入院3日目の午後。

(かなり長文になります)


加害者と加害者のつとめる会社の社長さんと対面した。





約束の時間。


こみいった話になるだろうから、病棟にある談話室にいく。



そこに座っていたのは、菓子折りもった50代

くらいの泣きそうなおじさん。

それと60〜70代くらいの浅黒い肌のおじさんはてなマーク

おじいさんはてなマークだった。


あたしが談話室に顔をみせると、すくっとたちあがり、菓子折りをさしだしながら、


このたびは、うちの従業員がとんでもない事故をおこして、まことに申し訳ありません。


泣きそうな50代男がいう。


この会社の社長だという。


じゃあ、左にたってるのが、加害者か。


腹立つから、ガングロじじいとでもよぼう真顔


社長が泣きそうになって、深々とおじぎするなか、ガングロじじいは、黙ってそれにならう。



おいおい。

おまえ、謝罪にきたんじゃねーのかよ凝視


大の大人がなんで社長にばかり、謝らせるんはてなマーク




なんかもやもやといろいろひっかかかる

ことはあったけど、とりあえず席について、事故の経緯や、こちらの状況、あちらの状況をきく。



あたしはあの日、市役所を左にでて、交差点で信号待ちをしていました。


青にかわったので、前方に発進しました。


そしたら、左側面から、そちらのトラックに追突され、車が横転。

あたしは緊急搬送され、いまにいたります。


後日、あたしのドラレコから、進行方向が青だったのが確認できたという、警察の証言もいただいてます。

では、そちらの状況をお聞かせください。



しどろもどろに、口を開くのは、また社長だ。


いや、ほんとにドラレコの内容が事実です。

なにも反論の余地がございません。


社長、あたしの目も見れないくらい、動揺してうつむく。


そして、あいかわらず、だんまりガングロじじい。



イライラむかっむかっむかっ

あのう、あなたがあのとき運転していたんですよね?

なにを思って、赤信号でつっこんできたんですか?

急いでたんですか?


(おまえのせいで、死ぬ目にあっただろーがびっくりマークはてなマーク

土下座して、あやまれや物申す)



と、言いたい気持ちをぐっと落ち着けてあたしは、ガングロじじいに問う。


ガングロじじいは、


いや、べつに急いでなかったです。

信号も、黄色点滅にみえて、交差点にはいっちゃいました。

となりの車も並走してたし。



はぁびっくりマークはてなマーク


このガングロじじい、悪びれることもなく、黄色点滅にみえたという真顔


しかもじぶんだけじゃないし、となりの車も、並走して走っていたという。


百歩譲って、交差点のどんだけ手前から黄色点滅がみえたか知らんが、交差点渡りきるために、ぜったいにアクセルふかして、70〜80kmはだしてたはずだチーン


そんなトラックが、赤信号で交差点に侵入するって、ただの殺人マシーンじゃん。ドクロドクロドクロドクロドクロ


普通車が、トラックにかなうわけないゲッソリ




このガングロじじいのドライバーとしてのモラルの低さに、がくぜんチーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン



いや、人としてもどうなんびっくりマークはてなマーク


あたし、心底このガングロじじいにあの事故で、殺されなくてよかったと痛感した。


こんなやつに殺されたら、死んでも死にきれんムキームキームキームキームキームキームキー


あたしにはかわいい3人の子どもを育てきる使命があるんじゃっむかつき



ガングロじじいに、怒りとあきれの感情がごちゃまぜになる。



深呼吸して、ようやっと、言葉がでる。


いろいろ言いたい気持ちはありますが、おたがい今回は不幸中の幸いだと思いましょう。


あたしはあの大事故で、死ななかった。


あなたは、殺人者にならなかった。


ふだんなら、あたしは子どもたちを助手席や2番目のシートにのせているとこです。

もし、そうだったら、絶対に死人がでていました。


あたしの入院費、通院費、車の補償、慰謝料、社長さんが支払っている保険屋さんから、400万、いやもっと支払いを受けるでしょう。


でも、補償は適正に受けさせてもらいます。

正当な権利ですから。


そうなったら、保険料もグッとあがるでしょう。

でも、そうまでして従業員を守ってくれてる、社長さんに感謝して、身を粉にして働いてください。


あなたがこれからもドライバーとして、働きたいなら心をいれかえて、交通法を遵守してください。

あたしみたいな人間をださないでください。



ガングロじじいにむけて言ったとっておきの言葉なのに、いっさいささってないみたいだ凝視


かわりに社長にブッ刺さり、泣いている泣真顔


そんなあたたかい言葉をかけていただけるなんて、思いませんでした。

本当に申し訳ありませんでした。

保険はご不自由ないよう、使ってください。


社長は泣きながら、最後に謝罪をまたして、おじぎを何度もしながら、ガングロじじいと帰っていった。


はぁーー💦

なんかつかれたネガティブネガティブネガティブネガティブ



まあ、社長さんの保険は不自由なく使ってくれって、言質もとれたけどさっにっこり



どう考えても、ガングロじじいはクビにしたほうがいいと思うなー。


たぶん、これからも社長さんに不利益しかもたらさん気がする真顔