食べなきゃ、食べなきゃ、って
少しでも思うこまるは
落ちた牧草を拾い上げては
1本くらいパクッと
 




それではもちろん全く足りなくて

強制給餌になりました


これが、、、本当は思い出したくもない





病院で貰ったシリンジよりも

小さなシリンジを使って口の横から少しずつ

少しずつピュッと押し込む形で強制給餌が始まりました


うちはやっぱり抱っこした状態は難しくて

ブランケットでおしりを包んで

後ろに下がれない状態にして

顎を持って少し上に向かせる形での

強制給餌でした


少しずつ押し込まれたご飯を

ピチャピチャと音を立てて飲み込むこまる


偉いねー!上手だねー!!!✨

何度も何度も声をかけながら

何回も何回も、、、、


でもこまるの最期の強制給餌となった昼間は

ピュッと入れたご飯を

口から吐き出しました

ジュルジュルとした液体が

口の横からタラーっと流れ出たのです


グッと力強く結んだ口

食べたくなかったどうしても

飲み込みたくなかったんだね

ごめんねこまる

すごくすごく、嫌だったんだね


口の横から溢れ出た緑のごはんが

今でも忘れられません

こまるが結果として死んでしまうのなら

強制給餌なんかやらなきゃよかった

嫌な思いはひとつでも減らしたかった

今でもそう思ってしまいます



そしてこまるは

結果としてこの日の夕方が

最後の通院となりました


こまるは体力の限界

嫌なことの連続です


そんなこまるはツルっと滑る診察台の上に乗せられ

足が慌ててバタバタとしてしまいました

私の方へ向かって飛びつく仕草を

見せたこまるはグッと抑えられバタバタと暴れました

あまりにもその姿が可哀想で

私は止めに入ってしまいました


こんなにツルっとした状態のところじゃなくて

下にブランケットか何か敷いてください!!

そうお願いして自らこまるを抑える役目になり

少しこまるを落ち着かせました



診察が終わり

やはり状態はイマイチではあるけれど

通院と強制給餌を続けていきましょうという判断でした


それに納得して私たちも帰ってきました

安心したいがために最後

診察室を出る前に先生に

こまるは、すごく悪い最悪の状態ではないですか?

と聞きました


先生の答えは、最悪の状態ではないけれど

油断はできないです、と

でも今お腹が張っているわけじゃないし

大丈夫だと思いますが、、、

もう少し頑張りましょうねと

そう言われて帰ってきました



帰ってきたばかりのこまるです

前脚が開いています





上から見たこまるです




病院に電話をしました

もしかしたらさっきの診察で腕を傷めたかもしれないと

返ってきた答えは、折れているかどうかはレントゲンを撮らないと分からない

今、夜のうちにできる事は痛み止めを

入れてあげることだけれど

もう身体に合わせていっぱいいっぱいに

痛み止めを打ってしまっている状況だから

これ以上出来ることがないと


そんな、、、、

可哀想なこまるをただ見るだけ

見守るしか出来ませんでした



そして、この写真が

こまるが生きているうちに撮った

最期の写真となりました


手が明らかに開いています

これは、こまるの命が力尽きる寸前でも

踏ん張って私に元気な所を見せようと

身体を起こしているからなのでしょうか


それとも、診察の時に腕を傷めたのでしょうか


もう今となっては

知ることも出来ません

こまる、どうなの?

最期の日の次の日、血液検査とレントゲンの予約を入れて帰って来ていました



もうレントゲンを撮ることもできないね





こまる、なぜそんなに

踏ん張った表情をしているの

痛いの?心配かけないようにしているの?


開ききった腕のまま

こまるはしばらく丸まっていました



私はそんなこまるの姿を見ながら

一瞬もうだめなのかもしれない

そう何度も何度も頭に過ぎってしまい

それを必死でかき消して

そんなわけない、と過ごしていました



あの最後の時、母から1階で

ご飯を食べてきちゃいなと言われても

こまるの元から離れるのが怖かった


もし、万が一があったら

何回もそう思ってしまいとても私は弱かった



母は、そういう時はとても気丈に

こまるは絶対大丈夫だと言い切って

私は下でやることやってくる

そう言って階段を降りて行ったので

私も釣られて、やっぱり私が!!

