過敏性腸症候群(IBS)について その1


過敏性腸症候群、腹痛に苦しんでいるお子さんも多いのでは?


我が家も腹痛に苦労したので、今までの経験からの話、紹介します。



その1


⭐️一般的な症状

「大腸に腫瘍や炎症など症状の原因となるような病気が無いにも関わらず、おなかの調子が悪く、痛みが続いたり、便秘や下痢などの症状が数ヵ月以上にわたって続く、消化管の機能障害の疾患。 


ストレスが症状を悪化させる要因の1つと考えられている」


要するに特に大きな病気は見つからないけれど、ストレスなどからの痛みでは?という腹痛。


自律神経も関連しているようです。


男性は下痢になりやすく、女性は便秘になりやすい傾向ともいわれています。


ストレスから腸が動かなくなり、お腹にガスがたまり、お腹が張って苦しい場合も。


ゲップ、おならの症状の人もいるため、気になって学校に行けなくなってしまうお子さんも。

「ガス溜まり」ともいうそうです。


学校だと、自由な時間にトイレに行きにくく、

学生だと、遅刻や不登校につながることも。


大学に行ったら時間が比較的自由で、楽になったという方もいます。



中高生、統計的には、クラスに1.2人はいると言われています。


⭐️腹痛なら腸活だ!と納豆、オリゴ糖、ヨーグルトを食べがちだが、腸に合わない場合がある。(FODMAP(フォドマップ)食品に注意)



※FODMAP とは


フォドマップ=小腸で消化しにくく、大腸で過剰に発酵してしまうもの。


高フォドマップの食品を食べると、消化が悪く、症状が悪化する場合も。


(フォドマップの詳細は後ほど紹介する本を参考にしてくださいね)


フォドマップは元々海外からきた考え方。日本人にはあまり関係ない…という意見も。


私が行った胃腸科、小児科でもフォドマップの話、ご存知ない印象。腹痛の治療に強い鍼灸院で初めて話を聞きました。



⭐️『具体的な症状例』(箇条書きにて)


腹痛が増え、小児科受診。

薬を飲んでも治らず


胃腸科へ。レントゲン、エコーするも問題なし

整体で少し症状改善


→胃腸科でもらった薬が効かなくなり、ネットや本で調べて、漢方薬も使えるのでは?と、処方してくれそうな別の小児科へ。


「小建中湯 (しょうけんちゅうとう)」処方で少し改善


本などでさらに調べ、

「大建中湯 (だいけんちゅうとう)

「桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)」

の組み合わせにしてもらい、より改善

(我が家の場合です)


めまいもしたので、起立性障害のテストも受けるも、血圧は問題なし。



⭐️経験から感じたこと


・小児科以外を受診する際は、初診前に受診可能な年齢を、電話で確認するとよい。

胃腸科だと、高校生以上は15歳以上でないと受診不可のところも。


・小児科、使う漢方薬が限られていて、桂枝加芍薬湯は使ったことないと言われたが、


「ぜひ一度試したい。先生が処方しないなら、

市販のを買い、いただいている薬と合わせて飲んでよいですか?」


と相談したところ、処方してくださった。


結果、我が家は大建中湯との組み合わせが一番合っていたため、調べてよかった。


・当初「高フォドマップ食品をできるだけ避けたら?」と除去食を試そうとしたら、食べられるものが少な過ぎて落ち込む😭


高フォドマップと言われる小麦、乳製品、玉ねぎを入れずに作るおかず。献立を考えるのが、なかなか難しい。


全部避けるとそれがストレスになることもあるので、少しずつやめて、週末に

「今日はヨーグルト試してみよう」

など、食べて実験を重ね、合わない食品を避けるように。


・念のためアレルギー検査(血液検査)も受けた。

結果、食品アレルギーはなし。

(遅延性のアレルギー検査は未)


・牛乳(アカディ牛乳、プロテインなども含む)、小麦製品、揚げ物は食べると調子悪くなることが多かった。少量なら大丈夫なときも。


特に小麦を食べると不調の上、眠くなる。


・腸活のつもりでヨーグルトをよく食べていたが、お腹が冷えてしまい逆効果だった


・とにかくお腹あたためる。腹巻必須。

我が家では手作りの″米ぬかカイロ″をレンジであたため、辛い時お腹にあてていた。


市販のものなら、「レンジでゆたぽん」「アズキのちから」が使えそう。


・足裏や背中のマッサージもよい。


・何をしても治らない場合、鍼灸も選択肢に。

腹痛、過敏性腸症候群対応が得意な鍼灸院も。

ただし、保険が効かないため、料金に要注意。


ある治療院では、腹痛対応で手足に鍼をしてくれた。痛い場合は相談したら調節してくれてよかった。(遠方だったため、通うことが難しくなり、途中でやめている)


5回セット券など、複数回でお得な治療院もあるが、いろいろな事情で途中で行けなくなることもあるため、しばらくはその都度支払って様子を見た方がよい。


セット券だと、親は「もったいないから必ず行かねば!」となってしまい、子どもがキャンセルするとさらに落ち込む。


・子どもを元気づけるために、美味しいものを買ってきて食べたら腹痛。

疲れたからお惣菜でも…と店に行っても、買えるものが少ない。


腹痛の本人が、一番辛いとしても、作る側もなかなかのしんどさ。四苦八苦して、やっと少しよくなってきたところ。

何かできることはあるはず…と探る日々。