今年もよろしくお願いします。 


昨年末、映画「かがみの孤城」を見に行きました。


(ここから先は映画の内容にも触れるため、ネタバレ気にされる方は見終えてからお読みください)


辻村深月さんの小説より映画化。


https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/



登場人物が不登校の中学生ということもあり、不登校の親の会でも話題になっています。


これは行かねばと見に行き、感想を周りの方と話したいと思っていたところ、大好きなラジオ番組内、映画を評論するコーナーの課題作品に!


TBSラジオ、「アフター6 (シックス)ジャンクション」のムービーウォッチメン。


毎週、パーソナリティのライムスター、宇多丸さんがガチャを引いて決まった作品を自腹で鑑賞、評論します。


https://www.tbsradio.jp/a6j/



1/6の課題作品が、「かがみの孤城」

スマホアプリからアーカイブが聴けるので、シェアします。


🔵Spotify(無料で聴けます)


https://open.spotify.com/episode/6GbrqPckIg39iQOw0Pf3u2?si=rcioQMsLSv2YrTeS_fIQ7w&context=spotify%3Ashow%3A3Xvbka6gUb0Sxsf4Iiu8qJ



お時間ある方は、このオープニングのラスト4分で、山本匠晃アナウンサーの感想も聞けます。(↓このリンクに飛ぶと、ちょうど感想のところになります。)


https://open.spotify.com/episode/5nTJM7Cv4XLrlIEGW1PTKN?si=tdjyl88-QE2OVDngcRByTg&context=spotify%3Ashow%3A3Xvbka6gUb0Sxsf4Iiu8qJ&t=1180


🔵radikoタイムフリー

(TBSラジオ聞けるエリアでは、ここから聞けます。ムービーウォッチメンは31分ごろから。エリア外の方は、radiko有料プランに入ると聞けます。1週間限定。)




宇多丸さんの評論、作品全体の構成や、音楽、監督の作品についてなど、多岐に渡っています。


「これほど真摯に傷ついた魂や、必要としている人に届けようとしている作品はそうそうに無い。その志に心をうたれた。見れば見るほど丁寧に作られた上質な作品。(宇多丸さん評)


原監督へのリスペクト、言葉を丁寧に選びながらの話、聴きながら「もう一度見たい」と思うポイントがたくさんでした。

ぜひ聴いてみてくださいね。


評論内で紹介していた監督のインタビューはこちら。


https://bezzy.jp/2022/12/15905/


この「アトロク」という番組、カルチャーキュレーション番組で、映画、音楽、本、ゲーム、アニメ、ボカロ、美術、舞台などをいろんな視点から楽しく紹介してくれます。


私はこの番組を聴いていたおかげで、子どものゲームについても理解できたり、話を合わせられたこと多いです。


今までの放送、アーカイブで聴くことができるので、

「新しいポケモン、紹介されてたよ」

「競馬に興味あるならこのコーナー聞いたら?」など、子どもに伝えて話すことも。


思春期のお子さんと何話したらいいかわからない…という方、よかったら。


余談ですが、宇多丸さんは、こちらの本にも「自信は他人からもらおう」という文章を書かれていて、それにも勇気づけられました。









ここからはつたないながら、不登校保護者という視点での私の感想を少しだけ。


ストーリーの流れだけでなく、こころの表情、親の対応のシーンのリアルさ、登場人物がゆっくり時間をかけて変わっていく様子が、まさに不登校の子どもたちの回復の様子と重なりました。


「こころの教室」学校でも別室登校の教室がこの名前だったな…とも。


前半はゆっくりしていると感じる方もいるかもしれませんが、気持ちが回復していくには時間が必要というリアルさを感じました。


中でも最後、とある人物が机の下(見えないところ)で手を差し伸べるシーン。

応援の気持ちを心に持ち、子どもたちが心を開くまでゆっくり向き合っていこうとする様子が視覚的に表現されていて素晴らしかったです。


思春期の子どもたち、「私が助けてあげよう」というオーラを持って寄ってくる大人が苦手な場合が多いので、この気持ちを抑えた表現こそがとぐっときました。


辛い表現もありながら、見終えた後、前向きになれる作品でした。