いま、あたしは病院のベッドでブログを開始してみた。
ひますぎたし、人生で一番衝撃的な出来事だったしで、交通事故の備忘録になればいいなと思ってはじめる。
痛かったこと、悔しかったこと、知らなかったこと。
ぜんぶ、ぜんぶ忘れないようにかいてみる。
あたしは交通事故にあう直前まで、恥ずかしい話し、ほんとーにお金がなくて、悩んでいた
いや、入院中のいまも実際お金ないけど
なんなら、唯一の財産の自家用車をうしなったし
右手も、もとに戻って復職できるのか、めちゃくちゃ不安
あれ?
あたし、ひょっとして、いま人生のどん底じゃね⁉️
別にブランド好きじゃないし、服もしまむらやGUだし、ここ2年旅行にも行ってない。
でも、お金がない!!
理由はわかってる。
よそより、世帯年収が圧倒的に少ないのだ。
ダンナは美容師で美容院を経営してるが、20年前くらいに流行ったカリスマ美容師ブームの真っ只中の世代だったので、あたしの住んでるとこには美容院が乱立しまくってる。
なんなら、コンビニより多いんじゃない?ってくらい。
物価高で、みんな美容にかけるお金も節約してるみたいだし、ここ最近はとくに売り上げわるそうだ。
そりゃそうだ。
あたしだって、自分の髪にお金かけるなら、子どもたちにお肉食べさせてやりたいもん。
あたしもパートはしてるけど、微々たるものだし、毎月もらっても、支払いものに消えていき、子どもたちと、USJやディズニーランドに行くなんて夢のまた夢。
あぶく銭でも入らないと、行けないや。
目下の悩みはリビングのエアコンが壊れたことだ。
いまは、5月。
暑くなる6月中には、なんとしても購入したい。
あたしの数少ない(値打ちがありそうと思われる)独身時代に買った、ルイヴィトンのミニバッグと、婚約指輪を売れば、エアコンを購入できる資金にはなるだろうかと、悶々と考えていた。
でも、正直婚約指環は、売りたくない。。
結婚が決まったとき、母はわたしに自分の婚約指輪をくれたのだ。
ダンナの稼ぎが少ないのを気遣って、あたしにくれた。
それは昔ながらの、たてづめのダイヤモンドの指輪💍
父は昔のドラマでみたように、3ヶ月分の給料をためて、母に贈ったのだ。
キラッキラのダイヤの✨輝きがキレイで、あたしもいつか娘が結婚するときでも、譲りたいなと思ってた。
そんな家計の資金繰りに頭を悩ませながら、あたしは車の運転をしていた。
資金繰りもだけど、今日の夕飯の献立や、子どもの習い事の送迎スケジュールを頭で整理しながら、3人の子どもをもつ母はけっこう忙しい。
そんなことを考えながら、交差点で信号待ちをしていた。
目の前の信号が青になったのを確認して、発進。
その5秒後、あたしは死を覚悟した。。
急に左の視界の眼前にトラック。
ブレーキとか、ハンドルきるとか、そんな動作もできないくらい、真近くに。
青信号で進行しているあたしの車が、遭遇するはずのないものが、急にあらわれてパニック🫨
えっ?
あたし、死ぬの??
そう思った瞬間、体感したことのない衝撃と轟音、ガラスの割れる音、車体がゴロンゴロンと横転して、気づいたら、運転席側は下になって、窓ガラスは粉々。
右手があつい。
すっごい、痛い。
ガラス片できって、血がでてるみたい。
でも、とりあえず右手だけ。
ほかは無事みたいだ。
とんでもない状況なのに、頭が妙にリアル。
走馬灯はうかばなかったなーとか。
左側面ぶつけられたみたいだけど、エアバッグはでてないなとか。
外にいる人たちが「救急車を誰か呼んで!」
とか言ってくれてる。
大丈夫ですか?と声かけてくれるけど、全然大丈夫じゃないから💢
見てわかるでしょ💢
みなさん、声かけるときは、はげましの言葉とかにしてください。
被害者は心によゆうがないです。
いきなり非日常な世界に放り出されて、あたしは一瞬しか確認できなかったけど、こんなめにあわせたトラック運転手に殺意がわいた。
あの運転手、ぶっ殺す
異常な事態と、異常な思考回路のなか、遠くから、ピーポー ピーポーと救急車の音がした。