こんにちは

 

ふみかです。

 

 

今日は

緊張性迷路反射

(TLR:Tonic Labyrinhtine Reflex)

です。

 

 

緊張性迷路?

 

 

言葉がピンときませんよね。

 

「迷路」とは

耳の内耳の器官で、

前庭感覚(平衡感覚)を

感知しているところです。

 

その内耳にある迷路が

刺激されて全身の緊張分布に

変化を及ぼすものです。

 

この反射が活性するのは

空間における身体の位置が

変化したときです。

 

生後数週間、この反射があることで、

屈筋と伸筋のバランスをコントロールし、

正常な筋緊張を全身に教え込ませます。

姿勢反射の一つ。

頭の位置によって身体の動きが

影響を受けます。

 

 

前方TLR

うつ伏せで

首を前に傾けると

上下四肢が屈曲する

(屈筋優位)

→ハイハイの姿勢へ

 

後方TLR

仰向けで

首を後ろに傾けると

上下四肢が伸びる

(伸筋優位)

 

 

モロー反射とTLRは、

ともに前庭起源の反射であり、

数か月間密接な関係にあります。

 

通常TLRは

3歳くらいまでに抑制されるが、

適切な時期に抑制されないと、

前庭は落ち着くことがなく、

他の感覚システムの相互作用も

不安定になる傾向にあります。

 

TLRを保持したままだと、

空間認識が苦手。

上下、前後、左右の認識がしにくく、

バランス感覚も悪くなります。

また、

身体が硬く、動きがぎこちなく、

不器用で、協調運動が苦手にながち

 

だそうです。

 

参照:

視知覚(ビジョン)・協調運動の発達を促す育児支援

― 寝返り・ハイハイの重要性を考えよう

 

 

 

 

でね、

 

緊張性迷路反射の

分かりやすい例が、

鉄棒の逆上がりなんですって。

 

 

逆上がりできますか?

 

 

 

 

私自身、

子どもの頃はできなくて、

大人になったある日、

できるようになっていたんです。

できた時は驚きでしたよね。

 

 

小学3年生の体育の授業で

逆上がりをしたとき、

地面を蹴り上げても、

せいぜい鉄棒と同じ高さくらいまでしか

足が上がらないし、

頭・首は反るし

腕は伸びるしで

全くできる気がしなかったんですよね・・・。

 

 

そう、これがまさに

頭が下がると四肢が伸びる

後方TLRだったんですね~。

 

 

反射が活性化していれば、

そりゃぁ、コントロールは

難しかったでしょうね。

 

 

腕の力で!腹筋で!気持ちで!!

とか、そういうことではない

ということですよね。

実際、当時の私は、雲梯は得意な方でしたし、

回旋塔でブンブン回っていた時代でしたから

(懐かしい!)

自分の体重を支えられる筋力は

あったと思います。

 

 

 

できないには訳があるんですね。