私が先にご飯を食べてくる、と伝えて

階段を降りていきました


内心は怖くて怖くてご飯どころじゃなかったけれど、絶対大丈夫だと信じて

こまるの姿を目に焼き付けて階段を降りた



1階に降りてご飯を食べた時間は

どのくらいだっただろう

気の弱い私は、やっぱりゆっくりなんて

出来なくて掻き込むようにして

ご飯を少しだけ食べて

というより、飲み込んで、、、

泣きながら階段の方に耳を傾けながら

食事をとりました


食べ終わってすぐに走って階段をかけあがると

母が、早い。と一言

その時間は本当に数分だったのかもしれません




次は母の番

今度はこまるとこもぎととっちと私で

こまるを見守るのは部屋に私だけとなりました



こわい、こわい、、、、

こまる大丈夫かな

あまりのぞき込まないように

横目でこまるを見ながら

内容の入ってこないテレビをぼーっと見ていた


横目で感じるこまるに

平常心、平常心、何度も何度も

言葉にして不安な顔を見せないようにと

頑張ったつもりだったけれど

きっとあの時の私はいつ泣き出しても

おかしくない

そんな顔をしてたはずです








そして、、、


その時が来てしまいました




















キゥーーーーーっっ‼️













聞いた事のない声、聞き覚えのない声

でも猫のように鳴くこの声






こまるだ






一瞬で私は青ざめた

こまる、駄目だこれわ



何度も何度も、情報として

うさぎさんの最後の最期は猫のように鳴いたと

見たり聞いたりしていたので

一瞬でこまるはもう最期なんだと分かりました





急いで立ち上がってこまるの元へ行き

抱き上げながら1階に向かって

こまるもうだめだ!!!!

ママーー!!!

こまるはもうだめだ!!早く来て!!と

叫びました


なので、キュウーーっという声を

聞いたのは私だけです


母も急いで階段を駆け上がってきて

泣きじゃくって叫ぶ私から

こまるを抱き上げて

こまる、こまる、こまる!!と叫んでいました



母の話だと母が抱き上げたあと

更にガクンっと力が抜けたそうです




そこからの私はパニック状態で

叫び、泣き、母からまたこまるを

奪い返すように抱き上げて揺らし

だめだ!!だめだ!!

絶対天国なんか逝くな!!!!!

なにしてんのよこまる!!!などと

声をかけて

強く強く心臓部分を推し続けました



母には

こまるちゃんが可哀想でしょう

いい加減にしなさいやめなさい‼️と

怒られ、それでも私は正気になる事は出来ず

その場で倒れ込んで

狂ったように泣き叫んでいました



あまりよく覚えていないのですが

こまるが亡くなった直後から数十分は

まだ死んでいないんじゃないか

本当に死んじゃってるの?

病院に連れて行ってみようよ

なんで病院に行ってみないんだと


何度も何度も繰り返し言いながら

泣き叫んでいたと聞きました



あまりにも泣きすぎて発作が出て

苦しくなってしまったので母は

同時に私の心配をしていました

さきちゃんがとりあえず落ち着いて

お願いだからと何回も母に言われるうちに

ようやく少し水分を取ったり

落ち着きを取り戻してきて

こまるは本当に死んでしまったという事を

認識しました


そこからはもう放心状態で

涙がただただ溢れ出てきて

でもこまるがまだ暖かくて

まだちゃんと生きているみたいで

抱き上げて抱きしめて何度も何度も

顔を埋めて泣きました


そうしているうちに

いつの間にか朝が来ていました









こうしてこまるちゃんは

私の愛する宝は

11月24日に旅立ちました






最後までそんなに仲良く出来なかった

こもぎちゃんとです☺️

本当はもっともっと

仲良くしてほしかったけれど

やっぱり最後までこまるはこまる

わがままお嬢様のこまるでした(*ᴗˬᴗ)⁾






こまるが大好きだった場所です

いつも少し上から私たちを見ていた





大好きだったトイレの前

そして皆さんと出会えたAmebaブログの

名刺を持たせました





こまるが大好きで大好きだった部屋を出る前に

最期にこまると交した握手です


小さな小さな手

また会おうねまた帰ってきてね

ずっとずっとそばにいてね

天国とお部屋は繋がってるからね



みんなを守ってね

いろんな約束を交わしました







本当のお別れの時です






こまるは更に小さくなって帰ってきました

おかえりなさいこまる





そして今でも、私たちの元に居ます

まだ49日前


でもこれからもずっと

天国とお部屋はいつでも繋がっているので

こまるは近くに居るとそう思っています



私の愛するこまる

大好きなこまる


悲しみはずっとずっと続くけれど

いつかこまるの思い出話をするときは

笑って話せるようになりたい


こまると過ごした時間

私はあんなに幸せだったのだから

それは忘れてはないはず


今は少し奥の方にその記憶が

眠ってしまっているけれど

いつかまたちゃんと

ちゃんと、思い出せますように



これが、こまるの最期の時でした



m(_ _)m