退院して、数日後、ダンナに車を運転してもらって、警察署にやってきた。
なぜ、警察署に
それは入院中から、警察の人との約束で、退院したら、事故の現場検証にたちあってほしいといわれていたのだ。
受付で、交通課にて約束があるとつげると、右手の通路をまっすぐに行って、つきあたりの部屋がそうだと指示された。
ダンナとおそるおそる、交通課へ。
あたしたち、なんにもわるいことしてないのに、なんか、わるいことした気分で顔をだす。
すいません、10時に約束してた、きなこママですが。
あぁ
ちょっとこちらのお部屋でお待ちください
応対してくれたのは、いまどき革ジャンきた、人好きのしそうな、さわやかな若いにーちゃんだった。
警察官って、👮あの制服で仕事してるイメージだったけど、実際交通課にいた警察官は、私服がおおかったなー。
こちらへ、どーぞ。
と、案内された小部屋は。
んっ
これ、ドラマでみたことある取調べ室じゃん
マジックミラーもあるし
まるで、あたしとダンナが犯人みたいに、取調べ室で、居心地わるく待つ。
数分後、60代半ばくらいのYシャツにサスペンダー姿のおじさん警察官がやってきた。
入院中、なんどか電話で話してたが、こんな人だったんだ。
話し口調は優しげだけど、目はするどいサスペンダーおじさん。
いやー、お怪我の具合はどうですか?
大変でしたねー。
早速ですが、一緒にきなこママさんのドラレコの映像を確認して、調書をとったあと、現場にいきましょう。
パソコンにSDカードを読み込ませ、あのときの車内の映像がうつる。
へー、ドラレコって無音なんだ。
たんたんと、映像がきりかわり、赤の信号が青に切り替わってから、あたしの車がゆっくり発進する。
すると、左側からトラックが走ってくる。
車内が衝撃でゆれる。
急に映像がきりかわり、車内が反転して、さかさまな映像になった。
もっと、音とか凄惨な感じがリアルに伝わるかと思ってたけど、なんか思ってたんと違うかった
事故を思いだして、過呼吸したら、どうしようと
思ったけど、意外と平気。
はい、この映像できなこママさんが青信号で交差点を通行してたときに、トラックが赤信号で侵入してきたことに間違いありませんね。
ここ、わかります
サスペンダーおじさんが、パソコンの画像をさす。
きなこママさんの車の右レーン前方に、もう1台車がいて、間一髪、貰い事故はしてないんですよ。
あと、対向車にもトラックがいたから、そこに車が横転して、ぶつからなくて、よかったですね。
なんか、怖い😱ことをたんたんと言ってるし。
あのとき、意識朦朧だったから、そんな現場だとは知らず
唯一、弟からXの写真で相手のトラックがわかってただけだったけど。
あのときの状況をサスペンダーおじさんに、逐一聞かれながら、調書、終了。
0:100の証拠のドラレコのSDカードを返してもらった。
おつぎは、現場検証へ。
ロードメジャーという測量器を持った、サスペンダーおじさんが、赤信号のたびに交差点の真ん中に侵入しつつ、測量してる。
きっと、慣れてるんだろーな
でも、警察の制服も着てない、ただのサスペンダーおじさんが、交差点の真ん中で作業してたら、道ゆくドライバーが、ギョッとした顔で、おじさんをひかないように減速して、すすんでいく
あたしとダンナは、サスペンダーおじさんが、青信号側の車にひかれないか、終始ヒヤヒヤ
ヒヤヒヤ現場検証は、ものの10分ぐらいで終わった💦