心が動かされた映画作品について。
ずーっと見たかったドキュメンタリー映画「こころの通訳者たち」、札幌で上映会が開催されたので参加。
アフタートークにて、映画の舞台、東京、田端にある「シネマ•チュプキ•タバタ」支配人、平塚千穂子さんのお話聞けました。
「シネマ•チュプキ•タバタ」
全ての映画に目の見えない方向けのイヤホン音声ガイドと日本語字幕をつけて上映している、日本唯一のユニバーサルシアター。
感覚過敏や親子連れが利用できる個室もあるそう。
「こころの通訳者たち」
耳の聞こえない人にも、演劇を楽しんでもらうために挑んだ、3人の舞台手話通訳者たちの記録。
その映像を目の見えない人にも伝えられないか?
見えない人に「手話」を伝えるには。
(作品HPより)
手話を目が見えない人に伝えるにはどうしたらいいのか?
想像もできないことを、対話を通して形にしていく過程が、ものすごく濃厚。
シアターキノでたった2回しか上映されなかったが、それを見た方が突き動かされるように、今日の上映会を企画したそう。
そのお気持ちわかる!と言いたくなるほど、見終えると心にポッと炎がうまれるのです。
DVDを購入するほどよかったので、周りの人にも伝えます。
パンフレットには「こころ」の点字も。
初版、点字を表裏間違って作成してしまい、「たたり」になってしまったエピソードは面白過ぎました。
「このパンフレットは呪われないので、大丈夫です」と平塚さん。
QRコードから、パンフレットの音声ガイドも聞けます。
平塚さんのアフタートークで、印象に残った言葉。
見えない人は、集中して聞いている。
聞こえない人は、集中して見ている。
見えているはず、聞こえているはずの私たちは、ちゃんと見ていないし、聞いていない。
当たり前の根底を変える。
「どうやって正しく伝えるか」
を考えすぎると伝えられなくなってしまう。
難しければ難しいほど、シンプルに考える。
全てのことに通ずる視点。
作品、とても素晴らしかったので、ぜひ知ってほしいです。
また、見た方が、Podcastもあわせて聴いたらさらに理解が深まるのではと、ラジオPodcast紹介します。Spotify、無料で聞けます。
この作品を知るきっかけは、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」という番組。
平塚さんが作品について話してくださった回はもちろん、この映画に出演されている白井さんがゲスト、ゲームのアクセシビリティの特集回。
目が見えない方もゲームできるの?と衝撃を受けました。
🔵2019年 「こころの通訳者たち」公開当時の平塚さんゲスト回。
🔵2024年5月、DVD発売当時の平塚さん、ゲスト回。
🔵映画に出演されているバイオリニスト白井崇陽さんゲスト回。
特集:視覚障害のある人たちは、テレビゲームをどう遊んでいるのか、アクセシビリティ最前線特集(2020年9月3日)
白井さんが実際にゲームしている様子を配信しているYouTube。
https://www.youtube.com/live/zcoveDcI360?si=vBWrFcl5Dae8A_o7
🔵同じく映画出演者、石井健介さんのポッドキャスト番組
見えない私の聞けば見えてくるラジオ
https://open.spotify.com/show/5ePRV7RSmKO37whz6EdWo1?si=82R2F8ExTeqpmgnWDoxaHg
「シネマ•チュプキ•タバタ」
東京で、行ってみたい場所がひとつ増えました。